シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

友人がハッキング詐欺に!

みなさん詐欺師に騙されたことはありますか。

そんな経験はないと思ったみなさん、あなたを騙した詐欺師は超一流の詐欺師です。

だってあなたは騙されたことに、いや、今も騙されていることに気づいてすらいないのだから!

 

私は、騙されたといえば

まずは山本太郎が思い浮かびます。あのメロリン詐欺師Q。

しかしワシを何年も騙し続けるとはあっぱれであったけども。

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次に思い浮かぶのは、インド旅行中に近寄ってきた数えきれないほどの詐欺師どもです。お土産買わないか、タクシー乗らないか、お寺見学していかないか、なんて甘い、いや、スパイスの効いた言葉で近寄ってくるのです。

タクシーなんて、駅までいくらで行くって聞いたら5ドルっていうから、じゃあ絶対5ドルだなって何度も念を押してから乗って、目的地についたら10ドルって言いだして、5ドルって言っただろって言ったら、5ドルは安すぎる、って言うんですよ。そして話しが噛み合ないので結局10ドル払わされるという。

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その次は、これは別に騙されたわけではないんですが、昔東京にいたときにシェアハウスに住んでいて、そのときものすごく感じの良い気さくな姫路出身のオジさんがいたんですけど、ある日その人が夜逃げしてシェアハウスからいなくなったんです。

そして聞く所によると、家賃も滞納して、他の住人からも借金とかしてたらしくて、あれを知ったときは東京って本当に怖いところだなと思いました。

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コンブチャ始めました

またブログが滞ってしまい、シンガポール国内に3、4人いると噂されているシンガポール漂流生活ブログの読者のみなさま申し訳ありませんでした。

 

シンガポールでは、今週の月曜からやっとレストラン内での飲食が再開されて、よかったよかった。

一緒に食事できる人数は2人までという制限はありますが、わたしは根っからのぼっち気質なので全くかまいませんよ。個人的には一生このままでも全然平気です。3人以上でなんかしたいときはピクニックシート持ってみんなで公園に行けばいいんでしょ。

 

とは言うものの、大家族のみなさんや、飲食店経営側のみなさんには、ほんとお気の毒です。

でももしかするとこのようなプチロックダウンはこれからもまた何度もやってくるやもしれません。

私は次回の店内飲食禁止に備えて、上等な打包/ダーバオ(お持ち帰り)用の容器と、水筒を買おうと考えています。

バーチョーミーのドライを打包するときに、麺とスープを別々に入れられる2段重ねになってるようなやつね。

 

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あとロックダウン中に便利な物といえば、何年も前にキャンプ好きの友だちからプレゼントしてもらった、Helinoxというブランドのキャンピング・チェアーが、今大変重宝しています。

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『ブンナよ、木からおりてこい』命とはなんぞや

今日は私のオススメの本を一冊紹介したいと思います。

私が好きな作家の一人に水上勉(みずかみ つとむ)という方がいます。

 

実は私の母の旧姓も水上で、ある大物政治家の秘書をやっていた福島県出身の私の友だちの元カレの苗字も水上だし、私はほんのちょっとだけ水上という苗字に縁があるのかな、そういえば「水上」って元々は「水神」で水の神様、弁天様かなにかだったんじゃないのかな、なんて事を考えずにはいられないわけです。

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この水上さんをどうやって知ったかというと、数年前に台北の古本屋で日本の中古本を何冊かジャケ買いしたんですが、その中に水上さんの著作「はなれ瞽女おりん」という本がありまして、それが非常に良かったので好きになりました。

 

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生まれつき目の見えない女性の半生を描いた、けっこう悲しい物語なんですが、この本をきっかけに、人間の理想を追い求めているような内容の本から、悲しくて不条理でやりきれなくなるような本を好んで読むようになりました。

その方が自分には現実的であるように感じられ共感もできるし(私の人生も悲しみと不条理に溢れているので)読んでいて納得がいくし、自分にとっては学ぶことが多いと思ったからです。

甘いジュースから、ちょっとほろ苦いビールを飲む様になった感じでしょうか。そんな物飲まなくてもいいという意見は認めます。

 

なにはともあれ、その水上さんの作品がとても好きになり色々読んでみたのですが、今回はその中でも少し異色な作品をご紹介。

それは「ブンナよ、木から降りて来い」という童話です。

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大人のオモチャは四輪駆動

二週間前、新しいオモチャを買いました。

しかも今流行りのオンラインショッピングというやつで。

 

ネットショッピングとか今まで大っ嫌いで、自分では絶対にやるまいと思っていたんですけど、商品にこだわりがあったり(どうしても特定の商品が欲しい、たくさんの中から選びたい)どうしても外で見つからない物があると、やはりネットを使わざるをえないですね。

 

なんていかにも経験豊富みたいな事を書いてますが、今まで買ったものは、ワインイースト、Eneloop(充電式乾電池)、蚊帳だけです。

たったこれだけで、オンラインを活用してる気になっている俺って。

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本題ですが、今回はネットでこんな物を買ってみました。

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な、なんだチミは!

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色んな「どぶろく」できたよ

前から自家製酒を作ったレポートなどをよく記事にしていました。

 

日本では酒税法だかなんだかで自家製酒を作るのが違法になってしまうとか聞きましたが、シンガポールでは自家製酒作りは、販売しない限り違法ではありません。

シンガポールではというか、日本がおそらくマイノリティであって、私の知る限りでは少なくとも東南アジアではどこの国でも自家製酒作りは認められているはずです。

 

しかもシンガポールはお酒の値段が高いので、私は自分で安く作り、毎日一人でぐびぐび飲んでいます。

 

yangpingsan.hatenablog.com

yangpingsan.hatenablog.com

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最近も色んなお酒を作っていまして、スパイスどぶろく、ハニーどぶろく、コーヒー酒、はちみつ酒などにも挑戦したんですが、ちょっと結果がいまいちで、まだまだ改良が必要だと思われ、ここにレシピを記すまでには至っておりません。

 

そんな中で、これは大成功だなと思うのが2つあるので、紹介したいと思います。もちろん私が作ったYouTube動画つきです。

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自分の度量の狭さを1日に2回も実感した日

一週間前くらいですが、ある2つの出来事から、自分を見つめ直しました。

 

ある平日の朝に、いつも通り朝7時くらいに近所の公園に行って一人で散歩をしていました。すると後ろから声をかけられ、振り向くとターバンをまいた髭もじゃもじゃのインド人の青年がいました。

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彼とは数ヶ月前に一度この公園で会ったことがあります。

彼は去年の10月くらいに、インドからはるばる、私の家の近くにあるシーク教寺院へ、楽器演奏者として送られてきたインド人です。(彼がそう言っていました)

彼は本当に純粋無垢なヤツで、私に声をかけてきたときも、自分のぽっこりとしたおなかを見せて「どうやったらこれをひっこめれますか?」と聞いてきました(笑)

そのときに10分ほどカタコトの英語で話をしたんですが、その彼が久しぶりに公園に現れ、また二人で数分他愛もない話をしました。

 

その時ちょうど、インドではコロナ患者が急激に増えてエライ事になっているとかニュースでやっており、FaceBookにはインド人を差別するような書き込みがたくさんあり、インド好きの私は自分が好きな物を穢されている気がして不快に思っていました。

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キミは「風之谷」を知っているか

ニュースをあまり見ないのでよくわかりませんが、どうやらシンガポール市内でPCR検査の陽性反応者が出たとかなんだかで、またフェーズ2の状態に逆戻りだとかなんだか。なんだかなー。

個人的な影響としてはキャンプができなくなった事と、柔道の練習がなくなった事

とりあえずこの2つです。

 

毎月数回キャンプ場でキャンプをしに行っていて、キャンプのクオリティーもどんどん向上していたので、これは非常に残念です。

しかも友人夫婦にも一緒にキャンプしようと誘い、彼らがテントを購入した直後にこんな事になってしまったので、彼らにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。まぁ私のせいではないんだけども。

テントはまだ一度も開けられることなく、物置へ送られたのだとか。

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そして柔道のほうも、今年になってから新しい練習生(白帯さん)がたくさん入り、彼らもやっと色々な技を習い始めて楽しそうだったのに。自分が練習できない事よりも、彼らの事のほうが気がかりです。

マスクをつけて、まったく疲れない練習ならやってもいいらしいですが、うざっけんな柔道はヨガじゃねんだぞ!ということで、やはり一時休止を選んだとのこと。

そりゃそうでしょう。

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最近思うのは、人々がこの状況にだいぶ慣れてきて、最初の頃の気持ちやを忘れ始めているなという事。マスクするのが当たり前、外に出ればスキャンするのが当たり前などなど、すっかり新しいルールにも慣れてきて、さらなる次の新ルールへの準備も万全という感じ。けっ!

人間の適応能力とは、なんと素晴らしい力にして、なんと恐ろしい習慣でもあるのだろう。

たとえばあなたが今「ウンコを食べろ」と言われたら、「は?」となると思いますが、私は自信を持って言いましょう。十分な時間と、正しい段階を踏めば、あなたもきっといつかウンコが食べられるようになりますよ(笑)

 

コロナに出会ったばかりの頃の、あの純粋な気持ち、思い出そうよ。

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シンガポールで結成された日本人演劇ユニット「THEATRE BOLEH」

前回、インドネシアの劇団を紹介しましたが、その劇団の事を教えてくれた友人も、実はシンガポール在住の日本人で、仕事の傍らに役者をやっているという非常に珍しい方です。

その彼が昨年末、シンガポールにて日本人による演劇ユニット「THEATRE BOLEH(シアターボレー)」を結成しました。

 

Instagram@THEATRE BOLEH

https://www.instagram.com/theatreboleh/

 

そしてその処女作が今月やっと完成し、YouTubeにて公開されました。

わたしもどんな作品か知らなかったので、見てびっくり。

なんと夢野久作の「死後の恋」という、昭和三年に書かれた短編小説でした。

 

渋い 渋すぎる

 

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あらすじは

ロシア革命直後のウラジオストク。スウェツランスカヤ(ウラジオの銀座通り)の大通りをさまよう奇妙な風体の男。唐突に、誰ともなく通行人をつかまえては、『私の運命を決定(きめ)てください』と、ただならぬ言葉を皮切りに、数奇な体験を語り始める。彼が例えていわく「死後の恋」。それは美貌の少年兵との、奇妙な物語だった。 

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