シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

バングラデシュ旅行記1 空港からホテルまで電車でGO

10月18日、シンガポールからバスでクアラルンプールに行き、そこで1泊してから、19日の午後にクアラルンプール国際空港へ向かった。

 

私が乗るのは午後3時発のBiman AirlineDhaka(ダッカ)行き。Biman Airlineはバングラデシュの航空会社。

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チェックインを済ませて搭乗ゲートへ向かい、あれ?ここなんか懐かしいな、と思ったら8月のインド・バラナシ行きの便と同じ搭乗口だった。

 

そして乗客もまた前回と同じく、私以外は全員バングラデシュ人(インド人もいたかも)。それもほとんど男性。女子供は数人。

たくさんの人がガラスにへばりついて、外の飛行機を眺めたり写真を撮っていた。

 

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搭乗時間が来て機内に乗り込むと、私の窓側の席に男性が座っていたので、よけてもらった。どうしても窓からバングラデシュを見てみたかったので。その男性も見たかったのかもしれないが。f:id:yangpingsan:20191130115112j:plain

 

離陸前の機内は騒がしかったが、女性の声で機内アナウンスが流れると、急にピタッと話し声が止んだ。みんな恐ろしいほどアナウンスの声に耳をかしている。

 

飛行機が離陸し、機内サービスが始まった。

エコノミークラスのアテンダントは、パイロット風の服装をした二人の男性のみ。とても気さくで、まるで修学旅行の先生のように乗客に接して、ときには乗客を叱りつけていた。

機内食が配られ、私はフィッシュカリーを選んだが、意外にもとても美味しかった。

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そして食後にコーヒーをもらおうとして、隣りの人のテーブルにコップを置くと、アテンダントの男性がコーヒーを入れようとしたが、なんと彼が手元を狂わせその隣りの人にズボンにコーヒーをこぼす。

しかし、悪びれもせずあららスマンスマンですましていた。こぼされた男性も、まったくついてないぜみたいな顔だけ。君たちは本当におおらか。

 

 

飛行機は予定通りに現地時間17時頃にダッカに着いたが、外はもう真っ暗。バングラデシュと日本の時差は3時間。シンガポール、マレーシアとは2時間。

 

このあとアライバルビザを取ったり、SIMカードを買ったりしたが、それは別の記事で。

yangpingsan.hatenablog.com

 

空港の外に出ると、ガスがかかっていて不気味な雰囲気。インドを思い出す。

タクシータクシーと言って来る男たちを横目に、駅があるらしい方向に歩く。

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雰囲気はだいたいインドと同じだが、臭いが違う。インド全体に漂うミルク、ココナッツ、生ゴミやウンコを混ぜこぜにしたようなニオイはしない。それよりも排気ガスのニオイが少し。

 

駅の場所がよくわからず、てきとうに人の流れに沿って歩いていると踏切に出た。そこから駅のプラットホームらしきものが見えたので、線路を歩き行ってみる。

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ちょうど電車がきたので、切符もないがとりあえず乗り込んでみる。

 

最初は座れなかったが10分くらいして席が空いたので座らせてもらう。

無賃乗車なので少し心配だったが、駅員らしき人は来なかった。

そのかわりオカマが来たり、赤ちゃんを連れた物乞いがきて金をせびってきた。細かいお金がなかったのであげなかった。私には外国人だからか特別しつこかったが、最後まで笑顔ではぐらかすと、こいつどうしようもないなという顔をして去って行った。

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電車は30分くらいで、やっと終点のKamalapur(カマラプル)駅に着いた。

 

乗客がみんな降りたあと、電車の窓から電車に入り込む少年たちがいた。なにをするんだろう。忘れ物をくすねるのか、車内の掃除でも手伝うのか。

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プラットフォームを歩いて行くと、すれ違う人、私を抜かして行く人、みんなに凝視される。笑い返してもあっちはただ驚いているだけ。生まれて初めて象を見た人みたいな顔をしている。

 

 

駅の外に出ると、ものすごい人の数と喧騒に圧倒された。

サイクルリキシャー」と「CNG」と呼ばれる3輪タクシーがたくさんいて、客を待っている。

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物乞いの子どもに金をせびられるが、やはり細かいのがないのでソーリー、ノーマネーと言って歩き続ける。なるべく物乞いとは目を合わせないように早歩きをする。

 

大きい通りに出たが、クラクションの音がすごい。リクシャーからはあまり声がかからない。ただ目を丸くして私の顔を見ているだけ。

予約していたホテルのほうに歩く。物乞いの子どもが二人つきまとい、両腕に抱きつかれるが、無視をして続け歩き続ける。男3人水入らずの父子みたいになる。

みんなから見られている気がするが、ちょっと見返す心の余裕がない。

子どもに、おまえら離れろ!と叱ってくれるオジさんもいたが、悪ガキ二人は気にしない。なぜなら私が何も言わないから。

 

やっとネットで予約しておいたHotel Star City International Dhakaというホテルに着き、ホテルの前で警備していた青年が、二人の子どもを叱って引き離してくれた。子ども達はまだふざけて後ろでギャーギャー騒いでいる。

 

ホテルのレセプションで、ネットで予約したというと、金額はいくらか聞かれる。引き落としではなく、現地で支払う事になっているからだ。

12 US$だというと、電卓で計算して1070 TK(1400円くらい)だと言われる。

 

TK(タカ)はバングラデシュの通貨で、1TKが1.3円。

 

 

部屋は狭かったが割とキレイな感じ。

殺虫スプレーの臭いがした。今吹いたばかりなんだろう。

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それにしても外からの騒音がすごい。トイレの小窓はガラスがないし、部屋の外の廊下も窓を開け放っているので、外の喧騒が部屋にもろ入ってくる。

鳴り止まぬクラクション、それに人の叫び声。こんな部屋でちゃんと寝られるのかすごく心配。

  

腹が減ったので晩飯を食べに外に出ることにする。

レセプションで美味しいレストランについて聞くと、Shalima Hotel のレストランに行ってみろと言われ、Googleマップを頼りに歩いて行ってみる。

 

ホテルだから高いのかなと思ったが、小さくて庶民的な所だった。

フィッシュカリーナン、それにミルクティーを頼む。

カリーは油ぎっていて、魚の小骨がすごい。ナンは菓子パンみたいな食感。インド料理とは全然違う。ミルクティーも超濃厚。ホワイトチョコレートでも入れてるのかと思った。

あまり美味しいとは感じれなかったが、とりあえず頑張って全部食べた。

お会計は全部で、210TK(270円)

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帰る途中でタバコを1本買った。タバコ屋の露店がたくさんあり、1本から売っていてライターも貸してくれる。1本5TK

タバコ屋の横に立って吸っていると、リップスライムのRYO-Zそっくりの、イスラムの帽子と長いクルターを着た青年が、怪訝な顔をしながら近寄ってきて、カタコトの英語で話しかけてきた。

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ユアカントリー? ユー、チャイナ? バングラデシュ、ビジネス? 

チャイナじゃないよジャパンだよ、ビジネスじゃなくてトラベルだというと、すごく驚いていた。

彼は俺の働いているレストランがすぐ隣りだから入って座れと言ったが、腹いっぱいだと言って断った。そのあとも色々質問された。

 

お前はイスラム教か?と聞かれ、んなわきゃないだろよ・・・と思ったが、彼らにとってはきっと普通の疑問なのかもしれない。

私はうーーんとしばらく考え、とりあえず仏教徒だよと答えておいた。イスラム教の人は、信仰を持たない人間は信じないと、以前どこかで聞いたことがあったので、無宗教とは答えたくなかった。

 

彼が話しかけてくる間も、立ち止まって挨拶して来たり、握手を求めてくる人がいた。みんなとても良い笑顔をしていて、こっちも自然に笑顔になってしまう。

後半はいまいち何を言ってるのかわからなかったので、10分くらいして話しを切り上げ、やっとホテルに戻った。

 

部屋に戻ったがあいかわらずクラクションの音がすごい。

でも疲れてるから寝られるだろうと思って電気を暗くしてたら眠ってしまった。真夜中に一度起きたが、そのときはいくらか静かになっていた。

 

二日目へと続く

yangpingsan.hatenablog.com

 

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