シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

バングラデシュ旅行記13 巨大スッポンを見に行く

前回の話

バングラデシュ旅行記12 高級ホテルに泊まる - シンガポール漂流生活

 

少し休みおなかが空いていたので、ホテルの隣りにある AHALI Restaurant に行ってみる。店のデザインも今風でメニューも色々あるし、値段も良心的だ。

セットメニューラッシーを頼んだ。ベンガル料理以外の食べ物に最初は興奮して、こいつは最高だなと思った。

ラッシーが先にきたが、ヨーグルトというよりは甘い牛乳だ。

そして料理がきて、一口目はうまーい!最高だ!と思ったが、だんだんとまぁ普通だねになり、最後はあんまり美味しくはないなと思ってしまった。

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そしてスプライトも一本飲んで、合計430TK(550円)。やはり安いが、マレーシアのレストランとだいたい同じくらいだ。しかし高級料理店の雰囲気なので、やはりお得感はあるが。

 

店を出てリクシャーに乗り、バヤジッド・ボスタミ廟という所へ向かった。イスラム教の聖者の名前なんだとかで、大きなスッポンがいるということで有名。市街から北へ2.5kmという、少し離れたところにある。

CNGをつかまえて、バヤジッド・ボスタミまでいくら?と聞いたら、ベンガル語で何を言ってるかわからなかったが、とりあえず乗ってから車内で辞典を引いてみると 120TK(150円)だった。

どんなに遠くても、どんなドライバーにあたっても、非常に安心して乗れる。ここの人達はぜったいに相場の2倍とかふっかけて来ない。これは間違いなくツーリズムが発達していない事の恩恵だろう。

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ボスタミ廟についたらしく、車を降りて小道をすすんでいく。

脇の商店のおじさんがコレを買えと、袋の中にパンバナナみたいなのが入ってるのをすすめられた。スッポンのエサかなと思って20TKなので一つ買った。

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その横の店に、イスラム教徒の帽子を売ってたが、帽子もディスプレイも可愛かった。

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もう少し歩くと左手に池があり、みんな思い思いにスッポンを呼び寄せようとしている。

さっそくスッポンが来て、ある少年の前に現れた。でかい。

少年はスッポンの顔の前でバナナをゆらゆらさせているが、スッポンは口を開かない。ガイドブックに書いてたとおり、肉しか食べないのだろう。じゃあなぜ未だにパンとバナナが売られているのか。

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家族連れや子ども達もいるが、はしゃいでいる人はおらず、ただ池をじっと見つめていたり、のんびりとした雰囲気が漂っている。

 

しばらくして何かを大量に持ったおじさんがやって来た。

まずニワトリの羽根らしき物を一つかみにして、グワッと池に撒いた。他にもよくわからない肉クズのような物を撒く。しばらくするとスッポンが寄って来た。オジさんはついに数センチ四方の肉片を出して、それを棒に串刺しにし、それを水中でスッポンの顔の前に差し出すと、スッポンがパクッと噛み付いた。

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そうすると子どもたちやオバさんたちも一斉に集まってきて、我先にとスッポンの頭を撫で始める。スッポンの頭をなでてから、その手で自分の頭もなでる。よくわからないが願掛けのようなものか。

さらにオバさんはスッポンの左手をつかんで放そうとしない。そこへ色んな子どもが寄ってきてスッポンを撫でまくった。スッポンも大変だなあと思った。

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私は肉以外は役に立たないとわかったので、自分のパンもバナナも子どもにあげ、まわりの人をジッと見ていた。

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しばらくして飽き、池の後ろのほうに何かあるのを見つけたので行ってみた。

階段があって、登りきるとみたいなものがあり、よくわからないピラミッドか棺桶のような物が安置されていて、みんな拝んだりしている。

さらにそこを出て奥に進むと、物乞いが地面に7、8人いて手を出している。とりあえず無視して先に進むと、またお墓のような物が何カ所かあって、ちょっと来いとイスラムの正装をした男性に呼ばれ、そのそばまで行くと、埃たたきのようなもので肩と頭をポンポンされ、なにかを唱えられた。

そして墓の中にお賽銭と言われたので20TK入れようとしたら、ダメ、もっと大きいの、500TKか100TKと要求される。しかし頑なに笑顔で断り、結局20TKだけ入れさせてもらった。

同じような事を、違うオジさんとその後2回も、次の所でも繰り返す。最後にみんな寄ってきて、どこから来た?といつもの質問。結局最後は興味津々なところを示すのがバングラデシュっぽい。

 

帰り道は物乞いみんなに20TKずつ配り、配り、配ると、あっというまに小額紙幣が全部なくなってしまった。

ちょっと普通のバングラデシュの物乞いと違う雰囲気だった。子どもを差し向けたり、同じ人が何回もせがみにくる感じ。この裏にはスラムのような集落が見えた。

 

帰りはバスに乗ってみたが、乗ってから細かいお金を使い果たした事に気づいた。財布の中に一枚だけコインが入っていたので、何タカなのかずっと目をこらすがアラビア数字が見当たらない。となりのお兄さんが見るに見かねたのか、それは1タカだと教えてくれた。

結局100TKで払い、お釣りをもらった。

 

ホテルの前に戻ってきて、もう現金がなくなりそうなので、両替しに行った。

Googleマップに書いてあるとおり、あるビルの5階にエレベーターで上がってみたが、それらしき店がない。すると5階からエレベーターに乗ろうとしていた青年が、エレベーターから降りてきて、こっちだよと案内してくれた。

無事にその両替屋を見つけ、カウンターに着いたが、青年は私がちゃんと替えれるかまだ後ろで見てくれている。ありがとうと礼を言うと、去って行った。外国人を最後までしっかりと助けたいようだ。

100シンガポールドル替えたが、レートはダッカと同じ62TKだった。

 

ホテルに着いたが、腹がおかしく案の定また下痢をしてしまった。振り出しに戻る。

昼ご飯があまり良くなかったらしい。

ケトルでお湯をわかし、お茶を飲んで少し休む。

 

時間は午後6時になり、多少お腹が空いていたので、何を食べるべきか迷った。

とりあえずインド料理の店に行って、ベジタリアン料理でも探そうと思って外へ出た。

仕事終わりで、たくさんの人と露店が出ていた。果物屋もたくさんある。

なんとなくレストランには向かわずまず、少し歩いてみることにした。そのほうが腹も減るし。

しばらく歩いたところでスーパーを見つけた。バングラデシュでは初めて見るスーパーマーケットだ。小さかったが、ヨーグルトが売っていたので、一個買って、外で食べた。すごく美味しかったので、悩んだ末もう一個買い、さらにシリアルバーみたいなのも買った。あとはフルーツでも買って部屋で食べようと思った。

 

帰りにホテルの近くのフルーツ屋で、また葡萄ミカンを一個買った。100TK。

ホテルの部屋に戻ってさあ食べようとすると、部屋をノックする音が。開けると蝶ネクタイをしめた、モンゴロイド系のボーイさんがいて、フルーツを持ってきてくれた。そんなサービスがあったとは知らなかった。

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スイカパパイヤバナナ。これで夕食は間違いなく充分だろう。しかしフルーツはそんなにたくさんは食べられない。結局葡萄ミカンは半分も食べられず、シリアルバーは完全に手をつけなかった。

 

そしてまた便意を催しトイレにいく。明日はまた治るだろうか。

たぶん昼に食べたチキンがいけなかったと思う。今は肉を食べないほうがいいんじゃないか。

部屋で11時近くまでスマホをいじったり、本を読んだりした。

さすが高級ホテルのベッドは寝心地が良い。

 

つづく

yangpingsan.hatenablog.com

 

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