シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

バングラデシュ旅行記11 観光再開

前回の話

バングラデシュ旅行記10 ホテルで寝込む - シンガポール漂流生活

 

11/25(月)

朝8時頃まで寝て、だいぶ体は楽になった。

蚊はもういなかった。ほんとうにドラキュラみたいなやつらだなと思った。

 

葡萄の残りを食べて、オーセラインを飲んだ。シャツとパンツを洗って干したが、シャワーを浴びるのはやめておいた。シャワーなど浴びなくてもいいのだ。

 

レセプションに行き、卵サンドイッチミルクティーを頼んだ。

20分くらいたってやっと運ばれてきたが、見た目はとてもよく、丁重に時間をかけて作っている感じがした。味は普通だったが、やっとベンガル料理以外の物を食べられて、とてもありがたい気持になった。

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テレビでは往年の音楽家らしき太ったおじさんがバイオリンを弾きながら歌を歌っているが、サビの歌詞が「ホントヤワー」で、しばらく聞いているとおかしくなってきた。

 

隣国インドのミュージックビデオなどもたくさん流れているが、インドのやつは女性の肌の露出度がとても高く、教育上とても悪いなと思った。これではインド人の若者がムラムラし、レイプ事件が増えてもいたしかたない。インドもまったく汚れてしまったもんだよと思った。

そしてここバングラデシュのイスラム教の人達も、こんなものを見る事ができるのかと考えると、ちょっと心配になってきた。

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午後1時くらいに、そろそろ観光を再開しようと思い、ホテルを出てリクシャーに乗って、カーリー寺院というヒンドゥー教のお寺へ。しかし入口がわからなかったのであきらめて、そこから歩いてショドルガット(船着き場)を目指す。

 

チッタゴンの街は土ぼこりがすごい。マスクは自分の表情が伝わらず、コミュニケーションの妨げになると思っているのであまり好きではないが、仕方なくマスクをつけた。

 

サイクルリクシャーの部品が売っている通りがあるというので期待していたが、そんなにたいした量ではなく期待はずれだった。

しかしこの街もサイクルリキシャーが多い。列をなして道路を走っていく。

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しばらくこの土ぼこりのひどい道を歩き、ようやくショドルガットに着く。

そこにまた渡し船があったので乗ってみた。

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ダッカよりも川幅が広く、大きな船が何隻も浮かんでいる。

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向こう岸について、行くあてもなく歩いてみるが、まったく何もなさそう。

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しかたないので電動リクシャーを拾って、違う渡し船乗場まで行く。

運転手は仲が良さそうな少年二人。ものすごい凸凹道を走って振り落とされそうになった。なかなか経験できないエキサイティングな乗り物がこんなに安く乗れるなんて素晴らしい。

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渡し船乗場の付近では、ボートに積んで来た色々な物の荷下ろしをしており、おじさん二人がものすごい重そうな鉄の柱を肩にかついで運んでいた。なんて過酷な仕事だろうと思った。

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渡し船に乗ると、ボートの先に座っているとても陽気な聖者のような人が、なにか私に言ってるので笑顔で返した。誰も翻訳してくれないがみんな少し笑っている。船が進んでいるときも彼はなにやら大きな声で歌を歌っていて、とても幸せそうだ。

こんなに貧しそうな暮らしをしていても、こんなに幸せそうだなんて素晴らしい。相当高貴な魂の持ち主に違いない。

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船から降りると、聖者が何かくれというのでお金をあげた。かわいい人だ。

 

船着き場から歩いていくと、後ろから、男のように見える、少しふくよかな人が話しかけてきた。しかしよく見るとおそらく女性だ。でも口ヒゲもあごヒゲもなかなかしっかり生えていて男装している。

日本から来たの?バングラデシュは好き?私はこれから大学に行くの。

私は、バングラデシュはとても美しい国だと思う、人の心もとても豊だ、というとすごく喜んでいた。彼女はサイクルリクシャーに乗って行ってしまった。

 

私もサイクルリクシャーに乗り、適当ににぎやかそうな所を指定して、走ってもらった。角刈り頭の、人の良さそうなオジさんで、走っているときになにか言ってきたがよくわからなかった。

リクシャーは大きな池の横を通った。その道沿いに住んでいると思われる家族がたくさん水浴びをしていた。これは気持がいいだろうなと思った。

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リクシャーはそれらしき所に着き、おじさんにいくら?と聞いても、なんか照れている感じで答えない。またいくら?と聞いても、答えずになぜか笑顔ではぐらかす。きっと俺に決めてほしいのかなと思い、充分そうな額を渡したら、笑顔で満足してくれた。

 

そこはビジネス街のような所で、銀行やら、スーツを着た人がたくさんいて、露店もたくさん出ていた。

体重計屋さんがいたので、乗ってみたら54キロだった。料金は5タカ。

お兄さんはまだ若いのに、こんな商売だなんて。勝手に同情してしまった。

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店を去ろうとしたら、二人の物乞いに捕まったが、物乞い用の20TKは今持ち合わせていない。50TKしかなく、しかたなく二人に50TKずつあげた。しかしもうあとは100TKしかないので、これは多すぎると思い、物乞いの人が来たら逃げた。

 

チャドカンがあったので、アダ・チャーを飲み、バナナを一本食べた。

お茶を入れてくれたのは7、8歳の少年。お茶はとても美味しかった。ライムがきいてる。

 

ホテルの方へしばらく歩いていくと、途中で果物を切っている露店があったので、パイナップルを食べてみることにした。

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10TK渡すと、切ったパイナッブルを小さい容器に入れ、その中にいきなり何かをかけた。ちょっと待ってと思ったが時すでにお寿司。臭いを嗅ぐとマスタードのようなもの。

他にも色々かけようとしたので、もう何もかけなくていいと言ったら、そのまま容器の蓋をしめ、シャカシャカとふって、それを小皿にのせてできあがり。マスタードも悪くはなかったが、素のパイナップルがいい。

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やっとサイクルリクシャーを見つけ、ホテルまで行ってもらった。ホテルに着いていくらだ?と聞くと、また答えてくれない・・。なんなんだこれはと思いながらも、また充分そうなお金を渡すと、笑顔で満足してくれた。

 

ホテルの部屋に戻ってオーセラインを飲み、なんだかまだ腹が空いているように思えたので、またルームサービスで今朝と同じ卵サンドイッチを頼んだ。

 

 

民族博物館に行きたかったが、今日は14:30開館とネットには書いてある。現在時刻はまだ14時。

しばらく休んでから、シャワーを浴びることにした。冷たい水シャワーでまた風邪をぶりかえさないように、少し筋トレをして体を温めてからシャワーを浴びた。2日ぶりのシャワー。

 

時間はやっと15時をまわったので、またホテルの前からリクシャーに乗って民族博物館に行った。博物館は開いていたが、閉館時間を聞くと17時だという。

あと45分しかない。ネットにも、博物館の入口の看板にも18時閉館と書いてあるのに。何が起こるかわからない。200TK払いすぐに入館した。

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入口でスタッフのオジさんに、どこから来た?英語はわかるか?と話しかけられ、これがネットに書いてあった、あとでチップを要求する人かなと思った。チップくらいは良いのだが、自分のペースで見て周りたいので、英語わかりませんと言ったら、ああそうなんだとそれ以上は何も言って来なかった。

写真は撮ってもいいんですか?と聞くと、なにか困ってる風だったから、基本的にあまり撮らないほうがいいんだなと解釈した。

 

博物館の展示はとてもよかった。すごく古いが、手作り感があって、一生懸命作ったという感じの展示だった。人形とかジオラマがおいてあるが、いちいちカワイイ。

バングラデシュや、パキスタンの方の民族の紹介をしていた。胸をあらわにしている女性や、耳に大きな輪っかをしてる民族など、色々な写真も展示してあって面白かった。

しかし、閉館時間は刻一刻とせまっているので、ぜんぜんゆっくり見る事はできなかった。

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最後のほうで、さきほどのおじさんが近寄ってきて、ある写真を指差し、こっちが未婚でこっちが既婚なんだよ、生地の模様が少し違うでしょ、などと親切に少し教えてくれた。やっぱりガイドを頼めばよかったかなと思った。

 

博物館を出る頃にはもう日が暮れ始めていた。

ちかくのチャドカンでお茶を一杯飲んだが、気づいたらくるぶしに蚊が二匹も止まっていた。よく見ると蚊がたくさんいる。うじゃうじゃいる。いる所にはいるのだ。

すぐに飲み終えて、少し街を見たいなと思い、やや遠回りをして歩いてホテルへ向かった。

 

夕暮れの路地に明かりがたくさんついていて、商店や市場などがとても美しい。こういう古い町並みは夕暮れ時が一番美しいかもなと思った。

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 暗くなってもみんなまだまだ店を開けて働いている。おまえは働かないのか?と言われている気がした。

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大きい通りに出るとトラックがたくさん走っていて、一気に土ぼこりがすごくなった。

やっとホテルに着き、またルームサービスを頼んだ。かなり悩んだが、パラタ2枚エッグカレーにした。それと紅茶一杯。

20分ほどで来たが、パラタはなんかすこし硬くて、もしかしたらスーパー等に売っているやつかなとも思ったが、あまり味の事は気にしないようにした。とりあえず食べ終わってもお腹が痛くならないので安心した。

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その夜は蚊はあまり出なかった。

次の日からどういう行動をしようかずっと考えていたが、コックスバザールに行くのは今回はやめようと思い、クミッラに行こうかと思った。

本を読んだり日記を書いたりしてるうちに、12時近くになり、またファンをつけてシーツを被って寝た。

 

つづくんだよ

yangpingsan.hatenablog.com

 

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