シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

バングラデシュ旅行記16 さらばバングラデシュ

前回の話

バングラデシュ旅行記15 帰国まであと一日 - シンガポール漂流生活

 

朝4:30に起きた。

早すぎるかなと思ったが、シンガポールだと今は6:30だから、これから帰るのにちょうど良い。

熱いシャワーを浴びて、新しいパンツにはきかえた。

チェックアウトをして親切な警備員のおじさんにさよならを言った。

 

まだ薄暗いが通勤の人達や車がいて、すでに外ではクラクションが鳴っている。

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歩いて空港まで行くつもりだったが、サイクルリクシャーに声をかけられたので乗ってみる。

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降りるときにいくら?と聞くと20TKだというので、お金をあげたあとにさらにチップの意味で20TKあげた。お金もけっこう余ってるので。

そのときオジさんは、私の予想に反してとくに嬉しそうな顔はしなかった。

その顔を見たときに、オジさんが嬉しそうな顔をしてくれると期待していた自分に気づいた。今までこの旅行でたくさんチップをあげる事で、それが当たり前になり、いつのまにか見返りを期待するようになっていた自分に。

最後にそれが気づくことができて本当にラッキーだと思った。ありがとうアッラー、そして名もなきリクシャーマンよ。

 

そこから5分ほど歩いて空港に着く。

1階へ行ったら、ここは到着ホールだから、迂回してスロープを登って2階の出国ホールへ行けと言われた。なぜ館内に階段を設けない。雨が降ってたらずぶ濡れになるじゃないか。

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Biman Airlinesのチェックインカウンターには全然人がいない。

とてもスムーズに手続きが終わり、中に入れた。中にも人が少ない。外国人は皆無。

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お土産コーナーをちょっと見てみることにした。とても閑散としていて、どっかの地方の空港みたいだったが、一つだけカワイイポーチを見つけたので買った。3USドル。

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会計のとき、お土産屋のお兄さんが、とてもジェントルに話しかけてくれた。

旅行で来たというと驚いていた。バングラ人はどこに旅行に行くんですか?と聞いたら、インドが一番人気がある。南インドや、パンジャビのほうやら、色々な場所があって面白いから、と教えてくれた。

 

まだ1時間もあるが、なんとなく搭乗ゲートまで歩いて行くと、もはや乗客がたくさん並んでいる。ずいぶんしっかりしている人達だなと思った。

ここも非常にスムーズだったが、荷物、身体検査は非常にしっかりやっている。

私は昔、左のあばら骨を折って、骨が少しだけ突起しているが、身体検査の職員がそこを触って少し動きを止めたときに、この人たいしたもんだなと思った。

 

搭乗口に入るとやはりみんな外の写真を取りまくっている。

すぐに搭乗が始まり、みんな外に出てバスで移動。飛行機に着いたら、飛行機や飛行場をバックにまたみんな写真撮りまくる。飛行機に乗れるバングラデシュ人なんかきっとほんの一握りなのかもしれない。それが彼らで、彼らはほんとにラッキーなのかも。感慨深いものがある。

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私の席は廊下側で、窓側におじさんが一人。6割くらいしか埋まっておらず、席にゆとりがあった。

飛行機は定刻に出発し、機内サービスが始まったが、私は気分があまり良くないので、食べ物は要らないからお茶だけくださいと言うと、あとからお菓子と一緒に持ってきてくれた。うれしい。

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フライト中はPCで日記を書いていたので、3時間半はほんとにあっという間だった。

 

クアラルンプール空港に13時頃着いたが、びっくりしたのは、アジア人、とくに女性の姿がとても新鮮に見える。化粧品の広告のアジア人モデルに、自分の目が釘付けになってしまう。これがアジア人女性かと。

インドではまだ外国人旅行者が多かったし、現地の空港でもアジア人が大勢いるので、こんな事はなかったが、バングラデシュでは外国人は皆無だし、TVもたまに白人が出るくらいで、みんなインド系の人達ばっかりだったので。

たった10日間の旅行でこうなるんだから、初めてバングラデシュから国外に、とくに東南アジアなんかに出た人は、最初はいったいどんな風に感じるんだろう。それを想像すると、彼らの人生ってなかなか面白いなと思った。

 

 

さてここまででバングラデシュの旅行はおしまいだが、このあともちょっと大変な事が色々あったので追記しておく。

 

クアラルンプール空港からバスに乗ってさっさとシンガポールに帰るつもりだったが、どのバスも満席で、一番早いのが午後6時発のバスしかないという。

しかたなくそれを買って、3時間ほど時間を潰し、午後6時にバスは出発したものの、金曜の夜の大渋滞にたびたび巻き込まれる。みんなイライラしてるせいか、外国人のオバさんとドライバーがちょっとしたことで口論となり、温厚そうなドライバーがチバイ!(福建語で女性器を意味し、ファックユー!の意味)と叫ぶような修羅場になり、一番近くにいて英語が話せた私が仲裁に入る始末に。

 

バスは結局、通常5、6時間の道のりを9時間もかかって、ようやく深夜3時にくシンガポールのGolden Mile Complex(タイ人のたまり場)に到着した。

タイ人の娼婦とスケベ男がまだたくさんいて、花金の夜を謳歌していた。腹が減っていたのでガパオライスを食べた。帰ってきてそうそうイスラムの戒律を破り豚肉を食べてしまった。

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思わぬ遅延の長距離バスのあとで、空きっ腹でご飯を食べると下痢を引き起こすというジンクスがあったが、今回はなんともなかった。タクシーで家に帰り、ぐっすり眠りましたとさ。

 

おわり

 

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