前回の話
夫婦水入らず旅行 ハジャイその3 レンタルバイクでツーリング - シンガポール漂流生活
民俗博物館を出て、さきほど博物館から見えた島の西側を走った。
やはりレストランがたくさんあるが、どこがいいか決められず走り続ける。
もう10軒くらい過ぎ去り、そろそろ決めなくちゃなと思い、お客さんがたくさんいる、割と庶民的な感じのレストランがあったので、そこに入ってみた。
運良く一番奥の湖に面したテーブルが空いていたので、そこに座った。
テーブル、イス、屋根、共に竹で作られていて、タイの田舎では割とよく見る、典型的なイサーン料理のレストランだ。
メニューはタイ語のみだったが、写真もあるし代表的な料理ばっかりだったので簡単に頼めた。
またもやフルーツソムタム、それとヤムプラードゥックフー(ナマズのほぐし身カリカリ揚げ)、そうなればやはりモチ米、あとは奥さんの食べたかったパッタイを頼んだが、そんなものはないという。さすがはイサーン料理店。
私もパッタイはあまり好きじゃないし、すぐパッタイを頼む人も好きではない。
なのでエビチャーハンを頼むが、またもやモチ米とダブルご飯となってしまった。飲み物は、運転中なのでソーダを1本頼んだ。
お味は最高に美味しく、奥さんも今回の旅行で一番美味しいと言っていた。
そしてお会計をしてもらうと、たったの150THB(540円)と言われ、間違いじゃないのかと聞き返してしまった。安すぎないだろうか。
まずこのロケーションだけでも、逆に割高にしてしかるべきだろう。
店員のオネーさんも愛想が良かったし、やっぱりタイは旅行するなら田舎に限るなあと思った。
島をゆっくりグルッと回って帰ろうと思ったが、時間は午後2半ちかかったので、あまりゆっくりしない方がいいだろうなと思い、ショートカットして橋に向かった。
これからまたハジャイ市内に戻る。
太い国道に出て、そこからは猛スピードでバイクを走らせるが、スピードメーターが壊れているので何キロ出ているかはわからない。
しかし燃料メーターはちゃんと動いていて、もうすぐ空になりそうだったので、途中でガソリンスタンドに寄った。
スタンドのコギャル風のおねーさんに、満タンにしてくれとお願いした。
満タン入り、給油メーターを見ると、26.95と書いてたので、小銭も混ぜて27THB(97円)払うが、怪訝な顔をされる。
27じゃないの?と聞くと、70だよと言われた。26.95は1リッター当たりの値段だった。
満タンで2.6リッター入り、70THB(250円)かかった。
ランカウイのガソリンスタンドはたしか、1.5リッターで3RM(80円)だった。やはり石油産出国はガソリンが安い。
またバイクを爆走させて、午後3時過ぎにハジャイ市内へ戻ってきた。
まずはホテルに行き、荷物をとってから、旅行会社へバイクを返しに行った。
バイクを点検され、異常がないこと、燃料が満タンなのを確認して、1000THBのデポジットを返してもらった。
今日はどこへ行ってきたと聞かれ、ソンクラーだと答えた。
どうやって行ったと聞かれたので、もちろん借りたバイクで行ったんだよと答えたが、その後もまた同じ質問を何回もされ、なんか話しが噛み合ってないなと思ったら、今日はどこに行ったかではなく、今日はこれからどこに行くのかという意味だったらしい。
シンガポールに飛行機で帰るんだよと言うと、タクシーも手配してやるぞと言われた。商売熱心なオバさんだ。
丁重にお断りし、キムヨン市場まで歩いて行き、青色のソンテウ(乗り合いトラック)に乗った。
ソンテウは一般庶民を乗せたり降ろしたりし、最後は我々二人だけになり、20分くらいで空港に着いた。
一人20THBくらいだろと予想し小銭を用意しておいたが、一人40THB(150円)と言われた。なにか自分の中でタイバーツの感覚が狂っているのを感じた。しばらく休んだほうがいいだろう。
出発時刻までまだ3時間もある。とりあえず空港の中に入り、カフェで座って一服する。
私は着替えを持ってトイレに行き個室に入り、濡れた手ぬぐいで全身を拭いた。そして新しい服を着て、足も便座の上でホースを使って洗い、サンダルから靴に履き替えた。
スッキリしてカフェに戻ると、奥さんは頼んだお茶も飲まずテーブルに突っ伏して寝ている。相当疲れたんだろう。
チェックインの時間になったので、カウンターに行ってチェックインした。
預け荷物はなかったが、バックパックはPCやお土産のナッツなどでかなり重い。
重量制限の7kg以上絶対あったと思うが、チェックされなかった。マレーシアとタイの空港は比較的寛大でいい。日本はいつも厳しくチェックされるので怖い。
搭乗ゲートに行くと、シンガポール人の中華系の高齢者がたくさんいる。ハジャイはこの手の人達にとても人気がある。
晩ご飯を食べて来なかったので腹が減っているが、搭乗ゲートでは小さなお土産屋が1つ開いてるだけで、腹の足しになりそうな物はない。
先月バングラデシュで買ったミューズリーが、まだ余ってカバンに入っていたので、それを食べて飢えを凌いだ。
出発時間は1時間近く遅れて、みんな不満タラタラ。
タイ時間8時半頃に離陸して、シンガポールのチャンギ空港に着いたのは夜の11時だった。急いでMRTの駅まで行くと、これが街へ向かう最終の電車だとアナウンスしている。
地下鉄とバスを乗り継ぎ、家に着いたのは夜の1時近くだった。奥さんは疲れ過ぎていて何もしゃべれない。私もシャワーを浴びベッドに入るとすぐに眠ってしまった。
おしまい
一週間の旅行でしたが、その倍くらい長かったように感じました。奥さんも口にはしませんでしたが、この人と旅行するとほんと疲れるわと改めて思ったことでしょう。一人旅のほうがやっぱり気楽ですが、二人だと色んな物が食べられていいですね。
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