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カンチャナブリ バイクを借りてのんびりドライブ 前編 - シンガポール漂流生活
さて温泉のあるお寺、ワットワンカナイ(Wat Wang khanai)に着きました。
ここにも前に一度来たことがあります。前回は公共バスで来ましたが、帰り道、バス停なのかどうかわからないような所で、バスを30分も待つのはとても不安で、心が湯冷めしたのを覚えています。
一見何の変哲もないただの寺なんですが、ここに温泉施設があります。ここは入場料などはなく、入り終わったあとに勝手に募金箱に寄付をいれればいいそうです。
お風呂に入りたいんですけどと、お寺のオジさんに言うと、男湯のほうへ通されました。
基本的に五右衛門風呂のような土管風呂なんですが、前回はなかった洋式バスタブもありました。
バルブを回し、ここに自分でお湯を入れて、勝手に入ればいいのです。
私はバスタブを選んだんですが、お湯の貯め方がわからず、常連っぽいおじさんに教えてもらいました。
ちなみに裸にはなれないので、私はそのときはいていたパンツのままで入りました。着替えは持ってきてません。
この寺のお坊さんらしき人達も、土管風呂に浸かっていました。ラッキーですねここの坊主になれた人。
前回来たときはけっこう熱かったと思うんですが、出て来るお湯はもう水を混ぜてあるらしく、けっこうぬるかったです。でも長く入っていると、身体がジーンとしてきて、本物の天然温泉なんだなと感じました。まぁわからないですけどね。
お湯はそうとう豊富なのか、向かいで入っていたおじさんは、ずっとお湯を流しっぱなしにしていました。
ここに30分は入っていたでしょうか。さすがにもういいやと思い、お風呂を出て、シャワーもなさそうなので、トイレでパンツを脱ぎ、ノーパンでズボンをはきました。
汗もたっぷり書いて気分爽快です。もちろん寄付もしました。
足湯もあるみたいで、夕方のこの時間はたくさん人がいました。
これは間違いなくビールがうまいなと思ったので、Googleマップで川沿いのレストランを調べて、川沿いの砂利道をまた20分くらい走って行きました。バイクは便利です。
レストランはとても簡素なところでした。客は誰もいなかったので、河に一番近いテーブルに座りました。なにか養殖してるらしく河の中には囲いがあり、河の向こうにはさっき行った山の上の寺が見えます。
とりあえずビール大瓶を1本オーダーしました。
このビールの一口目がえも言われぬ美味さというのでしょうか、おもわず一人で唸ってしまいました。そして河を眺め、ああこれが幸せってやつかと独りごちました。
もしかしたら(間違いなく)これから飲酒運転をすることになります。飲酒運転、無免許、長髪、髭面、これで全身刺青だったら役満ですね。
メニューは写真もなく、いまいちわからなかったので、ビールと一緒に食べて美味しい小さい料理1つとオーダーすると、蒸し魚がきました。おそらく養殖してるのがこの魚なんでしょう。ここの名物なのかもしれません。これも美味しかったです。
食べ飲み終わった頃にはもう時間は5時で、またバイクに乗ってちゃんと安全運転で帰りました。
宿で少し休み、夜8時頃に晩飯を食いに出かけしました。
今宵は西洋料理が食べたいと思ったので、イタリア人っぽいオジさん(偏見?)が経営するピザ屋に行きました。
ここはネットに、すごく美味しい!というレビューがたくさんのっており、実際にお客さんもたくさんいたので間違いないなと思い、私はベーコンとモッツァレラチーズだかなんだかいうのを頼みました。
しかし出てきたらこれが超大きい。それは良いとして、チーズがくどい。ベーコンもしょっぱい。すぐに後悔しましたが後の祭り。まずかったら残せば良いんですが、悲しき日本人の性か、出来るだけ食べなければ失礼だろうなと、ありもしない妄想にかられ、もう少しで吐くと言うところまで食べてしまいました。
人それぞれ好みがあるのでしょうがないですが、私はタイのピザは口に合わないようです。(美味しい所もすごく稀にあります)
これで今日の私の運はもう尽きたんだなと思い、大人しく宿に戻ってとっとと寝ました。
次の日は朝7時頃に、犬の鳴き声で目が覚めました。
朝から犬はハイテンションですが、川の流れはすごく穏やかで、シャワーを浴びたあと、パンツ一丁で椅子に座りながらしばらく川を眺めていました。
これはなかなか悪くないなと思いました。
朝飯は近所の朝市で、カオクルッガピを食べました。
ガピという蝦の醤油で炒めたご飯に、肉、野菜、青マンゴー、錦糸卵などを混ぜて食べる、私の好物の一つです。
今日は午後1時までにバイクを返却し、それからバンコクへ帰ります。
先に荷物をまとめてから、またバイクでドライブへと出発しました。
もうさほど行きたいところもないので、良い景色に出逢えたらいいなと、目的地もなくまた郊外をダラダラと走りました。午前中なのでまだ日差しも強くなく、頬をなでる風が気持ち良かったです、と見せかけてすでにけっこう暑いです。
山がたくさんあり、その上に建っているお寺などをよく見かけました。
面白そうなものがあると停まったりして、のんびりドライブを続けました。
1時間ほど走ったところで、川沿いに出ました。
そしてちょっと気になるお寺を発見しました。山のてっぺんに何かあり、中腹にも階段が見えます。
行ってみると、階段の上に龍が口を開けています。あまり汗をかきたくなかったのですが、せっかくなので登ってみました。
ここはワットバーンタム(Wat Baan Tham)、直訳すると、洞窟の家の寺ですね。洞窟ばっかやん!
なんかすっごい上まであるみたいです。
急な階段を登って龍の口にたどり着きましたが、さらに階段は口の中へと続いていきます。龍の食道には壁画が。
これ全部作るのに、いったいどれくらい時間がかかったんでしょう。どれくらいお金がかかったんでしょう。だれがそのお金を出したんでしょう。
やっと登りきるとまたもや洞窟がありました。
よく手入れがされていて、床は綺麗に研磨されています。静かで涼しいです。
王子様と御姫さまみたいなのが祀られていました。なにか言い伝えがあるんでしょうが、英語の説明のようなものはもちろんありません。
御姫さまは、体が岩に描かれていて、そこに服や王冠などが貼り付いています。着せ替え人形みたいです。
王子にはサングラスなどがかけられて、外国帰りのサッカー選手みたいです。
さらに上へ続く階段がありましたが、私は足がもうガクガクでこの先はあきらめました。年をとったらだんだん体が動かなくなって、冒険ができなくなると思っていましたが、そもそも冒険をしたいという気が薄れてくるんだなと思いました。よくできているもんです。
洞窟から見下ろす景色がとても綺麗でした。昨日行った川沿いのレストランもどこかにありそうです。
降りてから、一応お寺なども見てみましたが、色とりどりのアクリル仏像があり、可愛かったです。薄いピンクが好きです。
時間はもう10時をすぎていたので、このあと町のガソリンスタンドで、ガソリンを満タンにして宿へ帰りました。ガソリンは60THB(200円くらい)でした。
案の定汗だくだったので、シャワーを浴びてすぐにチェックアウトし、バイクを返しに行きました。
そして昼ご飯に手羽先などを食べ、バスターミナルからロットゥーに乗り、バンコクに帰りましたとさ。めでたしめでたし
カンチャナブリは、私が回った所以外にも、まだ見所はたくさんあります。
とくに市内から70km北上したところにある、エラワン国立公園は、綺麗な滝があってとてもオススメです。
バンコクから日帰りもできますが、ぜひカンチャナブリに泊まって、この大自然を満喫してみてください。
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