シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

カンチャナブリ バイクを借りてのんびりドライブ 前編

前回までのお話

yangpingsan.hatenablog.com

 

ナコンパトムから乗ったバスは1時間半ほどかかり、ちょうど正午にカンチャナブリのバスターミナルに着きました。

カンチャナブリは、バンコクから西に約110km、バスで2、3時間と比較的近く、アユタヤと並んで、バンコクから日帰りでも行ける観光地ということで有名です。

実はここに来るのはこれで3回目です。ほんと気軽に来れるので、気軽に来ちゃうんです。

 

ここは人口4万人ほどの小さい町なんですが、いったい何が有名かというと、あの有名な映画「戦場へ架ける橋」の舞台となった所なんです!!!

って、それを初めて聞いたとき私は、なにそれ?そんな映画知らんわアホ、血ぃ吸うたろか、と思いました。だって1957年公開のとっても古い映画なんですもん。

 

映画の内容ですが、

第2次世界大戦中の1943年、旧日本軍が、捕虜となったイギリス軍兵士や現地の人々を働かせ、タイとビルマ(当時)の国境を流れるクワイ川に鉄道用の橋をかけようとするのですが、その苛酷な労働や厳しい刑罰、日本人将校と捕虜であるイギリス人将校との友情ともいえる不思議な交流、さらにはその後の連合軍による攻撃などを通じて、戦争のむなしさが描かれる名作

 

ということで、この町にはそのイギリス軍兵士の墓地や、戦争記念ミュージアムとかもたくさんありまして、日本軍は昔こんなにひどい事をしたんだよって、どこに行ってもそんな事を言われてるようで、それはあまり好きではないです。

戦争をやって、誰が正しいとか悪いとか難しいですよね。

 

この映画自体よりも、この映画で流れるテーマソング「クワイ河マーチ」は、きっと誰でも耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。

サル、ゴリラ、チンパンジー♪ でおなじみのあの曲です。

www.youtube.com

 

そんなわけでかなり観光地化されており、旅行者のための環境が色々整っていて便利な町なのです。

 

私が今回ここに来たのは、川沿いのゲストハウスに泊まってみたいなーと思ったからです。さっきのテーマソングにもあったクワイ河というのが、町の中心に流れていて、その川沿いにゲストハウスもたくさんあります。

バスターミナルに着き、さっそくオンラインで予約をしておいた宿に向かいました。

 

ニタ・ラフト・ハウスという名前のゲストハウスなんですが、見事に河の上に浮いていていました。

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橋を渡ってレセプションに行くと大きい犬が3匹が飛びかかってきて揉みくちゃにされました。宿で飼っている犬らしく、ソファーの上も飛び回って暴れています。なかなかワイルドな宿です。

部屋はものすごい簡素で、共用バスルームは、いまだ戦時中か!と思うほどボロボロでしたが、一部屋一泊700円くらいとお安かったです。

2000円の部屋なんかは、もはやリバーサイドというか、漂流中って感じです。

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カンチャナブリには一泊だけしてバンコクに帰ろうと思っていたので、レンタルバイクを借りて、町の郊外を走りまくることにしました。

しかし宿にはレンタルバイクはないというので、旅行者が集まるエリアまで炎天下の中30分近く歩き、さっそく汗だくになってしまいました。

 

なんとかレンタルバイク屋を見つけ、一番安いスクーターを借りました。

24時間で200THB(720円くらい)、免許証の提示などは必要なく、パスポートを預けます。私はもちろんバイクの免許は持っていません。

タイでスクーターに乗っている人の半分は免許を持っていないと思います。マレーシアも同様です。

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バイクがあると、ここまで徒歩で30分だった道のりも、ものの数分で宿に着きました。

お出かけの準備をして、ちかくで適当に昼飯を食ってから午後2時頃にドライブに出かけました。

まずはバイクで橋を超えて、市内から約5kmの距離にある、ワットタムカオプーン(Wat Tham Khao Pun)というお寺に着きました。ワットは寺タムは洞窟の意味なので、ここはさしずめカオプーン洞窟寺というところでしょうか。

 

実はここも10年前に一度来たことがあり、そのときとても面白かったのでまた来てみました。何が面白いかったかというと、この洞窟内にコウモリがいて、それがとても神秘的だったのです。

入場料は現在30THB(100円)です。

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さっそく洞窟内に入ってみました。私の他に人はおらず、洞窟内はシーーーンとしていて耳が痛くなるほどです。痛くなるわけはないんですが。

この無音の密閉された情況で、仏像などもより神秘的に見えてきます。洞窟内を歩きながら、ここで瞑想したらすぐ精神ぶっ飛びそうだなと思いました。洞窟などが瞑想修行者に好まれるのもよくわかります。

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そしてゆっくり歩いて行くと、ついに目の前を無音で何かがすごい早さで横切りました。出ましたコウモリです。常に羽根をばたつかせ飛び回っているので、なにコウモリかわからないんですが、下のタイプだと思います。

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これの何が面白いって、これだけバタバタ目の前で激しく飛び回っているのに、音がまったくしないんです。まるでYoutubeのミュージックビデオをミュートで見ているような感じです。

これが2m四方くらいの狭い空間で、20匹くらい飛び回って・・・いたんですが、昔は。

今回は全部で4、5匹くらいしか見ませんでした。

もういなくなってしまったのか、洞窟の外に食事でもしに行ってしまったのか。なんにしろちょっとがっがりでしたが、10年ぶりに来れてよかったです。

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洞窟のあとはGoogleマップを見ながら、田舎道を20分ほどゆっくり走りました。途中で馬の牧場などがあったり、とてものどかです。

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そして次の目的地、巨大樹に着きました。

Googleマップには、巨大な合歓(ごうかん)の木と書いてありました。英語ではジャイアント・モンキー・ポッドだとか。

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たしかに巨大です。でも思ったより感動しませんでした。たぶん、これが大草原にあったら相当感動するなと思いますが、周りに公園とか、露天とかがあるので、個人的にいまいち雰囲気がなあと思いました。

 

 

さてここで時間は午後3時。

このあとは、今回一番のお目当て。温泉のある寺です。

 

またGoogleマップをチラチラ見ながらバイクを走らせます。Googleマップがなかったら、人に何度も聞いたりして、倍以上の時間がかかったと思います。

 

しかし途中でなにやら変な物を見かけました。小さな山の上に、寺のようなものがあります。ハウルの動く城みたいで、気になったので行ってみました。

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ワットタムスアと書いてます。タムだから洞窟があるのかもしれません。有名なお寺なのか人がたくさんいました。

大仏は金色のタイル張りで、豪華絢爛です。

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高い塔があったり、エスカレーターもあったり、なんかアミューズメントパークみたいなお寺でした。

お賽銭がベルトコンベアで運ばれていきます。ありがたいんでしょうかこれは。

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お堂の中の壁画が、さくらももこっぽくて可愛かったです。

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あと寺からの景色は最高です。一面緑の田んぼで、まさに豊穣の大地。

どことなくナメック星に似ていると思ったのですが、ナメック星でもお米がたくさん穫れたのでしょうか。ナメック米。まずそう。

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まだ見てない物がたくさんありましたが、暑過ぎて身体がダルく、早々に切り上げお寺をあとにしました。

 

そしてまたバイクで走ることまた20分ほどで、ついに温泉のあるお寺、ワットワンカナイ(Wat Wang khanai)に着きました!

 

つづく

 

 

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