シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

ナコンパトム 120mの仏塔がある田舎町

前回までの話

yangpingsan.hatenablog.com

 

さてナコンパトムにやっと着きました。

 

今回はガイドブックを持ってこなかったので、ここがどんな町かあんまりわかりません。PCも持ってこなかったので、スマホで調べるのがめんどい。唯一知っているのが、とっても高い仏塔があるということです。

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ここの駅では人の乗り降りが一番激しかったですが、駅自体はとても小さく、駅前もとてものんびりとしています。バンコクでの張りつめていた気持ちが、力が抜けて柔らかくなったのがわかります。これが地方の良いところです。

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そして駅前を南にずっと歩いていくと、さっそく見えてきました仏塔が!

ぶっとい仏塔です!

チェディーって言うらしいんで、私もこれからチェディーと書きます。

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このチェディーは120mもあるらしく、仏塔の中では世界一の高さらしいです。

最初にいつ作られたのかは、あまりよくわかっていないみたいですが、1853年に大きな増築工事があり今の高さになったんだとか。

 

なぜかはじめてのお墓ガイド」というサイトで、素晴らしい解説がされてますので、興味のある方はご覧ください。

世界最大120mの仏塔 – ワット・プラパトムチェディ(タイ)【アジアの聖地から】 | 霊園・墓地のことなら「いいお墓」

 

このサイトからの引用ですが

 

「ナコームパトム」とは「最古の町」の意味があり、更にここは、インドの僧侶がインドシナ半島に初めて仏教を伝えた場所、つまりここがタイで初めて仏教が伝来された町なのです。

 

なかなか由緒のある町だったんですね。

 

昼飯がちっぽけなワンタン麺だったので、めちゃめちゃおなかがすいていたんですが、時間は午後3時半。はんぱな時間なので、どこの店も閉まっています。

色んな人に聞きながら、やっとこ運河沿いにある屋台を見つけ、簡単な物を食べました。町の東西に運河が流れていて、もうとっても汚いんですが、この水が綺麗だった頃は、さぞかし美しい町だったんだろうなと思いました。

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そしてインターネットで宿を探し、モーターサイ(スクータータクシー)に乗ってそこまで乗せて行ってもらいました。

Agodaというサイトで探したんですが、そこの一泊2000円の部屋が、一番安かったです。きっと外国人がほとんど来ないので、ホステルなどという安宿はないんでしょう。

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部屋にチェックインしてすぐに、汗でベショベショになった服を洗って、ベランダに干しました。そして夕方までベッドでゴロゴロしました。

 

夕方6時頃、少し暗くなってきた頃を見計らい、外に出てみました。

夕暮れ時のチェディーも綺麗です。

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さっそくこのチェディーの敷地内に入ってみましたが、とにかく広くて見るのに時間がかかりそうなので、まずは晩ご飯を食べることにしました。夜も8時くらいまで開放しているらしいですし。

チェディーの敷地の西側が、大きな広場になっていて、毎晩食べ物の出店があるそうです。

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全部で4、50近くの店が出ていたと思いますが、メニューから何から全部タイ語で、正直なにがなんだかよくわかりません。何を売ってるかはわかるのですが、注文の仕方がわからなかったので、2周くらいブラブラしてみて、結局困ったときのカオマンガイを食べることにしました。

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アオカオマンガイ!(チキンライスください)

ピセーク!(大盛り)

ギンティーニー!(ここで食べていきます)

 

そして食べながら後ろを振り返ると、チェディーがライトアップされてそびえ立っていました。

そして私にこう語りかけます。

早く食え

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なのでさっさと食い終わり、チェディーへ行ってみました。

西側から登っていくと、まずはチェディーの周りに無数に並んでいる、様々な金色ブッダがいました。全部ポーズが違いますし、今まで見た事もないポーズのがいくつかありました。全部で2、30体。

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そしてブッダをゆっくり見ていたら時間はあっというまに8時になったので、また明日こようと思い、モーターサイに乗ってホテルに帰り寝ました。

 

 

次の日、朝8時くらいにホテルのレセプションに行き、もう1泊する事を告げました。私はどんなに小さい町で、何もみる物がなくても、時間が許せばできるだけ2泊はしようと決めています。

自分の故郷に外国人がきて、1泊だけして、あそこは何もない町だわ、って言われるの悲しいでしょ。

 

しかしほんとチェディー以外に何を見ていいかわからなかったので、とりあえず明日の移動の事を考えて、バスターミナルに行ってみることにしました。

 

Googleマップで調べると、ホテルから徒歩10分くらい。

トボトボ歩いて行くと、バスセンターの隣に、市場らしきところがあり、入ってみると、ものすごく広い。ちょっと今までみたことがないくらい広く、普通の庶民の市場というよりは卸売り市場です。

しかも奥までは100m以上あり、しかもそれが隣にも、その隣にも。超巨大な卸売り市場です。

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野菜、鮮魚、果物などそれぞれ巨大な区画に別れているんですが、それが全部で10区画くらいありました。大きさだけでいくと、おそらく築地市場より大きいでしょう。わたし築地行ったことないんでわからないですけどね。

なぜこんな小さい町にと思いましたが、きっと首都バンコクの隣だからでしょうか。地方から食べ物がここに集められてそこからバンコクに配られるとか。知らんけど

 

まぁいくら大きい市場でも、私なんて結局何も買わないので、市場内の小さい屋台で麺をすすったあと、隣のバスターミナルへ行ってみました。

そしてここは逆に、ものすごい場末感で、活気ゼロ、バスも数台しかありません。

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少しオノヨウコに似ているカウンターのおばさんに聞いてみたところ、私がこの次に行こうと思っている町、サンクラブリーへのバスはなさそうでした。そしてオバさんが「タナーカーンへ行け」としきりに行ってるんですが、タナーカーンってなんだったっけなー・・・と思ってたんですが、しばらくしてやっと思い出しました。

タナーカーン」はタイ語で「銀行」のことです。

 

なのでまたモーターサイに乗って、駅前の大きいタナーカーンに行ってみたところ、たしかにタナーカーンの隣に、ロットゥー(ミニバン)乗場がありました。しかしここでもサンクラブリーへのバスはなさそうです。

 

まぁいいやと思い、その近くにも市場があったので行ってみました。ここはさっきの卸売りとは違って、普通の庶民が気軽に集まる市場でした。

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そして興奮したのが、種を売っている店です。色んな種があります。これ全部畑にひっくり返したらどんな事になるんでしょう萌え〜

せっかくなのでホーリー・バジルの種を10THB分買いました。

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時間は午前10時、これからどんどん暑くなってる時間なので、先に昨日のチェディーの続きを見に行くことにしました。

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昨日は気づきませんでしたが、どうやら外国人は入場料がかかるらしく、チケットカウンターがあるんですが、窓が完全に閉まっていました。

やっぱり外国人は全然こないんでしょう。

 

そして昨日の夜は開いていなかった扉があいています。なんかドラクエみたいです。

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扉の中に入ると回廊になっていて、歩いているといくつかお堂みたいなのがありました。

その一つのお堂は年中日陰のせいか、扇風機もないのにひんやりしています。しかし人もほとんどいないので、静かで落ちつきます。

壁画もとてもユニークで素敵です。チェディーの中にさらに謎の仏塔が隠されているということでしょうか。気になります。

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ここで30分ほど涼んでから、また外に出てチェディーに階段があったので、登ってみましたがクソ暑く、すぐに降りました。床に卵を落とせば目玉焼きができあがりそうです。

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頑張ってグルッと一回りしてみましたが、最後に黄金の涅槃ブッダがいました。顔のてかり具合がはんぱじゃありません。マグマ大使のようです。

なんかスケベそうだなと思いましたが、よく見ると鼻の下がやや長いです。

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他にも洞窟があったりと、なかなか見応えのある寺でしたが、人は昨日の夜の方が多かったように思います。日中はチェディーからの照りつけで、タイ人も恐れるほどにクソ暑いからかもしれません。

 

そんなわけで時間は12時を回っていたので、適当に昼飯を食って、またモーターサイに乗ってホテルへ帰りました。この町はモーターサイの使い勝手が非常にいいです。2、3kmの距離なら100円くらいですし。

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近くの商店で、ビールとカクテルを買い、夜まで部屋で本を読んだり昼寝したりゴロゴロしました。

 

そして夜はGoogleマップで見つけたちょっと評判の良いレストランへ、晩ご飯を食べに行ってみました。メニューは写真つきで、おすすめ料理のページがあったので、そこから2品選びました。

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鶏肉のラープと、揚げソムタム(パパイヤサラダ)です。それとモチ米

揚げソムタム、非常に美味しかったんですが、なんせ量が多くて完食するのにだいぶ時間がかかりました。これは数人でシェアするやつです。

スタッフがすすめてくれたんですが、こんな小柄なひょろひょろのオッサンを大食漢だと思ったんでしょうか。

 

ちなみにお兄ちゃんスタッフは、注文を聞きに来たときは、俺はおまえごとき外国人には興味などないよという、割と冷めた態度だったんですが、食っているときに数回近づいてきては、日本人か? 一人で来たのか? 明日はどこ行く?とか、細かく質問してきました。

さらに帰るときにも話しかけてきて、何を言ってるのか聞き取れなかったんですが、そしたらスクーターを出してきて、ホテルまで送ってやると言ってくれているようでした。

こいつ実はめっちゃ優しいと思いましたが、少し散歩したかったので、歩いて帰りますとお断りし、お礼を言ってレストランをあとにしました。笑顔一つないクールなお兄さんだったけど、実はあなどれないホスピタリティー。

 

帰り道もある民家で、玄関前に家族が集まってムーガタ(タイ式焼肉)を食べていたので、歩きながら横目で見たら、いっしょに食べるか?と誘ってくれました。満腹だったので、またお断りしましたが、最後に一気に田舎のフレンドリーさを感じました。

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あと家族の中に一人、異常に背の高い美女がいましたが、あれはきっとレディーボーイでしょう。田舎にもあのレベルのレディーボーイがいるとは、タイ恐るべし。

 

 

次の日の朝、サンクラブリー行きのバスはなさそうだから、カンチャナブリでも行くかと思い、モーターサイで昨日のロットゥー乗場へ行くと、ここはバンコク行きしかない。だからテーンに行けと言われたのですが、テーン?

テーンって何? 頭を悩ませていたら、どうやらトレインのことを言ってるみたいで、要は駅に行って電車で行けと言ってるのでした。

電車はここに来る時にもう懲りたので、ロットゥーかバスで行きたいというと、じゃあBig-C(スーパー)に行けと言われ、またモーターサイで3km離れた国道沿いのバス乗場に行き、なんとかカンチャナブリ行きのバスを見つけ、バスに乗り込みました。

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ナコンパトム、バンコクから近いですが、外国人はほぼおらず、英語もほぼ通じないと思いますが、巨大なチェディーと巨大な市場がある、のんびりした良い町でした。

 

次はカンチャナブリです。

yangpingsan.hatenablog.com

 

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