シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

シェムリアップの西バライという貯水池に自転車で行ってきた '2023

昨日シェムリアップからシンガポールへと帰ってきました。
帰りの便は、タイの首都、バンコクのドンムアン空港で乗り換えだったんですが、ドンムアン空港には中国人観光客がたくさんいてびっくりしました。
観光地のチェンマイでは、これからまた大勢やってくるであろう中国人観光客のために、空港を24時間営業にするという発表をしたそうです。タイはまた賑やかになりそうですね。
あとインド人もたくさんいましたね。持ち物検査でインド人家族が目の前にいたら、心を無にして時の流れを感じないようにします(マイペースだから時間かかるんです)

 
もう帰ってきてしまったんですが、まだ若干カンボジアムードなので、シェムリアップの観光についてもう少し書きたいと思います。
シェムリアップといえば観光のメインはもちろんアンコールワットですが、そちらは色んな人が書いていると思うので、私は少しマイナーな場所を紹介したいと思います。
 
ただ私が行ってみて独断と偏見で良かったと思った所なんですが、それは西バライという巨大な貯水池です。

 
西バライはシェムリアップ空港今年の10月から新しいのがオープンするのでもうすぐ旧空港になります)の北西にあり、市内からは15㎞ほど離れているんですが、私はママチャリを漕いで行きました。

 

道は平たんなので、ゆっくりマイペースにこいでも1時間前後で着くはずです。
国道6号線を通って行きましたが、道の両側に巨大なホテルがたくさん見えます。中国人観光客向けのホテルで、ホテルのオーナーも中国人だと聞きました。
現時点で中国人旅行者は非常に少ないので、ひっそりとしていて不気味です。中国人旅行者が戻って来なかったら、この街は巨大ホテルの墓地としても有名になるかもしれません。アンコールワットより見応えあるかも。

 
その他にも巨大な観覧車が見えます。まだやっているみたいですが、人の姿は全然見えません。

 
まぁそんな事はどうでもいいんですが、そんな風景を眺めながら6号線を西へまっすぐ進み、空港へと続く道も過ぎ、しばらくして細い道を右折して北へまっすぐ進むと、切通しの坂が見えてきます。

そこを登ると西バライが見えます。対岸はけっこう遠くて、とても泳げそうにはありません。階段があるので下におりることもできます。

 

西バライには湖の中に西メボンというお寺があり、そこまでボートで行けるそうです。ボートの料金はプライベートなら20ドルと言われました。私が行ったのは雨季でしたが、乾季だと膝あたりまで水に浸かれば歩いて渡れるという情報もありました。私はお寺には行きませんでしたが、参考までに。
 

 
私が着いたのは西バライのちょうど真ん中ですが、東側にも西側にも舗装されていない道が伸びていて、どちらにも100mくらいに渡って、トタン屋根のお店が立っていて、食べ物やお土産を売っています。

そしてその向かいには、下へとくだる急な階段(急すぎてもはや梯子)があり、下にはハンモックがたくさん吊るされています。
どうやらお店で食べ物や飲み物を買って、下で食べたり休んだりするみたいです。
京都の貴船神社へ向かう道にある川床料理みたいなシステムです(言ってる意味わからんかったらえらいすんまへん)

 

私はあまりお腹が減っていなかったので、ただ下のハンモックで寝たいんだけどいくら?と聞いてみました。少し値段交渉をして、結局2ドルで落ち着きました。あとで考えると、この国の物価でハンモックで寝るだけで2ドルはありえないよなぁと思ったのですが、なんとなく流れで納得してしまいました。
今思えば、ジュース一本買うだけで使わせてくれたんじゃないかなと思います。私が自分でそうしたのでしょうがありません。
 
でも下に降りてみて、その居心地の良さに2ドルの価値は全然あると思いました。
平日の午前中だったので、人は全くおらず、静かな湖畔を独り占めです。猫も寄ってきて、ハンモックの横の御座の上で寝ていました。
ハンモックに揺られながら持ってきた本を読みましたが、こんなに平和でいいのかなと思いました。

 
しばらくして尿意をもよおしたので、上にあがってトイレはどこですか?と聞くと、林の方を指さされました。立ちションしろと言うことでしょう。(一応西バライへの坂を登る手前に公衆トイレはありました)
 
用をすますと、何か食べたくなったので、何を売ってるかなと見てみると、BBQが美味しそうだったので、魚(ナマズ)を一匹買う事にしました。値段は、白飯をつけて6,000リエル(220円)でした。

※写真はイメージです
魚はもう一度焼いて温めてくれました。その魚を自分で下まで持って行って、御座の上で食べることにしました。

 
実は魚が温まるのを待っている間、店にいた汚ねえ子猫を撫でくり回したりしていたのですが、どうやら手を洗うところなどはなさそうです。
一応レンゲみたいな小さいスプーンがついているのですが、それでは食べにくいので、覚悟を決めて手で食べました。
 
お手洗いがないという事のほかにも、ハンモックも、御座も、洗うということがまずないと思うので、埃だったり汚れだったり、衛生面が気になる人は来ないほうがいいかもしれません。
食べ終わったら、手が油やなんやらで汚れていて、それはさすがに気になったので、湖面まで手を伸ばして湖水で手を洗ってよしとしました。ティッシュくらい持っとけやというのはごもっとも。
 
それから1時間くらいまったりして、ずっと一緒だった猫に別れをつげて帰る事にしました。食べ物の皿などは持って上がって返したのですが、おそらく店の人が持ってきたり片づけたりしてくれるんだと思います。
 
帰りも自転車で同じ道を通って帰ったんですが、さすがに帰りは脚が重くて、お尻も痛かったです。片道15㎞はアラフォーのおっさんには楽ではありません。

帰り道で見つけた日本語学校(もう潰れているっぽい)
 
私は自転車で行きましたが、トゥクトゥクだとおそらく片道7、8ドルくらいではないでしょうか。市内から空港までが5ドルで、西バライはその少し奥にあるので。
 
乾季だとおそらく水が減っていて、雰囲気が変わると思いますし、週末や祝日などに行っても家族連れなどがいて、ワイワイにぎやかだと思います。静かなのが好きな人は平日に行ったほうがいいんじゃないでしょうか。
というわけで、西バライへ自転車で行ってきたというレポートでした。
 

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