ベトナムから帰ってきて早々、シンガポールで留守番をしていた奥さんが、退屈だからKLでも行きたいというので、本当はシンガポールでゆっくりしたいのに、渋々バスでKLまで行ってきました。つき合いの良い旦那を演じるのもゆるくないです。
KLは今年すでに二回目なんですが、そういえば前回バトゥ洞窟に行かなかったなと思い、さっそく行くことにしました。
バトゥ洞窟はKL中心部からは15kmくらい離れた郊外にあります。巨大な洞窟が街の真ん中にあったら怖いですからね。
KTMという電車一本で行けるんですが、のんびり行きたかったのでバスで行きました。バスは30分くらいで、洞窟から10分ほど離れたバス停に着きました。
洞窟へ向かって歩くとだんだんと大きな山が見えてきて、テンションも上がってきます。
そして入口に入ると金色の巨大な像が!
ずっとシヴァ神だと思ってたんですが、どうやらシヴァ神の息子のムルガン神という神様だそうです。写真から大きさがわかるでしょうか。左側でカラフルな階段を上っているちっこくてずる賢そうなのが人間です。
さっそく階段をかけ上がろうかと思ったんですが、バスの長旅でおなかが減っていたので、食堂でラヴァドーサを一枚食べました。普通のドーサに飽きたら、ラヴァドーサを食べてみましょう。
敷地内には、ここの他に、もう一つレストランと、お土産屋などもあります。
さて腹もこしらえたし、いっちょ登ったろうかと思ったら、奥さんが入口で止められました。ショートパンツをはいていたんですが、登るためには15RMでスカーフを借りて腰に巻かなければいけないそうです。
下の写真では5RMと書いていますが、値上げしたようです。
奥さんは借りたくないのでここで待っていると言いましたが、無理やり借りさせました。人には選択の自由がありますが、社会で楽しく生きて行くにはつきあいというものも学ばねばなりません。
そして各自、自分のペースで長い階段を一歩一歩登ります。
去年日本に帰ったときに行った、山梨の見延山久遠寺を思い出しました。久遠寺の階段は287段。そしてバトゥ洞窟の階段は272段らしいので、だいたい同じ高さでしょうか。
久遠寺よりもぜんぜん楽に登れたように思うんですが、それは私が普段からよくインド料理を食べいるからでしょう。(意味わからん)
中腹までたどり着きましたが、景色が開けていて眺めは最高です。ムルガン神も、KLの市街地をじっと見守っておられます。
階段の途中には猿がたくさんいて、無邪気なかれらを見ていると、登りの辛さも和らぎます。
無邪気に参拝客の物を取ったりしていました。生まれついての盗人です。
やっと一番上に辿り着きました。ここに洞窟の入口があり、中に入って行きます。
この洞窟は天井がとても高く、巨大な空間が広がっています。洞窟内にはいくつかの寺院があり、インド人はみんな参拝していました。
洞窟の上から水滴がしたたり落ちて床を濡らしています。
しかしあまりにも広すぎる所に、さほど大きくない寺院がいくつかあるだけなので、広さを持て余してる感はあります。一人暮らしの貧乏人が4LDKに住んでるような感じです。
なので、中に入るとがっかりするという人もけっこういるんですが、ベンチもいくつかあり、静かでのんびりできるので私は好きです。
ニワトリが日の当たっている場所に、動かずずっとじっとしてるのが神秘的でした。タップダンスでも始めるんじゃないかと思いました。
20分くらいまったりしたあと、またゆっくりと階段を下りました。
下ではなにやらみんな鳩の餌を買ってあげているらしく、鳩がうじゃうじゃ集まってて気持ち悪かったです。しかも肩に白い爆弾もくらってしまいました。
敷地内には洞窟以外にも見るところが少しあって、インドっぽいカオスで奇天烈な世界観が感じられるので、時間があれば軽くブラブラしてみるのをおススメします。
っちゅーわけで、KL観光の一番の目玉と言っても過言ではない、バトゥ洞窟のリポートでした。
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