シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

あの人は謝罪のプロや

先日、久しぶりにどぶろくを作りたくなったので、グレートワールドのMediya米麹を買いに行きました。

 

私の家はポンゴルなので、一時間くらいかかってやっとスーパーに着いたんですが、いつも麹が置いてあるところにありません。

ローカルの店員のおばさんに麹の写真を見せて、これはありますか?と聞いたら、棚をチェックして、ない事を確認したあとに、日本人の男性スタッフを連れてきてくれました。

 

50代くらいの方で、私が麹ありますか?と英語で聞いたら、ぁああああ、そおおるどあうとぉぉぉ!と言うので、発音から日本人だという事を確証し、じゃあしょうがないですね、大丈夫です、ありがとうございます、と言いました。

 

するとそこから一分くらい、本当ぉぉに申し訳ありません、最近こちらの商品とても人気がありまして、しかも発注が少なすぎたようでさっそく品切れとなってしまいました、次回の入荷はもしかしたら長くて2カ月後くらいになってしまうかもしれません、本当ぉぉに申し訳ありませんんん、と非常に丁重に謝罪の言葉をいただきました。

 

そのあと店を出るときにうちの奥さんが、たかが品切れでものすごい丁重に謝罪するんだねと驚いていました。私も同じように、こんなにしっかりとした謝罪(?)を受けたのは初めてだなと思いました。

 

なにもあそこまで謝ることはないだろ、ものには何でも限度ってものがあるだろと思った・・・わけでは決してありません。

 

説明していただいた内容には過不足もまったくなく、卑屈さも感じませんでした。むしろそれよりも、この人は謝罪をしながら仕事の遣り甲斐を感じているんじゃないかと感じました。

お客様にきちんと謝罪をするということも仕事の一つで、私はそれも手を抜かずにしっかりやりますよと。私の勝手な妄想ですが。

 

やっぱり日本のサービス業はすごいなと思った・・・わけでも決してありません。

 

あの方が実際のところどういう思いで仕事をやっているかはどうでもいいんですが、普段イヤだなと思っていることでも、自分の心がけ一つで楽しいことに変えられたりもするのかなと思いました。

 

おもしろきこともなき世をおもしろく、住みなすものは心なりけり

 

なんてことを言ってキレイにまとめようとしても、現実はそう甘くはなく、部屋をこまめに整頓するのも、脱いだ物をすぐに片付けるのも、旅行のプランをしっかりたてるのもいまだにイヤでたまりません。

答えはわかるものの、そこへたどり着く方法がわからない。凡人の限界。

 

ちなみにMediyaで買えなかった米麹は、プラザシンガプーラのイロハマートで見つけました。

どぶろく作りは、米を入れすぎたせいで、寝てる間に発酵がすすんで容器からあふれ出して大変でした。

 

ところで、シンガポールで米麹の売れ行きがいいのは、いまだ再生回数が伸びている私のどぶろくの作り方を紹介したYouTube動画のせいじゃないかなと思いました。自信過剰とかではなく本気で。

そうなんだろ

 

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