シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

中国人の言う「友達」とは親友のこと

みなさん

 

 


友だちをたくさん作るのに躍起になっていたmixi時代。よく人の友達人数を見て、わぁこいつすごい奴だ!500人も友達おる!なんて思っていた。
私は当時一生懸命絵を描いていて、アーティストとして有名になりたかったんで、横のつながりを増やしたいと思っていたのも一つの理由だ。

あのとき知り合った人達は今どこにいるんだろう。

 

 

2010年にシンガポールに来たときは、友達がゼロだった。
最初奥さんの友達を紹介してもらったけど、まず私が英語ぜんぜん話せないし、変にプライドも高かったんで、ぜんぜん仲良くなれなかった。まぁ彼らとは今でも仲良くなれそうにないが。ぜんぜんタイプが違うから。

 

最初に仲良くなったのは、柔道クラブにいたシンガポール人たちだった。私は黒帯持ってるので、みんな先生、先生と言ってちやほやしてくれた。あのおかげで私はなんとか生き延びることができた。本当にありがとう。

 

それから精神的にどんどん強くなっていって、まぁ別に友達なんかいなくてもいいや、と心から思い始めた頃から、じわじわと日本人の友達も増えてきた。
それまではやっぱり友達欲しいぃぃオーラを出していたから、キモくて敬遠されたのだろうか。知らんけど

 

しかし去年と今年で、シンガポールに住んでいた駐在の友人などがみんな日本に帰ってしまった。かれらは駐在さんなのだから、いつか帰るということは事実としてはわかっていた。しかしまさか本当に帰るとはねぇ

 

 

花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

 

とは、中国の有名な詩を、小説家の井伏鱒二が翻訳したものだ。
やはり中国の詩はすごい。

 


一昔前に流行った中国の歌で「我们不一样」というのがあった。
けっこうヒットしたようで、当時は色んなところで耳にした。
半端なく男臭い歌で、歌手も日本だとガチホモっぽいビジュアルの男性。

 

www.youtube.com

 

歌の内容は

 

兄弟よ、俺たちはいくつもの困難を共に乗り越えてきたよな
今俺たちは別々の道を歩まなければいけないが、生まれ変わったらまた巡り合おうぜ兄弟!

 

という感じ。

 

この歌の中にも「没有不散的宴席」という歌詞があり
終わらない宴はない」という意味。


楽しい宴ほど、終わったときの寂しさはひとしおだ。


じゃああまり楽しまなければ、終わったときもそんな寂しくないんだろう、と言うと
そんな人生つまらないじゃん!とたいていの神奈川県民は言うだろう。兵庫県民もつまらへんやん!と。北海道民は、やっぱしばれるね!

しかし私の人生は割とそんな感じで、あまり楽しみ尽くさないようにしている。

 


歌の話に戻る。当時は中国ではこんなベタベタなのが受けるのかと思っていたが、最近、日本人と中国人の友達観は実はかなり異なるという事を耳にした。

中国人の考える友達というのは、まさにこの歌のように、本当に濃いい関係らしい。少なくとも私の友達観と比べると何倍も濃いい。

 

私は特定の友達と四六時中いたいとは思わないし、友達と金の貸し借りはできればしたくないと考えているが、中国人の友達観だと、いつも一緒にいるのが当たり前で、相手が困ったときはいくらでもポンと貸したり、なんならあげたりするのが友人らしい。

 

まぁここに書いてたんだけど。参考までに

“朋友” 【中国語で友人を意味するこの言葉と、中国人の友人意識】

 


先日見た中国人の若者へのインタビューの動画で、友達の外見に点数をつけるとしたら何点?という質問でも、みんな「100点だよ!」なんてお互いに褒め合っていた。

私なら正直に、ぶっちゃけると61点だね、とか言っちゃいそう。


マレーシア中華系の青春映画でも、友達に「水くせえな!俺たちは兄弟だろ!」なんて言ってた。

 

あなたはどのくらい美しい(ハンサム)ですか? - 中国街頭インタビュー - 中国語リスニング練習 - YouTube

 

中学那一年 Memorable Year - YouTube

 

あまり近すぎるのはちょっと、と言っていても、実際こういうのは少し羨ましい。
私のように友達は多いほうが良いんだなんて思ってたら、やはり深い関係なんて築けないのは当たり前だろうな。

 

でも友達だって恋人だって、やっぱり終わらない宴はないわけだろう。


なんだかなー うふふふ

 

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