前回、JBに髪を切りに行った事を書いたんですが、その日はJBに一泊し、次の日にJB在住のマレーシア人の友人と、彼の車でKluang(クルアン)という街に遊びに行ってきました。
シンガポール在住者なら、JB、マラッカあたりはみんな知ってると思いますが、バトゥパハあたりだと知らない人がけっこう出てきて、クルアンは聞いた事もない人がほとんどじゃないでしょうか。
私はクルアン出身の友人がいるので、かろうじて名前だけは聞いたことがあるものの、一度も行ったことはありませんでした。
行く前に出身者の彼にメールで、Kluangには何があるの?何が見どころ?と聞いてみたら、駅前にすごく有名なナシラマの店があるくらいかな、とのこと。
要はあまり期待しないほうがいいんだなと、軽い気持ちで行ってみることにしました。
あとKluangをネットで検索したら、街の近くの道路でバクの死体が発見された、という記事を見つけました。ワイルドだなマレーシア!!
クルアンに行く途中に、友人が生まれ育ったというBukit Batuという町(というか村、というかKampong)に寄ってみました。最近親戚の叔父さんから譲り受けた空き家があるとのこと。
町の周りをパームプランテーションが囲んで、これぞ田舎って感じの、のんびりした所です。小さい頃は何して遊んでたの?と聞くと、友達と山の中に入って、小川で水浴びしてた、とのこと。すてきな少年時代ですね。
空き家には、電気と水道は入ってるものの、まだ家具も何もなく、蜘蛛の巣と埃だらけでしたが、お隣さんとの間に共同の井戸があり、子供のときはこの井戸水を使っていたようです。今も使えるんじゃないかなとの事ですが、私に試す勇気はありません。
それからまた30分ほどドライブして、今度はLayang-Layangという町に着きました。
ここは木薯片というキャッサバ・チップスのお菓子で有名なんだそうです。私もワサビ・チーズ味を買ってみましたが、勇気がなくていまだに開封してません。
ちなみにLayang-Layangとは凧のことです。昔ここでよく凧を上げていたのでしょうか。
それから北海道ばりの延々と続くまっすぐな一本道をひた走り、お昼前にやっとクルアンに着きました。
クルアンは思っていたよりずっと大きな街でびっくりしました。
マレーシアは、道沿いにただ住宅や店を並べただけみたいな、無機質な街並みが多いのですが、ここはちゃんと町としてデザインされたという感じがありました。かなり初期の頃に作られた歴史の長い町だとお見受けいたします。
とりあえず旧市街に車を停めて、駅の方まで歩いて行ってみました。この日は変な天気で、雨が降ったり止んだりを何度も繰り返していました。
駅前にはクルアン出身の友人が言っていた有名なカフェがありましたが、賑わってる感じはぜんぜんありませんでした。
駅には人がいくらかいましたが、プラットフォームには鉄道がもう敷かれておらず、代わりにすぐ隣で新しい駅と鉄道の工事が行われていました。
シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道の計画って頓挫したと思っていたんですが、マレーシア内では着々と新しい鉄道を作っているようです。
それからまた旧市街付近をブラつき、お昼ごはんは擂茶を食べ、そのあとに雨が降っててやや肌寒いのにもかかわらずチェンドルを食べてしまいました。
その店の横に古着屋があったので、のぞいてみましたが、商品にものすごいしっかりした蜘蛛の巣がたくさん張ってあってびびりました。
旧市街の真ん中にグラフィティーがたくさん描いてある通りがあり、ここが唯一の写真スポットなのかな~という感じでした。
お店などは一通りなんでも揃っているし、ホテルも新しいのから古いのまでけっこうたくさんありました。バスターミナルも割と大きかったですし、やはり寂れても中規模都市なのだなと思いました。
今でこそ旅行はガイドブックやネットの情報に完全に依存するようになりましたが、それがまだぜんぜん発展していなかった2、30年前は、何も知らない旅行者がフラッとやってきて、ここはいったいどんな街なんだろう?と、街の人に拙いマレー語か何かで声をかけて情報を集めたんじゃないかな、なんて妄想をするとつい楽しくなってしまいます。
いや、この街なら未だにそんな事が可能なのかもしれません。
とりあえず、今日は飯も食べて腹はいっぱいだし、他に友人と二人でなにか楽しめる所はもうなさそうだなということで、午後3時くらいに町を出てジョホールへと帰りました。
帰りに面白い所に寄ろうと、友達があるお寺に寄ってくれました。
山の中腹にある小さいお寺なんですが、友達はモンキーテンプルと呼んでいて、その名の通り猿がたくさんおり、さらに寺の横にはちょっとハウパーヴィラっぽいガーデンがありました。
そしてそこの小さい池に恐ろしくでかい亀がいました。ウミガメでもリクガメでもスッポンでもないのにこのサイズはヤバい!
ここは後利益があると有名なのか、シンガポール人もよく訪れるかなり人気のお寺のようです。公共交通では来られなさそうなので、自家用車かタクシーでお越しください。
お寺の正式名称は、花果山(Hua Guo Shan)Templeというらしいです。
というわけで、マレーシアのマイナースポットのリポートでした。
キミの心が開いていれば、どこへ行ったって面白いんだよ!
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