シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

マラッカ行くのに10時間もかかって大変だった話

先週またマラッカに遊びに行ってきました。今年に入ってもう4回目かな・・。
しかし今回は行きの道中でひどい目にあいました。全部自分のせいなんですが。
 


今回は我々夫婦は別々に行こうということになりました。
なぜかというと、奥さんはシンガポールからバスに乗って行きたいバスの値段は30ドルくらい。私は自力でJBのバスターミナルまで行って、そこからローカルバスに乗って行きたい。それだとバスの値段が半額以下の10ドルくらいだから。
奥さんはそれが億劫だというので、それなら今回は別々に自分のペースでいけばいいんじゃないかということになりました。

奥さんは月曜日の朝8時にシンガポールのKovanから出るバスに乗りました。
私は家でのんびりしていたんですが、それから2時間後くらいにメールが来て、まだマレーシアのチェックポイントにも達していないというのです
なぜに!?と思ったんですが、どうやら今日はマレーシアの祝日(マレーシア国王の誕生日)で、我々はそれを全然知りませんでした。それで渋滞が起こっているらしく、シンガポールのチェックポイント(国境)を通ってから急にバスが止まり、それから立ち往生しているとのこと。
 


なんて不憫なんだと思ったんですが、私には何もできず、面倒くさがりな故にこんな事態に巻き込まれた奥さんのために祈っていました。
そしてさらに時間は経ち、奥さんの乗ったバスがマレーシアのチェックポイント(国境)を通過したの午前11時過ぎそれでもその後もバスは止まったりなんだりでとても遅いと。

そして私は13時ころに悠々と家を出て、バスでWoodlandsのチェックポイントへと向かいました。とてもスムーズに事は運び、チェックポイントはガラガラで、JBのバスターミナルには15時頃につきました。
私はここでマラッカ行きのバスのチケットを買うつもりでした。
しかしチケット売り場に行ってみると、ものすごいたくさん人がいて、長くはないものの列までできています。こんなの初めてだなと思いながらも、焦ってもしょうがないと思い、すぐに列に並びました。
 

 

15分ほど待ち私の番になり、無人のチケット販売機でマラッカ行きのチケットを探すと、なんとほぼすべてのチケットが売り切れで、21時半発のバスしかないではありませんか。しかもそれが最終のバス
そしてそのバスをクリックすると、なんと最後の1席。少し迷いましたが、次の日の朝にオンラインレッスン(仕事)があったので、行くしかないと思いそのチケットを買いました。

時間は15時半。あと6時間待たなければ行けません。
ハマっちまったーーー!!と心の中で叫びました。(見えない溝にハマって出られない感じ)

そして奥さんはというと、こちらもずっぽりハマっていて、実はまだマラッカには着いていませんでした。バスは思うように進まず、しまいには休憩所でなぜかバスを乗り換えるようにも言われ、さんざんだったと言います。
なんてかわいそうにと思ったんですが、今は自分の心配をしなければなりません。

とりあえず飯を食べて一休みしたんですが、あまりいいアイデアは思い浮かびません。
 

 
近くのホテルを予約して、バスの時間までその部屋で時間を潰そうかなとも思ったんですが、狙っていた安いパックパッカーホステルがなんと満室
このときほどマレーシアの祝日が憎いと思ったときはありません。
なのでホテルはあきらめて、バスターミナル内で休める所を探しました。
 

猫はのんき

 

2階にシャッターが下りている店がたくさんあって、天井にファンが回っているところがあり(クソ暑い日でした)床もけっこう綺麗だったので、そこに寝っ転がって休むことにしました。羞恥心を持ち合わせていなくてよかったです。
 


そこで2時間ほど寝て、起きると身体がすごく痛くなってました。床が硬いのもあったんですが、それよりも筋肉痛が発症していたのです。
実は、今日はバスに乗るだけだと思って、その日の朝に公園でけっこう激しい筋トレをしてしまい、それがひと眠りしたことで、次の日の朝に起きるはずの筋肉痛が発症してしまったのです。最悪です。

時間もまだ3時間以上あるので、考えた末マッサージにでも行ってみることにしました。Grabタクシーを呼んで15分くらい走って、レビューが良かったマッサージに行ってみました。スケベマッサージではありません。これ以上体力を消耗できませんから。
 

 
中国系のマッサージ屋で、全身マッサージ90分で、95RM(2,700円)
個室で、60代くらいのおばさんにやってもらいました。はじめに服を全部脱いでと言われたので、え!?ここってやっぱりスケベマッサージなの?と一瞬思ったのですが、パンツ一枚になって身体の上には寒くないようにタオルをかけるということでした。
 
マッサージは最初はとても気持ちよかったのですが、15分くらい経った頃から、おばさんがエアコンをつけたので、急に寒くなりました。
身体はタオルで覆われているので、まだ我慢はできますが、それにしても寒い。言おうかなとも思ったのですが、おばさんが必要だからつけたのだろうし、面倒だから言いませんでしたが、寒さが気になってくるともう気持ち良さはあまり感じません。
 
なんとか90分耐え抜き、マッサージで使ったオイルをぬぐってもらいましたが、タオルでふいたくらいで取れるものではないので、全身がヌルヌルしています。
なんとも言えない気分でマッサージ屋をあとにしました。
 
携帯に奥さんからメッセージが入っていて、午後6時にやっとマラッカのホテルに着いたと書いてありました。朝8時から午後6時、たかがマラッカに来るのに10時間もかかったなんて。しかし私に至ってはもっとかかりそうで、気が遠くなりました。
 
バスの出発まであと1時間半くらいあったので、近くでミーフンクエを食べました。
食べ物を腹に入れたので少しは熱が戻ってきましたが、まだ若干寒い。だからジャケットも着て厚着をするんですが、そうするとヌルヌルが気持ち悪い。今日はとことんハマってるなーーー!!と思いました。
 

 
タクシーでバスターミナルに戻り、きったない公衆トイレに行き、持っていたタオルで全身を拭きました。
そしてすぐに出発の時間になりバスに乗り込むと、バスの中もエアコンで激寒(私には)。
隣の席のマレー人の男性はTシャツ一枚で平気な顔をしています。しかし私は風邪を引かないようにと必死なので、ジャケットを着こみ、首にもタオルを巻き、マスクをして、膝にも着替えの服を一枚かけました。
今の状況や、先の事を考えると気が狂いそうになるので、思考を停止し、目をつぶっていました。
 
どうやら眠ってしまったらしく(バスの中で眠るのは珍しいです)気が付くともうマラッカ市街に入っていて、隣の男性は寒くて震えていました。やっぱり寒かったのね。
どいつもこいつも不憫で仕方ありません。なんて不条理な世の中。
マラッカのバスターミナルに着くと、その男性はすごい速さで降りて行きました。
 
時間は夜中の12時ちょうど。そこからGrabタクシーでホテルまで行き、奥さんとお互いの苦労を労い合いました。なんて日だったのだろう。我々にとってなんて辛い日だったのだろうかと。
そして熱いジンジャーティーを一杯飲んでから寝ました。
寝ているときに汗もかいたので、次の日はなんとか風邪も発症せず大丈夫でした。風邪だけは引かないようにと色々努力しましたが、それのうちどれか一つでも怠っていれば、風邪を引いて、旅行も台無しになっていたかもしれません。
 

 
このあとマラッカに4泊して、帰りのバスはいつも通りになんの問題もありませんでした。
私のようにマレーシアに頻繁に遊びに行っていれば、1年に1回は必ずこういう事があります。毎回マレーシアの祝日かどうか必ずチェックするなんて事はしなくなりますから。
それにしても本当に恐ろしい出来事でした。
みなさんも、祝日とスクールホリデーにはくれぐれも気を付けてください。
 
 

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