ご存知の方もいるかと思いますが、私の第3の故郷マレーシアが、コロナの感染拡大を防ぐだかなんだかで、全土封鎖されてしまいました。
私は16日の夜からマレーシアに奥さんと二人で帰っていたんですが、次の日、17日の朝にこのニュースを聞いて愕然としました。
18日から31日まで、マレーシア人はマレーシアを出入り禁止ということで、マレーシアに住みながら毎日シンガポールに通って働いているマレーシア人などは、仕事を続けるためにはシンガポールにいなければいけません。
ある会社では17日の朝に会社に行ってこれを知り、会社から早退させてもらいすぐに国境を超えてマレーシアに帰り、また2週間シンガポールに住み込むための荷物をまとめてシンガポールに戻ってくる、こんな事が起こったために、17日の国境は大混雑になりました。
私と奥さんもマレーシアの家でこのニュースを聞いてヤバいと思いました。というのも18日からの国境封鎖で、我々外国人も帰れなくなるんじゃないかと思ったからです。
でもそんな事はニュースにもどこにも書いてないんですが、そういう大事な事を意図的に書かない輩が多い世の中なので、とにかく「外国人は18日以降も出国はできる」という文章がどこかにないかと探しましたが見つかりませんでした。
私はマレーシア生活大好きなので、まぁマレーシア人と一緒に閉じ込められてもそれはそれでいいかと思っていたのですが、奥さんが3月末にシンガポールで用事があるということなので、17日に帰るかどうかという決断を迫られました。
現に「外国人も出られないよ」という人と「外国人はいつでも出れる」という人、両方いましたから、我々も頭を悩ませました。
そして結局、奥さんだけが17日にこの大混雑に巻き込まれながら一人でシンガポールに帰りました。
そして国境で係員に、18日以降も外国人は出国できるのか?と聞いたところ、「全く問題なく出国できる」というお言葉をいただきました。
これで私は安心し、もう今週はシンガポール帰らずに10日間くらい1人でゆっくり本でも読んで筋トレでもしようと思ったんです が!
なんとその日に、マレーシアでコロナによる死亡者が出たとの発表があり、奥さんから連絡がきました。
マレーシアの感染がひどくなって、シンガポール政府が新しい入国制限を出し「マレーシアから帰国した者は2週間の自宅待機をさせる」なんて事になったら、家族みんなめんどくさいからすぐに帰っておいで!と。
せっかくのマレーシア1人ユートピア計画が・・・。
というわけで仕方なく次の日18日、1人でマレーシアの家を掃除して出国の準備をしました。2週間帰って来れませんし、状況しだいでは一ヶ月、二ヶ月以上も帰れない事を想定して、近所の友人に家の鍵も預けておきました。家の庭の植物にお水もあげてほしいですし。
18日、マレーシア封鎖の一日目は、朝市もやってましたが、閉めた事など見た事がない24時間のインド系のレストランが閉まってました。
あとは友だちのカフェも閉めていて、店開けちゃダメなの?って聞いたら
開けてもいいんだけど、持ち帰りだけ可能で、店の中で飲食物は提供できないから、めんどくさいから月末まで閉めると言ってました。
要するに人が集まるのを規制しているということでしょうか。
そんなわけで18日の午後12時に家を出て、バスに乗ってジョホールバルのイミグレがあるJBセントラルまで行ったんですが、1つ手前のバス停で降り、封鎖で少し静かになった街をカメラで撮影し、封鎖された国境は良い絵が撮れるかもしれないと思い、そのままシンガポールとマレーシアの国境を結ぶ、コーズウェイも歩いて渡ってきました。電車は動いていますが、バスは走らなくなったので、歩いて渡るしかありません。
結論から言うと、国境はたしかに事実上封鎖になりましたが、イミグレ自体はいつもと同じようにやっていました。ただそこに、いつもいるはずの大勢の人達がいないだけです。
コーズウェイも久しぶりに歩いて渡りましたが、他にも歩いてる人は、意外といました。
私と同じくマレーシアからシンガポールに向かっている人はまだわかるんですが、シンガポールからマレーシアに向かって歩いている人もいて、彼らが何者なのかはわかりませんでした。シンガポール人もマレーシア人も、マレーシアに入国することはできないはずなんですが。
きっと特別処置があるんでしょうね。
あと、なにか生鮮食品のような物を運んでいるトラックも、けっこう見かけました。これもきっと特別なんでしょう。
雨が降ってたので、シンガポール側にやっと入国したときには靴はベチョ濡れ、バックパックも重かったので、Tシャツも汗で濡れて、肩はこるし、なかなか大変でした。
これからどうなるんでしょうマレーシア。いや、シンガポールも。
私が心配しているのはウイルスの拡大ではなく、このパンデミックのあとにやってくる新しい時代です。やりたい放題やってきた私達が、ついにつけを払うことになるのでは。
いつまでも あると思うな なんとやら
暇な方は、私の動画もお楽しみください。
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