シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

電動バイクを購入しました

以前マレーシア生活で不便なこと」という記事で、移動手段が自転車しかなくてつらい、というような事を書きましたが、あれからさほど時間も経たずに、電動バイクなどという人間を堕落させうる文明の利器を購入してしまいました。まるで不便不便詐欺みたいな結果になってしまい、本当に申し訳なく思って いません。時は来たということです。

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 こんな超車優先道路を、自転車で移動するのしんどいわ〜、ちょっとした距離でGrabタクシー呼ぶのもめんどいし、炎天下に徒歩とかきっついしな〜と思っていました。

しかも以前自転車に乗ってるときに携帯をひったくられた経験が、軽いトラウマになってるので、あまり遠くには自転車で行きたくないんです。

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それで、バイクでも買いたかったんですが、バイクの免許は持ってないし、車の免許はあるけど居住ビザすらもないただの外国人なので、車が購入できるか今だ謎です。たぶんできないと思います。

そんなモヤモヤした日々を過ごしていたのですが、ある時急に思い立ちました。電動なら免許も要らないんじゃないか!と。こういうのをインスピレーションというんでしょうか。

 

それから毎日でネットで色々情報を集めてたんですが、なんせウェブサイトが英語かマレー語なので、うまく調べられず、やっと一つだけ見つけたのですが、場所がセランゴールというクアラルンプールの隣にある町で、うちからだと300kmも離れているのです。

AZ E-Bike - ホーム | Facebook

 

これだけ離れていると、下見しに行くのもできないし、故障したときも修理に出すのがめんどくさそうだし、どうしようかなとかなり悩みましたが、値段や選択肢の多さからも、ここで買うのにほぼ決まりかけてました。

ちなみにこのAZ-Bikeという店ではこんな電動バイクを売っています。

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値段は、右のベスパタイプが3,400RM(88,000円)くらい、 左の2つがスペックによって2,700RM〜3,000RM (70,000〜78,000円)でした。この他に送料が200RM(5,000円)くらいかかるとのこと。ブランドはとくにありませんが、おそらくどれもメイドインチャイナではないかと。

これ、見た目はもうほとんど普通のバイクと一緒ですね。バイクに興味がない人だったら見分けがつかないと思います。

 

よし、じゃあもうここで買おうと、購入決定のメッセージを送ろうとしていたときに、友人から連絡が来ました。彼の知り合いの自転車屋でも、電動自転車を扱っていると。しかし私が欲しいのは電動自転車ではなく、電動スクーターの方です。

ですが一応彼の好意もありがたいと思ったので、見るだけ見にいこうとその自転車屋に行きましたが、やはり見せられたのは下のような電動自転車タイプ。

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こんなんワシよう乗らんわと思い、でもスクータータイプが欲しいんだよね、と言うと、ああそれもあるよ、とのことで、カタログを見せてもらうと、まさに我々が買おうとしていたやつです。

しかもスペックは同じなのに、値段は2,300RM(60,000円)と安い!

お店も近いし、友達の贔屓にしている所だから、一応信頼度も高い。ということで即決してここで買う事にしました。

手付金の300RMを払い、待つ事2週間。やっとバイクがお店に届き、取りに行って来ました。

 

それがこちら!

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後ろには、頼んでもいないのに物を入れる箱がついています。

ブランド名?は骑乐福騎楽福)で読み方はチーラーフー。キリンの英語、ジラフとかけているんでしょうか?

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スピードは三段階に別れていて、アクセル全開にすると15km/hくらい早さが違います。いっちょまえにリモートの防犯ブザーがついていて、ロックをかけているときにバイクに触れただけで、ビービーと気が狂いそうなブザー音がなります。

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バッテリーは座席の下に入っているみたいです。

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充電のコードを刺す所も座席の下についています。充電器のコードはとても短いので、充電をするときは一度家の中に入れなければいけません。充電風景はちょっとアホっぽいです。

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スピードとバッテリー残量の表示は液晶に出ます。バッテリー残量は5目盛りが満タンで、3目盛りになったら充電したほうがいいとのこと。

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見た目はほんとに普通のスクーターですが、乗っているとけっこう注目されるし、行きつけのワンタン麺のお店のおばちゃんも、初めて乗って行ったときに、それは普通のスクーター?それとも電動の?と聞かれたので、やっぱりわかる人にはわかるみたいですね。

それもそのはず、普通のバイクと比べると車輪の大きさが一回り小さいです。普通のバイクを一流ファッションモデルだとすると、わたしのバイクは板野友美さんのようなものです。急に板野さんに親近感がわいてきました。 

 

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肝心のパワーですが、一人乗りなら50km/hまで出るし、けっこう急な坂も230km/hくらいで登りますが、乗れば乗るほど(充電が減るほど)パワーが落ちて来ます。

そして奥さん(55kgくらい)を後ろに載せてると、スピードがかなり落ち、フル充電から1、2時間くらい乗った状態で、二人乗りで坂道を登るとスピードは10km以下になってしまいました。早歩きと変わりません。なんてマヌケな二人でしょう。

 

一回の充電で走れる最高距離40kmとのことですが、実際に乗ってみると、そんな遠くまで行く気は失せます。10km先もあまり行きたくないです。絶対に帰って来れない気がします。

そして作りも普通のバイクと比べると、まるでプラモデルみたいです。普通のバイクが全体的に金属が使われてるなら、こっちは全体的にプラスチックが使われてる感じがします。

 

というわけで電動バイクはしょせん電動バイク。近場で乗りまわすのが関の山という結論に至りました。

でもやっぱり便利です。今までは、めんどくさいから今日は行くのやめようと思っていた所にも、快く出発できますから。

まぁまだ2回しか充電したことがないので、まだそんなに乗り回してはいません。これから乗って行くうちに、また色々発見やら問題やらがあるかもしれません。

 

ちなみにヘルメットはまだ買っていません。いつもノーヘルで乗っていますが、厳密には電動なのでヘルメットは要らない、という噂もあります。というか街の中で乗る分には、だいたい半分くらいの人がノーヘルですマレーシアの地方都市は。

安全運転を心がけます!