前回の話
ランカウイ島 夫婦水入らず旅行その1 生簀からグルーパー - シンガポール漂流生活
12月13日(金)
午前5時くらいに起きたが、ぜんぜん寒くない。
私の住んでいるマレーシアのジョホール州は、この時間だと22℃くらいまで下がって、長袖を着てさらにブランケットが必要だが。
ねぼけた頭で、やっぱり緯度が変わると温度もかなり変わるんだな。北海道と九州のようなものか、と思ったが、目が覚めてきて、ここの方がジョホールよりも北に位置するではないかと気づいた。おかしなこともあるもんだ。
6時くらいになりやっと空が明るくなる。
外に出て日記などを書いたりする。
8時くらいに二人でホテルを出て、バイクを借りに行く。
近所のHappy Smart Mini Marketという所で、1日35RM(920円)で借りた。
パスポートと免許証を出せと言うから出したが、結局一回も開いて見なかったと思う。
情報は私が自分で書類に書き込んだだけ。
客を相当信用してくれているのかな。めんどくさいだけだと思うが。
借りたときはタンクにガソリンは入っていない。返すときも空でかまわないという。
ガソリンスタンドはここから2kmくらい走ったところにあるという。
ガソリンスタンドに行く前に朝飯を食いに、近所のNasi Kandar Tomato Restaurant(ナシカンダル・トマトレストラン)という所へ行く。
奥さんはナン、私はドーサを頼んだ。なぜか私のだけ来るのが遅く、来たときには腹ぺこでかなり美味しく感じた。これが計算済みだったとしたらすごい。
腹も満たされたので、ガソリンスタンドに燃料を満たしに行く。
マレーシアは先にお金を払うスタイルだ。カウンターへ行き、3RM(80円)と指定しお金を払う。バイクショップの人に、これでだいたいタンク半分くらいだと言われたからだ。
それからバイクに自分で給油する。
帰りは少し遠回りし、空港の方を通ってホテルへ戻った。田んぼの真中を走り、山が見えたり、牛がいたり、かなり和やかな風景だ。ビーチではなく、こんな所に泊まってみるのも悪くないなと思った。
ホテルへ戻り、奥さんにじゃあ今日はバイクで滝でも見に行こうかと言うと、日差しがきつすぎるので日中は外に出たくないと言われた。なるほどしょうがない。
昼まで部屋の外のスペースで日記を書いたり、ブログを更新したりして、12時過ぎに一人でホテルを出た。また今朝と同じトマトレストランで昼ご飯を食べた。
オカズぶっかけ飯、ナシカンダル。
肉を選ばなかったので5RM(130円)と安く、美味しい。
昼飯後、バイクでずっと北上して滝へ向かったが、途中でChendol(チェンドル)が食べたくなる。路肩に出てた小さい店に、チェンドルはあるかと聞くと、あると言うのでそこで食べることに。
しかし出て来たのは、あのビビットな緑のゼリー。私はもっと薄い緑のやつが好みである。で、一口食べるとやはり美味しくない。
そしてかき氷タイプではなく、飲み物タイプのチェンドルで、小豆とかも入ってないし。全然美味しくなかったが、店の人が良さげな人だったので、できるだけ食べようと思い、ゼリーはかなり残したが、頑張って液体はほぼ飲みきった。
食べたあとに、今向かっている滝、Seven Wells Waterfall についてネットで少し調べてみた。実は去年一度行った所だが、去年は階段を半分くらいしか登らなかったので、まだその階段の先に何かあると思っていたが、どうやら何もないらしい。
なのでその滝はやめて、もっと北にある Temurun Waterfall という滝に行くことにした。
バイクを走らせ20分くらい走ったところで、なかなか着かないなと思ったら、なんと道を間違えていて、全然違う北のビーチに近づいていた。
せっかくなのでその周辺も見ようと思い、近くにあった工場施設の方へ行ってみる。
セメント工場かなにかと思われるが、かなりでかい。
工場周辺では強風が吹いていて、走っていると黒い砂埃が襲ってきた。息を止めて駆け抜けるが、どこもかしこも強風で砂嵐が舞っている。
これはたまらんと、なんとかそこを抜けて、また目的地へ向かって今来た道を戻る。
自然とスピードが出るが、70kmくらい出すと、これはこけたら死んでしまうなとわかり緊張が走る。しかしなぜかスピードは落とせない。これは男の悲しい性なのか。
やっと20分くらいでTamurunの滝に所についた。
駐車場で白人カップルが話しかけてきた。女性は東欧かロシアっぽく、エメリエンコ・ヒョードルみたいな顔をしている。
君はバイクに詳しいかと聞いてきた。バイクのエンジンがかからなくなったらしく、キックスタートを試みているが、うんともすんとも言わないらしい。もちろん私は詳しくないし免許すらも持っていないが、色々やってみた。
しかしどうにもならずキリがないので、バイクにもっと詳しいであろう地元の人が来るのを待ったらどうだとアドバイスし、先に滝を見に行くことにした。
滝は近いのかと聞くと、すぐだけど乾涸びて水がないよ、と言っていた。
小川に沿って歩いて行くが、たしかに水がチョロチョロとしか流れていない。
すぐに滝壺についたが、滝は流れていない。今は乾期なのだろうか。
マレー系の大家族が1組だけいて、ピクニックしており、子どもが滝壺で泳いでいた。
足を滝壺に入れると、冷たくて気持いい。しかし泳ぐ気にもなれないので帰ることにする。
途中で綺麗な水が溜まったところがあったので、そこにも足を浸してみた。
水の中に小さな魚がたくさんいるし、足を入れると透明な小さいエビがそろりそろりと足に近寄ってくきた。足の角質かなにかを取って食べているようだ。とても可愛い。
綺麗な青色のトンボもいる。
人間が汚して変わり果てた自然の姿が目につく今日この頃だが、まだまだこんな所も存在するんだなと、幸せな気持になった。
とても癒される感じがして、20分くらいそこでのんびりしていた。
駐車場に戻ると、あのカップルのバイクがまだあるが、彼らはいない。
バイクに乗って走り出そうとすると、道の向かい側に彼らがまだいたので、大丈夫か、バイクショップには連絡したのかと、おせっかいながらも聞いてみると、ホテルに連絡したので、迎えが来るのを待ってるとかなんとか。
あまりかまってほしくなさそうだった。
実はカップルにも見えないし、会話もせず距離がある感じで、なんか複雑な二人だなと思った。
15時に滝を出発し、飛ばしに飛ばして、30分くらいでホテルに戻ってきた。
冷蔵庫に入れておいたフレンチビールを飲もうと思って、ホテルのフロントで栓抜きを借りようと思ったら、私たちはビールを飲まないから、そんな物はないと言われた。
君たちが飲まないのは重々承知しているが、大半のお客さんは飲むんだから、栓抜きくらい置いておけばいいのになと思った。
部屋に戻ると奥さんは昼寝をしていた。
私がいない間に、一人でパンタイチェナン通りに行って、イスラエル料理のハマスを食べてきたのだとか。美味しかったと言っていた。
滝に入らなかったので、かわりにプールで20分くらい泳いだ。それからシャワーを浴びて、冷蔵庫のフレンチビールを、家の鍵を使って栓を開けて飲んだ。
もう1本飲みたくなり、近くの免税店に行き、バドワイザーを1本と、ポテトチップスも買った。普段こういうお菓子は買わないので、万引きのような罪悪感とスリルを感じた。
部屋に戻ると奥さんも私が買ってきたものに興味津々で、二人で仲良くビールとチップスを食べた。
夜7時になり晩飯を食べに外出した。バイクに二人乗りでまたトマトレストランに行った。私は本日3回目だ。なぜか大のお気に入りになってしまった。
アルーゴビマサラ(イモとカリフラワーのカレー)とタンドゥリーチキン、それにまたナンとドーサを食べた。チキンは柔らかくてとても美味しかった。生姜ティーも加えて、お会計は全部で23RM(600円)。
晩ご飯のあとは、南の方へドライブに行った。
南の端には、Resort World Hotel があった。勝手に入ってホテルの中を散歩したが、お客がかなり少ない感じがした。Barの近くで素敵な生演奏もあったのに、客は子ども二人。
奥さんは趣味が悪いホテルだとずっと言っていた。
その帰りにAloft Hotelという派手なホテルにも入ってみた。
ここはけっこう流行っているようで、3階のプールとレストランには大勢の人がいた。やっぱりみんなこういうモダンなホテルが好きなのか。私は古くさくて静かな方が割と好きだが。
宿泊客以外が、夜にここに来て勝手にプールに入ったりしても、絶対バレないだろうなと思った。とくに日本人の容姿をしていれば。そんな事しないけどね。
それから、次の日に半日ツアーに参加するため、目星をつけていたパンタイチェナン通りにある旅行代理店に行った。しかしうまく見つからず、通りは一方通行なので、2周もするはめになった。見逃しても戻ることができない。
やっと見つけて、次の日の朝9:20分出発のマングローブ半日ツアーを申し込む。
一人50RM(1,300円)。
これで本日のミッションは全て完遂し、バイクを返しに行った。
バイク屋から歩いてホテルに戻ると、時間は10時近い。本日もクタクタですぐに寝た。
つづきますね
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