シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

ジョホール州で4番目に大きい町「Muar」に行ってきた

先日嫁さんとKLに遊びに行き5泊したんですが、なんかKLは今回はもういい十分だねという話になり、どっか違うところ行ってみよー!(長介)と、ジョホール州のムアール(Muar)という町に行きました。

 

Google Mapを埋め込むという芸当を覚えたのでどうぞ!

 

見てわかるとおり、マラッカのちょい下にあります。町の規模でいうと、ジョホール州で4番目にでっかいようです。一番目はジョホールバルでしょ。二番目は、あのー、まぁいいや。

 

全然メジャーな町ではないですが、マレーシア縦断とかしてる旅人は一応フラッと寄って、名物のオタッ(Otak)とか食べるみたいですね。辛い魚のすり身です。

 

シンガポール人は、ときどき日帰りツアーなどで行ったりするようです。マラッカやペナンと同じく、中華系が多い町です。

ちょうどKLとJBの真ん中くらいにあって、どちらからもバスで2時間半くらいかかります。

 

我々もKLからバスで行き、ムアールのバスターミナルの近くにあるRM Hotelという所に泊まりました。窓付きキングベッドルームで30SG(3,300円)くらいでした。

ホテルの前にいつもすすけた白黒の雄猫がゴロゴロしてて可愛かったです。

バスターミナル

 

どんな町かというと、川が一本あったとさ~、橋も一本あったとさ~、旧市街も一つあったとさ~、そんな感じのさほど見どころもないのんびりした町だと思います。

 

 

さっきも書きましたが、オタッ(Otak)と、あとコーヒーが有名みたいです。

バスターミナルの前に、434KOPIというけっこう本格的なコーヒー専門店があって、私はそこでミルクティーを飲みました。なにやってんだよ!

 

2泊したんですが、二日目の朝に川沿いにある市場を歩いてみました。

さすが海沿いの町で、色んな魚がありましたが、どれもすごく新鮮そうでした。身体が全然傷んでなくて、獲れたて!って感じですごくキレイなんです。ここの海鮮は安くて美味そうだな~と思いましたが、残念ながら食べませんでした。

あとがたくさんいてかなり萌えました。萌えとかもうあまり使わないね。

 

旧市街のほうに観光客向けのホーカーとかカフェがたくさんあったようなんですが、私はホテルの隣にあった地元民向けのホーカーで晩飯はすませました。

かなり大きくて、店は20店舗くらいありました。真ん中に席がたくさんあって、その周りを店が囲む昔ながらのスタイルのホーカーです。値段もKLに比べるとだいぶ安かったです。

私の好物「クェイチャップ」

 

食後に飲み物のストールで、ギネスビールの缶を買ったんですが、まっったく冷えていませんでした。暑いところで、ぬるいギネスビールを飲む。これは乙です。

 

朝もホテルの近くの違うホーカーで、地元のジジババに囲まれながらのんびりとしたモーニングタイムを過ごしました。

紅酒鶏湯(ホンチウジータン)という面白そうな料理があったので、食べてみました。ほんとにスープが赤くて、そこに面線(ソーメンっぽいやつ)と鶏肉が入ってました。けっこう酢が強めで酸っぱかったですが、身体がすごく温まりました。

 

日中、川に沿って歩いてるとチェンドルを売っていたので食べてみましたが、私の知っているチェンドルとはちょっと似て非なるものでした。小豆がなくてコーンが入ってました。

 

3kmくらい歩いて、疲れたから帰りはGrabタクシーで帰ろうと思ったんですが、呼んでも誰も来てくれませんでした。いい勉強になりました。いつまでも、あると思うなGrabタクシー。

 

しかたなくトボトボ歩いて帰っていると、船着き場に船が停まって、人がぞろぞろ降りてきて並んでいたので、近くにいた人にあれはどこからの船?と聞くと、インドネシアベンカリスだと教えてくれました。どうやらここはインドネシアとマレーシア間の国境の一つでもあるようです。

スマトラ島から出稼ぎ労働者がこうやって船でやってくるんですね。マラッカ海峡~夏景色~

 

さらに道を歩いていると、インド系のホームレスのおじさんに話しかけられました。一言目が、あんたミャンマー人?

地元民には見えなかったということでしょう。それとも私の背後の後光が見えたのか。

とんでもねぇあたしゃ日本人だよと言って、ヒマなので少し与太話でもしていると、唐突にこれを買わないかと、バイアグラ的なやつを出してきました。パッケージがなかなかわかりやすいです。

 

「棒」と書いてありますが、そそり立つ男性器のスティックの意味ではなく、棒(Bang)は中国語では「すばらしい」という意味です。

もうこんな物要る機会もないよといって、いくらかチップをあげて立ち去りました。もしこれ買って国境とかで見つかったらどうなるんでしょうね。別に麻薬じゃないからいいのかな。ちなみに1袋300円くらいだと言ってました。

 

終始のんびりとした町で、個人的には特に人が優しかった印象があります。

小学校の警備員のおじいちゃんは、朝歩いてたらおはようって挨拶してくれました。ホーカーでお粥を売ってたおじさんも、私に「旅途愉快(ボン・ヴォヤージュ)」とすごく丁寧な挨拶をしてくれました。

KLの中華系がみんな広東系で、けっこう語調キツめだったので、そのせいかムアルの人達がすごく穏やかに感じました。嫁さん曰くみんなお互いには海南語を話してたらしいので、ムアルの中華系はもしかしたらハイナニーズなのかな。

 

もし少しの興味とたっぷりの時間がある人は行ってみてください。

猫も愛嬌があって可愛かったですよ。

 

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