シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

怖い体験 マレーシアで携帯をひったくられた

突然ですが、私がマレーシアに住んでいる(シンガポールにも住みながら)ということは、みなさんもうご存知だとは思いますが、マレーシアに住むにあたり、一つだけ心配だったことがあります。それは治安です。

 

とくに首都のクアラルンプールと、シンガポールとの国境の都市ジョホール・バル、この2つは、とにかく治安が悪いという事で有名です。

 

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以下は マレーシア人の友人たちの実際の体験です。

 

車を運転していて、交差点で停まっていたときに、バイクに乗った二人組に助手席の窓ガラスを割られ、あっというまに助手席に置いてあった財布や携帯を持って行かれた。

車でコンビニに行き、店から出て来て車に乗ろうと思ったら、知らない男にナイフをつきつけられ、車の鍵を奪われて、車ごと持って行かれた。

レストランで家族で食事をしていたら、長い山刀を持った男7、8人が店に押し入ってきて、おばあちゃんが首にナイフをつきつけられ、自分もぶん殴られて、店のレジと、客の貴重品も全て奪って走り去った。

路肩に止まって車のボンネットを開け、困っていそうな人がいたので、車を降りて話しかけたらナイフを突きつけられ、自分の車から金品を奪われた。

昼間に、外出しようと家から出たら、スクーターが近くに止まり、降りてきた2人組がカバンを奪おうとしたので、抵抗したらボッコボコにぶん殴られて、結局全て奪われた。

 

こういう話が、別に珍しくもなんともなく出て来ます。

危ない事って今まであった?と聞いたら、うん少しあったかな、と言って上記のような話をさらっとしてくれます。

少しじゃねえだろ。

 

ちなみに最後のボッコボコに殴られたエピソードですが、あれは実はマレーシアに住んでいた日本人の女性の体験談です。

こんな事が日常茶飯時なんですよ

マ レーシ ア と い う と こ ろ は !

 

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これは主に路上での犯罪ですが、もちろんこれ以外にも

  • 家に泥棒が入って金目の物が盗まれた
  • 畑に泥棒が入ってバナナが盗まれた
  • ドリアンが盗まれたなどなど

犯罪の話には事欠きません。

おまけに警察は何もしてくれないとみんな口を揃えていいますから、けっこうな犯罪天国なわけです。

 

そんな修羅の国マレーシアですが、なにもみんながみんな犯罪にあうわけではなく、しょっちゅうあう人もいれば、なかなかあわない人もいるわけです。何がその明暗を分けるのかと言えば、一つはやはり貧富のレベルが関係しているのではないかと、私は思っています。

 

要は、犯罪の目的は金品を奪うことですから、お金を持っている裕福な人がターゲットになり、持たざるものはさほど狙われる心配もない、という理論であります。

 

私も一応日本人ではありますが、やせ細っていて、着ている物もヨレヨレ、食べ物も服も買う金がなく、栄養失調まっしぐら、自分ではそんな人物を演出しているつもりなので、まさか自分がターゲットになるとは、夢にも思ってもいませんでした・・・。

 

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あれはもう2年ほど前の事ですが、マレーシアの家に住み始めて2ヶ月くらい経った頃です。

私が一人でマレーシアにいて、奥さんはシンガポールに残り仕事をしていました。

 

私は夕方頃に、家から2、3km離れたショッピングセンターに、浄水機を探しに自転車で行きました。そこでいいのを見つけたのですが、現金が足りなかったので、とりあえずスマホで、その浄水機の写真だけ撮っておいたわけです。

 

そしてスマホをパンツの後ろポケットに入れたまま、自転車に乗って家に向かって自転車をこいでいました。二車線の道路で、歩道はないので歩行者はいませんが、交通量はかなりあります。

 私の自転車はロードバイクなので、時速2、30kmは出ていたと思います。

 

急にバイクかなにかが、斜め後ろから近づいて来る気配がありました。

私は前を向き自転車をこぎ続けながら

 

ん? オレの知り合いか? えっ? もしかして蹴り倒される?

 

とそんな事が一瞬脳裏をよぎった次の瞬間、お尻のポケットから何かをシュッと抜かれました。

エッ!と思い右側をフッと見ると、スクーターに真っ黒い顔のインド人の若者が二人乗りをしていて、後ろの男が私のスマホを手にもっています。

そしてそのスマホを私にパッと見せるかのような仕草をしたかと思うと、スクーターは急にスピードをグンとあげて、みるみるうちに遠ざかって行きました。

 

私はまだ何が起こったかを理解していませんでしたが、咄嗟に右手をあげて、待ってくれーーーーというようなポーズをとり、そこでやっと我に返り、全速力で自転車をこぎスクーターを追いかけました。

 

しかしスクーターはどんどん遠ざかって行きます。

 

私は驚きと無酸素運動で、心臓が破裂しそうになりながら、自転車を全力でこぎ続けましたが、もし追いついたとして次はどうする???という考えが頭をよぎりました。

服を掴んで転倒させるか? そのあとはどうする? 相手がもしナイフを持っていたら? 無傷でスマホを奪い返せるか? 

 

そしてついに自転車をこぐのをやめました。意気消沈というよりは、これはマズい事になってしまったと、事の重大さを少しずつ実感し、頭が痛くなりました。

 

携帯はロックしていなかったので、G-mailやらFBやら、色々なアプリやサイトをパソコンからログアウトしました。

それから奥さんに携帯を盗られてしまったと連絡を入れたり、日本語を教えている生徒さんにも、携帯を盗られたのでWhatsappが使えなくなったなどと連絡をしたりと、非常に忙しかったです。

 

被害にあってから思った事ですが、やはり私のロードバイクが、この地域では少し目立ち過ぎていたのかもと反省しました。おそらくショッピングセンターを出るあたりから目を付けられて、しばらく尾行されていたのかもしれません。

 

しかしまさか自転車を猛スピードでこいでいるときに、後ろからひったくられるなんて夢にも思いませんでした。

それ以来、カッコいい自転車も、カッコいい服も、ここでは命取りになると思い、そのロードバイクはシンガポールに送り返しました。

 

犯人の顔ですが、真っ黒いインド人の若者としか覚えておらず、また見たとしても全く判別できないでしょう。

 

しかし幸いな事に、その盗られたスマホは、4年前に15,000円くらいで買ったasus (台湾のブランド) の安物のスマホで、大事なデータや写真は一切入っていませんでした。

犯人は私が撮った浄水機の写真を見て、いったい何を思っているのでしょうか。


さらに後日談ですが、携帯をひったくられてしまったとみんなに話したところ、ある学生の生徒(日本語を教えている)のお父さんが、「それは大変でしたね。実は私はスペアの携帯を8台持っているから、もしよかったら1台あげましょう」と言って

i-phone 6 をもらいました。

 

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前の携帯よりもバッテリーは長持ちだし、カメラもいきなり高性能になりました。

まさに 災い転じて福となす というオチがつき、軽い自慢話になってしまいました。

以上!

マレーシアでは、出歩くときは高価な物を持って行かないように気をつけてくださいね。

 

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