タイトルが大胆でしたが、すみません私の事ではありません。ヤンピンさんは日本国籍を死守しておりますよ。
先日マレーシア人の生徒さんとのレッスン(日本語を教える)がありまして、あいかわらずくっちゃべっただけなんですが、少し面白い事を聞きました。
彼は中華系のマレーシア人なんですが、その彼の友人の話しです。
仮にその友人をAさんとしましょう。
Aさんはマレーシアで生まれ育ちましたが、学校を卒業してからずっとシンガポールの金融系の会社に勤めていたそうです。そしてシンガポールで働くものとして、当然CPFというものを納めていました。
CPFとは、Central Provident Fund(中央積立基金)の略で、すっごい簡単にいうと年金みたいなものです。(同じではありません)
会社に雇われている間は、毎月給料の20%を自分で積み立てて、会社も同じく20%をその社員のために積み立てるらしく、要するに毎月自分の給料の40%が、CPFに積み立てられます。
それを65歳になると少しずつ返してもらえるというやつです。まぁここはざっくりお考えください。
ちなみにヤンピンさんは払っていません。誰も雇ってくれないので。
それからAさんはシンガポールで二十数年働き、そこそこ貯蓄もできたそうです。
そして45歳になったときに、突如仕事をやめてしまいました。
仕事をやめてシンガポールからも出て、今まで積み立てたCPFのお金を全て受け取ったそうです。(外国人がシンガポールで払ったCPFは、シンガポールを出るときに返還されます。)
そのとき返還されたCPFが、日本円で約8,000万円だったとか。
そして次にAさんがしたことは、なんとマレーシア国籍を捨てて、ベトナムの国籍を取得したそうです。
コレに関しては、どうやってベトナム国籍を取得したのかと聞いたところ、私の友人が言うには、ベトナム政府は、お金をそこそこ持っていてベトナム国民になりたいという人には非常に友好的で、簡単に国籍をくれるのだとか。
そしてホーチミン市に移住し家を買って、今はベトナム国民として、特に働きもせず悠々自適に暮しているのだとか。
もちろんベトナムというのは物価が非常に安いので、そこそこグレードの高い家でも、日本人やシンガポール人にとっては驚くほど安く手に入るんじゃないでしょうか。Aさんが買った家のグレードについてはわかりません。
ホーチミンで外国人居住区というと、フーミーフン地区が有名で、けっこう綺麗でシャレオツですよ。
もちろんこんな所ではないと思います。
すみません、庶民の方の暮らしをバカにしたような書き方をしてしまいましたね。私は後者の方が好きですよ。というか私に選択権はありません。後者一択です。
さて、以上が私が聞いた話しだったのですが、いかがでしたでしょうか。
Aさんがした事は、日本語でいうといわゆるひとつの「早期退職」じゃないでしょうか。
わたしの勝手なイメージなんですが、早期退職と聞くと、けっこうシビアな問題で、うまくやらないと老後のお金がなくなってなんたらかんたら。
そんな小難しいイメージですが、これを英語にすると「Early Retirement」と言って、私のシンガポール人の友人なんかは、将来のプランを語るときにはみんな口にします。
とにかくEarly Retirementするのが夢で、ある程度金を貯めて、とっととこのストレス社会からおさらばしたい、とみんな言うのです。(あくまで私の周りの人です)
だから私はEarly Retirementには、けっこうポジティブで、憧れみたいな良いイメージを持っています。
画像検索してみても「Early Retirement」だとコチラ
そして「早期退職」で検索するとコチラ
小難しい!非常に慎重にならなければならない、そう思わされます。
まぁそんな言葉のニュアンスはどうでもいいんですが、このAさんの行動について、私は非常に面白いアイデアだな!と思いました。
良いとか悪いとか、誰かにすすめたいとかじゃなく単純に、そんな事考えて、そして実行しちゃうんだなと感心しました。
Aさんが今幸せか、これからどうなるのか、そんな事は私の知るところではありませんし、さほど知りたいとも思いません。それは今のAさん次第でしょう。
でも自分の国籍を変えちゃうくらい大胆で、肝の太い人ですから、今でも色んな工夫をしながら毎日過ごしてるのかなという気がしないでもありません。
もう一度言いますが、別に早期退職をすすめてるとか、さっさとストレス社会からドロップアウトしてしまえと言っているのではありません。
ただ、ああそういう人もいるかと感心したので書かせていただきました。
人間大好き!
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