シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

男一匹ヨモギ餅を作ってみたけどまぁ大変だった

以前、マレーシアの家の庭に、よもぎがたくさんあると書いたところ、よもぎ餅を作れとたくさんの人に言われたので、先週軽い気持で作ってみることにしました。

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要は餅の中にヨモギを細切れにしたやつを混ぜて、コネコネすりゃいいんだろと思い、きっとできるはずだと、あまり根拠のない自信をもち、とりあえずもち米を水に浸して寝ました。

 

次の日起きてから、さてどうやって作るのかなとやっとネットで軽く調べてみたところ、やっぱりだいたいそのような事が書いてありました。

 

なのでとりあえず、一晩水につけておいたモチ米を蒸し器に入れて、スイッチオン

 

次に庭へ行き、ヨモギを気持ち多めに取りました。

タダだし、大量にあるので、ごっそり取ればいいんですが、下積み貧乏時代が長かった私は(現在も進行中)タダだろうが何だろうが、適量、もしくは少なめを取る癖が体に染み付いておりますからして、今後も大盤振る舞いなど夢のまた夢。

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それを軽くゆすいで、お湯で数分茹で、軽く絞ったのを、ブレンダーで粉々にしてやりました。ざまぁみろ。

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20分ほどでもち米も炊けたので取り出します。

そしてもち米を潰すために、石臼を用意しました。

準備完了です。

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石臼が小さいので、もち米をとりあえず半分だけ入れて、とりあえず真ん中をドンと一突して、一瞬でわかりました、これは疲れるな、と。

まぁしょうがありません、これしかもち米を潰す方法は思い浮かびません。

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何回かに分けて、粉砕したヨモギを入れていきます。

そしてドンドン突いていると、モチもどんどん粘ってきたので、左手を水に濡らしてひっくり返すと、あまり棒にくっつきません。

こんな感じで30分くらい続けましたけどね、もう手も痛いし全身汗だくです。

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しかし粘りが尋常じゃありません。

手に着いた モチを取るのも 一苦労。

しかしその割に潰れていない米がまだたくさんあり、おはぎのモチみたいです。

 

釈然としませんが、とりあえずこれでモチはよしとしました。

しかし、これからどうしたらいいかよくわかりません。食べてみるとたしかにあのヨモギ餅の味がしますが、これだけで食べるっていうのも味気ないよなぁ。

と思ってネットでもう一度調べたら、ヨモギ餅って中にアンコが入っているんですね!

ぜんぜん気づきませんでした・・。

 

しかもモチをまとめるのに、片栗粉も必要らしいので、すぐに近所の商店に行って買ってきました。

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あずきを買う時に、「小豆」と言ったのですが、中華系のオジさんに全然通じなくて、おじさんにそれはもしかして「紅豆」じゃないか?と教えてもらいました。

たしかに小豆という名前はふさわしくないですね。小さい豆なら色々ありますから。

 

そしてすぐにアズキを煮始めました。

それから片栗粉をまな板の上にまぶし、さあこれでこの柔らかいモチも少しは固まるだろう、と思ったのですがここで予期せぬ出来事が!

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オーマイゴッド もちがまっったく固まりません!

ゆるいまんまです。

 

片栗粉をつけれどもつけれども、我がおモチ硬くならず!

ゆるいまんまで、手は依然としてモチで超ベトベト。

茫然自失でしばらく立ち尽くしてしまいましたが、なんとか気を持ち直し、手をよく洗って(全然モチがとれません)何がいけなかったのか、ネットで調べてみました。

すると色々と私のずさんな行程が明らかに。

 

  • モチ米がけっこう古いやつなので、もっと長めに水に浸しておかなければいけない。
  • モチ米は蒸す前に、最低でも30分はおいて、完全に水を切らなければいけない。(そうしないと炊きあがりにムラができ、水っぽい部分ができる)
  • モチ米を石臼で着く前に、石臼に熱湯を張って、石臼自体を温かくしてから使ったほうがよい。
  • モチをついているときに、水を入れすぎるとゆるくなりすぎてしまう

 

特に最後のやつが致命的で、私はこれを知らずに、ひっくり返すときに水をかなり手につけてやっていました。

まぁ言われてみればこんな事、考えれば小学生でもわかるようなもんですけど、わからなかったんですね私は。悔しいです。

 

また1からやるのかよ・・・、と思うと気が滅入ってきたので、とりあえずアンコを最後まで作ってから、2時間くらいふて寝しました。

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しばらく休むとやっと気持ちが少し元気になったのですが、やはりまた1からというのはめんどくさいので、残してあったモチ米を、ヨモギは入れずに、そして水をなるべく使わないようにして、モチを作ってみることにしました。

 

今度は石臼もしっかり温めて、モチ米をまたひたすらペッタンペッタンつきました。しかし水を使わないと、モチが杵についてやっぱりつきずらかったです。

 

そしてなんとかモチが完成し、これに片栗粉をまぶすと、ちゃんと固まりました!

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これにさきほど完成したアズキを入れて、無理矢理包んで、パクッと食べました。

アンコがかなり甘さ控えめだったんですが、まぁヘルシーな感じで、美味しかったです。それよりも、やっとできたんだという安堵感で、感無量でした。

 

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しかしこれはヨモギ餅ではない!

 

というわけで、次の日に再度挑戦しました。

また同じ事するって本当に気が重いんですが、ヨモギ餅のために勇気を奮い立たせました。

 

モチ米も長めに水にひたし、しっかり30分水を切ってから蒸しました。

ヨモギは昨日よりも多めにとり、しっかりゆすいでから、茹でたあとも水をしっかり搾って、ブレンダーにかけました。

昨日一通りやって要領はわかっているので、あとはひたすら、なるべく水少なめでモチ米を潰していきます。

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モチ米は十分水を吸わせ、ムラもなく炊きあがりったんですが、やっぱりこの小さい石臼で、しかも一人で相方もなく、モチ米を全て完全に潰すというのは不可能ですね。やはりおはぎのように、潰れないのが残ってしまいました。

 

そして右腕は昨日の疲れもあり、およそ20分くらいでもう限界です。

 

片栗粉をまぶすと、今回はしっかりと固まってくれました。

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そしてこれを無理矢理ひきのばして、中にアンコを詰めて完成です!

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見た目、超マズそうですが、お味はそこそこイケました!

改めてヨモギとお餅の相性はいいなと思いました。

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マレーシア人の友人にも一つ食べさせてみたんですが、なんでヨモギ入れるの?と言われました。お口に合わなかったようです。

しかしシンガポールに持っていくと、奥さんは美味しい美味しいと言って食べてくれたので(おなかが減っていたようです)まぁ合格点ではないでしょうか。

 

これをまた作るかと聞かれると、正直今はもう作りたくないです。考えただけで右腕が重くなってきます。

マレーシアでは切り餅も売ってないと思いますし。

 

あとから見つけましたが、上新粉と白玉粉で作っている人もいて、これなら少しは楽かもしれませんね。

【画像付きで詳しく解説】手作りよもぎ餅 | はじめちょろちょろ

 

というわけで、あまり軽い気持ちでモチを作るのはやめましょう!

 

 

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