シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

老黄瓜湯の作り方

おはようございます 。ヤンピンです。

今週のマレーシアは毎日非常に暑い日が続いています。日中は毎日33〜35度というところでしょうか。東京の人には、そんなんで暑いとか言ってんじゃねえ!と怒られそうですが。

暑い日は洗濯物がよく乾いたり、自家製酒などもどんどん醗酵してくれていいんですが、やっぱり暑すぎると身体もだるくなって、あまり動きたくなくなります。

 

そんな身体に熱が溜まっているときは、身体を冷やす物を食べたり飲んだりするといいですね。冷たい飲み物やアイスクリームのことじゃありませんよ。

果物だったら、たとえばスイカバナナマンゴスチンなどは、身体を冷やす果物として有名です。

逆に身体を熱くする果物だと、ドリアンが有名で、ドリアンをお酒(ウイスキーなど)と一緒に食べると身体が熱くなりすぎて死んでしまう、という話もよく聞きます。ちなみに私もやりましたが死にはしませんでした。

ちなみにドリアンマンゴスチンは、収穫時期が同じで、よく一緒に並べて売られている事が多いです。ドリアンで身体が熱くなったら、マンゴスチンを食べて冷やせという事なんでしょう。よくできていますね。

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しかしフルーツばかり食べていても飽きるので、昨日は我が中華系の奥さんに教えてもらった、身体の余分な熱を冷ましてくれるというスープを作ってみました。

名前は老黄瓜湯ラオフアングアタン)という中国のスープで、名前の通り老黄瓜というを煮込んだスープです。

老黄瓜は聞き慣れない野菜かもしれませんが、沖縄でも「モーウィ」という名前で親しまれている瓜なんだとか。

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今回も非常に簡単なレシピです。

切って煮て塩入れて完成ですから。

 

まず市場で老黄瓜と、ニンジントマト、あとは脂身のない赤身の豚肉を買ってきます。

あと乾燥したナツメも必要です。これは中国のスープでは非常によく使います。このナツメ自体は身体を温める食べ物なんですけどね。よく風邪をひいたときに奥さんが生姜とナツメのお茶を作ってくれて、それを飲むと身体が熱くなって汗がブァーっと出ます。

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ちなみに豚肉なんですが、マレーシアは基本的にイスラム教の国、そしてイスラム教では不浄の生き物とされていて、イスラム教の人たちは豚肉を食べるのはおろか、豚を触ることも嫌がります。

ですから豚肉だけ隔離されている市場もけっこうあり、私がよく行く市場もそれです。

店の人はみんな中華系の人たちですが、のけものにされているせいか、ちょっとやさぐれた雰囲気があります。

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料理に戻ります。まずは材料を切りますが、老黄瓜は皮のまま煮込みます。皮の近くが一番栄養があるのだとか。

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豚肉は予め熱湯で5分ほど茹でておきます。

あとは材料と水を鍋に入れて、2時間ほど煮るだけです。

 

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 今回はなんとなく火遊びをしたかったので、焚き火で煮ることにしました。

薪とか、そんな上等な物はないので、道ばたに落ちている木の枝を燃やすだけです。

木の枝は家の外に常にストックしてあります。

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火は簡単につきましたが火力が全然上がらず、お湯がまったく煮たってくれません。

けっきょく沸騰させるのに30分もかかってしまいました。

あとは2時間、火の世話をしながら身体中を灰だらけにして2時間がんばります。

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やっとこさっとこ2時間煮込みきりまして、あとは軽く塩を加えて味を調節して

ついに完成です!

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たぶんレストランで出されたら、うっす!と言ってクレームをつけたくなるくらい、日本人には薄味に感じられると思いますが、そこはご了承ください。

老黄瓜は当然ものすごく柔らかくなってましたが、以外にも豚肉はまだけっこう硬く、もしかしたら焚き火が不安定だったからかもしれません。労力の割に使えない調理法です。

前に作った清補湯と同じく、スープがメインなので、具材は食べても食べなくてもいいみたいなんですが、腹が減ってたので全部食べました。ナツメがまだ甘くてとても美味しかったです。

清補湯の作り方 - シンガポール漂流生活

 

熱々のスープなので、飲んでるときは身体が冷めるどころか、熱くなって汗がダラダラ出ますが、そのあとは嘘みたいに身体からスーーーッと熱が消えていきます、と言いたいところですが、本当はよくわかりません。

ただこの老黄瓜はとてもあっさりしてて、胃に優しい感じがしました。

その程度の感想で非常に申し訳ない。

とりあえず2時間火の世話をしたので、やりきった感はすごくあります。

 

これは身体が熱くなるとか、これは冷えるから今食べちゃダメとか、中華系の人はいつもそんな事をよく教えてくれるので、非常に勉強になります。

 

以上、老黄瓜湯の作り方でした〜。