シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

タイ文字は怖くない 6

今回はタイ語の声調について、少し触れたいと思います。

声調とはなんでしょう。

子供の成長とか、松本清張とか、岸田政調会長を連想してしまうかもしれませんが、もちろんそっちのセイチョウではありません。

声の調べと書く声調です。

 

中国語4つの声調があるというのは、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。例えば、中国語のマーという言葉は、音程によってとか、とか、叱るとか、意味が全然変わってしまうというアレです。

 

中国語には声調4つあるのですが、タイ語には5つあります。

そしてほとんどの本には、この声調を間違えてしまうと意味が通じない、などと書いてあります。あれは中国語では本当にそうなのですが、タイ語においては間違ってても、けっこう通じます

ここにもタイ人寛容さがけっこう現れていて、外国人が発音や声調を間違うくらいは、もう想定の範囲内です。どれだけお粗末なタイ語でも、だいたいオバちゃんとかは、あらタイ語が上手だね〜、なんて優しく褒めてくれます。心から言っているかどうかはまた別として。

中国人が寛容でないとは言いませんが、中国語で声調を間違えると、頑なに理解できないという顔をされます。ちょっと考えれば、文脈から予想できそうなものでも、頑として理解しようとはしないのです。それだけ自分たちの言葉にプライドを持っているのかもしれません。

そういう、タイ人が寛容で協力的だという点からも、タイ語は初級までなら、非常に学習しやすい言語だと言うことができるのではないでしょうか。

 

前置きが長くなりましたが、そろそろその5つの声調を軽く説明するので、軽い気持でお読みください。

 

まずは視覚的に覚えましょう。

まぁ覚えなくてもいいんですが。

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まずですが、ふつうにアーーと発音したときの音です。普通の音ということですね。

そしての高い音ですが、高いところから始まって、最後もうちょっと高くなります。

は自分が出せる限りの低い音です。

は高い所から急降下するんですが、カラスの鳴く「カー」みたいな下がり具合です。

は、下から上に上がるんですが、「本当?」の「とう?」の部分みたいな音です。

 

とほんとに軽く説明しましたが、声調を気をつけた方が良いという言葉に限り、またその都度説明していこうと思うので、これは忘れてもらってもかまいません。

 

そしてもう一つ、声調について一応お耳に入れなければいけない事がありまして、それは声調記号というやつで

こういう謎の記号が、タイ文字のにくっつくんですが、あまり気にしなくてもいいと思います。とりあえずこれらは声調だけで、発音には関係しないので。

 

というわけで、これで声調を説明したので、今後はどんな言葉も紹介することができますね。

 

このコーナーの主旨は、タイ文字を覚えようなので、読めると便利なタイ語を紹介したいと思います。

読めると便利なタイ語とは何でしょう。旅行をしててタイ文字読めたらいいなと思う瞬間、それはレストランのメニューではないでしょうか。

もちろんメニューには英語でも書いてありますけど、あんな英語読んでもいまいちどんな料理か想像つかないですよね。

 

では読めたら便利なタイ語、まずは豚肉鶏肉を覚えましょう。

 

まずは豚肉ですが、知ってる人は知ってますね。タイ語ではムーと言います。

カオカームーとか、ムーカタとか、聞いたことありませんか?

タイ文字で書くとこうなります。

หมู / mǔu / ムー

muuの上になんかくっついてますけど、あれは声調で、あまり気にしなくてもいいですが、下の図でいうとですね。

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「本当?」の「とう?」の音程で、ムウッと言うと完璧ですが、普通にムーでも通じます。

そんなことより図解です。図解を見てください。

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以前習ったの下に、母音のuuがついて、muuというのは理解しやすいと思うのですが、その前に子音のHがついてますよね。あれはなんなのかというと、実はなんでもありません。

この発音しなくてもいいがほんとによくくっついてくるんです。

これからもたびたびあるので、あまり気にするのはやめましょう。

この余計なが頭にくっついているのが、豚肉

หมู / mǔu / ムーです。

 

 

続いては鶏肉(ニワトリ)です。

鶏肉(ニワトリ)はタイ語ではガイと言います。

カオマンガイとか有名ですよね。

あとは以前トムカーガイの作り方とかも紹介したことがありますね。

トムカーガイを作る - シンガポール漂流生活

 

タイ文字で書くと

ไก่ / kài / ガイ

一応、声調を説明しますが、この右下に下がってるやつは、下の図でいうと一番低音のに当たります。

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あと子音はKなんですが、ガイと発音したほうが通じます。

図解はこちら。

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これが鶏肉ガイですよ。覚えましたか?

鶏肉が食べたい人は、メニューの中からこの文字を見つけ出しましょう。

タイ人は寛容なので、時間をかけてゆっくり探しても待っていてくれます。

大丈夫です!

 

それではさっそく下の画像を見てください。

パタヤのバスターミナル近くの食堂のメニューです。

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この中にもたくさんのหมูไก่がありますよ〜。よく見てください!

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これからメニューを見るのが楽しくなりましたね。

それでは今回はここらへんで。

ジューガンマイナ!

 

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タイ文字は怖くない 7 - シンガポール漂流生活