シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

タイ文字は怖くない 5

ごぶさたしていました。
マイダイジューガンナーンナ。(ひさしぶり)
ヤンピンカップ。
 
前回はタイ王国の「タイ」という言葉を覚えましたね。
では今回はそれから派生するつの言葉を見て行きましょう。
 
まず1つ目は「タイ人」です。
タイ人と聞くと、みなさんネプチューンの名倉さんを想像してしまうのでしょうか。
個人的には、名倉さんをタイ人と呼ぶには、ちょっとに違和感を覚えます。名倉さんだったら、まだ泰造さんの方が、こんなタイ人いるかもと思えるような。

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まぁ日本人にも、これが日本人という顔がいないように、タイ人も一つの顔には統合できないのですが、日本がざっくりと縄文系弥生系くらいに分類できるとしたら、タイでもタイ系中華系くらいには分類できるかもしれませんね。
そんな事はどうでもいいので「タイ人」をタイ語で書いてみましょう。
こちらです。
คนไทย 
これで khon thay/コンタイ と読みます。
คน/Khonという意味です。「タイ」の「人」で「タイ人」当たり前ですね。
 ไทย/Thai は前回やったので、คนだけ図解で見てみましょう。

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さあとんでもない事になってきました。母音がついになくなってしまいました。母音なしでどうやって発音するんでしょうか。

子音と子音だけでくっついていて、母音がないとき、そんなときは O / オで発音しちゃってください。

よって/Kh/Nの間にOが入って、/Khon ということでどうかひとつよろしくお願いします。

 

ちなみに日本人なら

คนญี่ปุ่น / Khon yiipun / コンイープン

韓国人なら

คนเกาหลี / Khon kawlii / コンガウリー

優しい人なら
คนใจดี / Khon caidii / コンジャイディー
になります。
もう一度おさらいですが
 丸が左付きなのが D 
 丸が右付きなのが Kh です。
 
 
続いて2つ目は、みなさんご存知「ムエタイ」です。
タイ語では「ムアイタイ」と発音した方が正しいかもしれません。
「ムアイ」とはボクシングとか、拳で闘うという意味で、それのタイ版なのでムアイタイなんです。
 じゃあそのムアイタイをタイ語で書くとこうです。
มวยไทย
これで muai thai/ムアイタイ と読みます。
さてどうやってこれを muai と読むのか図解はこちら。 

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さて、またもよくわかりにくい事が出て来ましたが、もうそのままです。
子音のですが、こいつが子音と子音にはさまれているときは、母音の ua になってしまいます。
 
ですからMがきて、uaがきて、そのうしろにYがくるので muay と読む事ができます。
y  i は同じくで読んでください。
子音が母音になったり、なんかオカマさんの多いタイっぽくていいではないですか。
多めに見ましょう。
ちなみに สวย suai / スアイ は、キレイという意味で、女性に言うと喜ばれます。景色に使ってもいいですし、オシャレという意味もあります。
 
ところで、この母音のuaですが、一番最初に見せたのを覚えていますでしょうか。
これです。

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ua2つあるということです。2つともよく使いますから、どちらもよろしく。
 
 
 
では最後の1つ。
タイ王国の「タイ」ですが、じゃあその「タイ王国」はなんというのか。
日本人が「タイ」というと、タイという国の事をさしますが、 ไทยだけでは国の意味にはなりません。もし国家としてのタイ、タイ王国のことを言いたいならこうです。
เมืองไทย 
これで mʉang thai/ムアンタイ と読みます。
 
ここで新しい ʉ が出て来ましたね。
なんか みたいですけど、u とはちょっと違うという意味で横線が引かれています。
これは日本にはない発音なんですが、u が普通にと発音するなら
ʉ は、口をイーーにしたままと発音してください。
口をイーーにしたままですよ。これが ʉ です。
 
一度図解で見てみましょう。

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の周りを囲むこの3つのエレメント、これが揃ったときに ʉa が降臨するということですね。
最後に、まるで が ʉa たちにボコボコにされているところを仲裁しようとしているかのような ง さんですが、これも子音の ng にあたります。NGと書くと変なので ng にしましょう。
これは文字の最初に着くと、ングみたいに発音しますが、最後に着いたときはみたいな発音でいいです。ただ必ず口を開けた状態でのの発音にしてください。
 
これでMʉangがきて、mʉang /ムアンになるわけです。
どちらさんも、よござんすね?
 
この เมือง は、や、みたいな意味です。

もし自分の出身が、ちょっとマイナーで、相手が知らないんじゃないかなと思ったら、ムアンヨコハマなどと言うと、「ああ、ヨコハマという町なんだな」とわかってもらえるはずです。

 

 

さてここまで長々とやってきましたが、知識ゼロからここまでついてこれた人がいったいいるんでしょうか。説明している本人からすると、難しいような簡単なような。でもこれでもだいぶ、難しい箇所をハショリまくってるので。

なんてったって声調をまだ一度も説明していない。ここまでご紹介した単語は、全て声調がない単語です。*1

でもここまでさほど難なく理解できて、さらにまだモチベーションあるよ!という方は、もうタイ文字をマスターしたようなものです。あとはゆっくりダラダラやってけば、気づいたらなんとなく読めるようになっています。

タイ文字読めたら便利でっせー!

 

ではまた。ジューガンマイナ!

 

つづきはコチラ ↓

タイ文字は怖くない 6 - シンガポール漂流生活

 

*1:「人」で紹介した、日本人、韓国人、優しい人には声調があります。