シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

初めてのジャカルタ その2

その1はコチラ

初めてのジャカルタ その1 - シンガポール漂流生活

 

SIMカードなんぞ買わなくたって旅行はできるんですが、今回どうしても携帯でインターネットを使いたかったのは、オンラインで呼べるバイクタクシーを使ってみたかったからです。

インドネシアには元々、Ojek/オジェッと呼ばれるバイクタクシーがあり、庶民の足として活躍しているのですが、いかんせん彼らが待機している所まで行かなければいけません。それがなかなかおっくうですし、金額交渉も外国人には難しい。そんな問題を解決したのが、このオンライン・バイクタクシーサービスです。

このサービスは今のところGrabGOJEKの2社が独占していますが、私はマレーシアでも使い慣れているGrabを使ってみました。ちなみにマレーシアのGrabのサービスは、普通のタクシーのみで、バイクタクシーはありません。

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というわけでさっそくアプリを使ってバイクを探してみました。私の行き先は、Jalan Pancoranという、漢方薬をたくさん売っている通りです。現在地のショッピングモールからは距離にして約2kmでしたが、料金は8,000Rp、日本円にして60円ちょっとです。これはお得感があります!

タイ、バンコクのモーターサイ(タイのバイクタクシー)と比べても、3分の2か、半額くらいのような気がします。しかも料金は予め決まっているので、料金の相場を知らない人にも使いやすいと思います。

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バンコクのバイクタクシー

まぁ便利な物ばかり追求した先にいったい何があるのか、そんな考えもふと頭をよぎりますが、とりあえずここは一つ目の前の事に集中し、バイクを呼んでみました。

さぞかし強面なチンピラみたいのが来るのかと思いきや、愛想の良い浅黒いお兄さんが来て、笑顔でヘルメットを渡されました😄 そしてバイクの後ろへ股がると、車の間をするりと走り抜け、信号もぶっちぎり(やめて!)、あっという間に目的地へ着き、10,000Rpを渡すと、屈託のない笑顔でちゃんとお釣りの2,000Rpをくれました。

サービスが終了したあとは、お客さんが5段階評価をし、それが記録に残るので、ドライバーさんも態度の悪い人はそうそういないみたいです。

早い!安い!愛想もいい!3拍子揃った、このバイクタクシーヤンピンをこれからもよろしくお願いします!

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到着したJalan Pancoranは、噂通り漢方薬に、タバコ、お菓子、フルーツなど、色々な物が売っている問屋街のような雰囲気でした。中華街の一角なので、中国系の住民がたくさんいるのですが、一見してなかなか見分けはつきません。それにみなさん言葉も、普段から中国語ではなくインドネシア語を話しています。名前も中国語の本名とは別に、インドネシア名のような物を持っているとも聞きました。

私はあまり詳しくないのですが、ジャカルタでは1740年に大規模な華僑大虐殺があったらしいので、ここの中国系の人たちには、色々と複雑な事情があるのかもしれません。

この辺りは裏道がたくさんあり、その脇に大小様々な寺院も見つけましたが、中でも金徳院という中国寺院はとても広く、各部屋に観音様から三国志の関羽まで、様々な神様を祭っていました。

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お腹が空いたので、近くの割と小ぎれいな店に入り、適当にセットメニューを注文してみたのですが、これが最高に美味しかったです。このジャカルタ旅行で一番のごちそうでした。

まぁなんの変哲もない普通の料理なんですが、非常に時間をかけて丁重に作られている感じがしました。テンペも豆腐もビーフジャーキーもとても柔らかく、余計な味がいっさいありませんでした。ただスープだけは、もやはジュースに分類されていいのではないかというくらい甘かったです。

お店のおばさんに、とても美味しかったと伝えて、料理の名前を教えてくださいと言うと、EMPAL BEEFだと言っていました。

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お腹もいっぱいになったので、またバイクタクシーでホテルに帰ろうと思い、近くの小振りなショッピングモールまでGrabを呼んだのですが、バイクは私のいる所まで来る気配がなく、代わりにインドネシア語でメッセージがたくさん送られてきます。おそらく「どこにいる?」ということだと思いますが、私はうまくインドネシア語で返信ができずとまどっていると、キャンセルされてしまいました😓

おそらく私が待っていた所はメインの入り口ではなく、ドライバーも私の場所を見つけられなかったのかもしれません。インドネシア語ができない人がこのアプリを使うときは、わかりやすい所に呼んだほうがいいと思います。

なので、ちかくの大きい銀行の前に移動し、無事にバイクタクシーに来てもらう事ができました。

 

これから一度ホテルに戻って荷物を受け取り、少しランクの高いホテルに移ります。ホテルまで送ってくれたバイクタクシーに、このまま違うホテルに行けますか?と聞くと、オッケーとの事なので、ホテルの名前と地図をしっかり見せ、また出発しました。

バイクはホテルとは真逆の方向に走り出したのですが、渋滞の多いジャカルタですから、色んな抜け道があるのだなと思っていたら、2、3分して急にバイクが止まり、お兄さんがぼそっと「アドレス・・・」

単に行き先がちゃんとわかってなかったようです😅

こういうときのために、自分でも行き先をちゃんと把握してから乗ったほうがいいですね。

 

この日の真夜中に友人のJ氏がジャカルタに到着するので、ツインのちょっと良いホテルを予約しました。と言ってもたかだか一泊3800円なのですが、スタッフも設備も素晴らしいホテルでした。

良いホテルに手頃な値段で泊れるのも、東南アジアの旅行の楽しみの一つです。

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ホテルの部屋でゆっくりしたかったのですが、明日からはJ氏と二人行動なので、今日のうちに行きたい所は行っておこうと思い、荷物を置いて出かけました。

町並みを見ながらゆっくり歩く事30分ほどで、Masjid Istiqlal/マスジッド・イスティクラルという世界最大級モスク(イスラム教の礼拝所)に到着しました。

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Tシャツに短パンだったので、きっと入れないんだろうなと思いながらも、一応おそるおそる警備員の人に聞いてみると「ぜんっぜん入れるよ。ユーも入っちゃいなよ」との事。中に入るとロッカーに荷物と靴を置き、ローブを着せられてモスクの中を見学させてもらいました。

中は無機質な感じですが、とても広く壮大な空間で、今にも何かのお告げが降りてきそうな雰囲気でした。しかし信者の方達はとてもリラックスしていて、各々祈ったり、スマホをいじったり、昼寝したりしていました。わたしも少し腰でも降ろしてゆっくりしたかったのですが、なんせローブを着ていると暑くてしょうがなく、早々とモスクを出ました。

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その3へつづきますよー

初めてのジャカルタ その3 - シンガポール漂流生活