シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

ジャカルタ/カラワン地区のローカル柔道クラブに練習に行ってきた

今年の旧正月は1月25日からでしたが、その休暇を利用して日本人の友人とジャカルタに遊びに行ってきました。

友人は柔道仲間で、彼のインドネシア人の友だちが、ジャカルタのカラワン地区という所で、柔道クラブをやっているということで、そこに二人で柔道着を持って練習に行ったのです。

カラワン地区というのは、ジャカルタ市内からはかなり離れているのですが、日本の大企業の工場がたくさんある、有名な工業地帯です。

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しかしその柔道クラブには日本人はおらず、本当にローカルな柔道クラブだということで、ワクワクして行ってきました。

 

 

25日(土曜日)の昼頃にジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港に着いたんですが、友人の友人であるインドネシア人のアーノルド先生が、お弟子さん二人を連れて、車で迎えに着てくれていました。

アーノルド先生は、私より少し年上で、とてもガタイが良く、顔もなかなか厳ついので、一見近寄りがたいルックスですが、英語が堪能で礼儀正しいきさくな方でした。

先生は以前、シンガポールに3年住んで柔道を教えていたことがあるそうで、共通の知り合いがたくさんいて、車内では話しが盛り上がりました。

 

先生のお弟子さんの1人は、13歳でパプア出身。もう1人はプロの格闘家で、柔道よりムエタイが得意という25歳の青年でした。

 

先生の車で、最近できたというカラワン地区までの高速道路を走って道場に向かいます。先生は車内でなぜか中国語の演歌のような曲をずっと聞いていました。インドネシア人にもこの手の曲のファンがいるとは驚きです。

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友人と私は昼ご飯がまだだったので、途中でレストランに寄ってもらいました。

パダン料理のお店で、テーブルにつくと色んな料理のお皿が、テーブルにズラッと並べられました。

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ここから好きな物をとって食べるスタイルです。

お腹が減っていたこともあり、かなり美味しく食べられました。とくに牛肉のルンダン・サピは最高に美味しかったです。

インドネシア料理はマレーシア料理に似ていますが、味はけっこう違いますし、インドネシア人的にはマレーシア料理は味が薄くてあまり美味しくないのだとか。

 

食事が終わるとスタッフが来て、料理が残っている皿を数えて会計をしてくれます。まるで回転寿司のようなシステムです。

 

 

食事のあとはまた車に乗り込んで、ジャカルタから全部で1時間くらいかかってカラワン地区に着きました。まず我々が今晩泊まるホテルに行って荷物を置いてから、道場へ向かいました。

自分の腕時計を見ると、時間は午後3:30。練習は4時から始まるのでちょうどいいなと思ったのですが、道場に着いて道場の時計を見ると、時間はまだ2:30です。

おかしいなと思ったら、ジャカルタとシンガポールでは1時間の時差があるのです。

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しかたなく道場でダラダラと時間を潰していると、アーノルド先生が道場を案内してくれました。実はこの道場、この練習場以外にも色々ありまして、まずは「ナイフ投げ練習場」それから大きな「ニワトリ小屋」があり、闘鶏用のニワトリも飼育しているのです。

ナイフ投げは、刃渡り20cmくらいの鉄のナイフを、丸太に向かって投げるというもので、インドネシアではれっきとした競技で、大会もたくさんあるのだとか。なかなか難しいです。

そして道場の裏にあるニワトリ小屋では、ニワトリがたくさんいて、先生は闘鶏用のニワトリをけしかけて、我々に闘鶏を見せてくれました。

下の方に動画があるので、よければ見てください。

 

そんなこんなをしていると、あっというまに時間が経ち、道場の生徒さんが続々と集まってきました。ほとんどが小学、中学生くらいで、しかも半分以上が女の子です。ここでちょっと彼らをみくびってしまうのですが、あとで大きく覆されます。

 

練習が始まり、 まずはストレッチをしてから準備体操です。

前や後ろにブリッジをして体を反らせて、そこから上体を起こすという運動もしたんですが、これは全然できませんでした。子供たちはみんな難なくやっていましたけど。

 

そして打ち込み(技の反復練習)ですが、私は中学生くらいの男の子とやったんですが、彼の打ち込みを受けて、こいつただ者じゃないなとすぐわかりました。キレがいいし力強い、間違いなく私より上手です・・・。

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次は投げ込み(実際に投げる練習)ですが、「内股」から「袖釣り込み腰」から、まぁみんな上手に投げるのです。インドネシアの町道場でこのレベルってすごいなーと、友人と感心します。

 

そしてついに乱取り(自由試合)です。

小さい子も、女の子も、みんな積極的で、とても良い柔道をします。さきほどの中学生の男の子ともやってみましたが、やはりすんごく強くてびっくりしました。私よりも若干小柄なんですが、私はもうタジタジです。

体が大きい子たちに関しては、投げられてケガでもしたらイヤなので、友人にまかせて、私は小さい女の子達に胸を貸していましたが、彼女達も体は小さいのに技が多才で、ほんとうに感動しました。

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乱取りが終わって、友人も私もクタクタです。

最後に友人がみんなに技を一つ教えて、各自ペアになってそれを練習しました。私も見て回ったんですが、女の子たちがこれでいいかちょっと見てほしいと言ってくるんですが、それがみんな可愛い。可愛いけど、投げる姿はカッコいい。

 

そして2時間の練習がようやく終わって整列したんですが、最後に一組ずつ、さきほど練習した技をみんなの前で披露するのです。みんなあの短時間で、技をちゃんと自分のものにしていました。素晴らしい集中力だと思います。

本当に私にとって学ぶことが多い練習でした。ありがとう子供たちのみなさん!!

 

以上のことを動画にしてみたのですが、もしよかったら見てみてください。

夕方の練習で道場が薄暗く、私も練習に参加していたのであまり色々は撮れなかったのですが、まぁご勘弁を。

 

www.youtube.com

 

練習後は、アーノルド先生たちと晩ご飯を食べに行って、地元のスンダ料理というのを食べさせていただきました。とっても美味しかったです。チリソースの多彩さに驚きました。

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そのあとBARにビールも飲みに行きました。

外のテーブルで飲んだのですが、蚊がすごかったです。今まで色んなところで蚊に襲われましたが、ここカラワンが一番すごかったかも。

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ビールを飲みながらアーノルド先生に、道場のこと、子供たちのこと、インドネシアのこと、色々と教えてもらいました。

体中すり傷やら打撲やらで痛かったですが、充実した面白い一日でした。誘ってくれた友人に感謝です。南無阿弥陀仏!

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つづきはコチラです!

yangpingsan.hatenablog.com

 

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