シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

ハジャイ公園のケーブルカーに乗ってきた

タイの Hat Yai(ハジャイ)から無事にシンガポールに帰ってきました。

この旅行の唯一の問題は、帰りの飛行機の時間が朝早いということで、私が乗る便はScoot朝7:30発のシンガポール行きでした。

けっこう心配していたんですが、ホテルのスタッフが言うように午前5時30分に、Grabタクシーを呼んだらすぐにドライバーが見つかり、6時前に無事に空港に着きました。運賃は、キムヨン市場の近くのホテルから、空港までで260THB(900円)です。

ハジャイでもこんな朝早くからGrabは簡単につかまるんですね。

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もし朝早くなければ、キムヨン市場前から青色のソンテウに乗れば30THB(100円)で空港まで行けます。

空港から市内も同じくソンテウで同じルートですが、60THB(200円)のミニバンが新しく出ていて、キムヨン市場、時計台を通り、最後はバスターミナルまで行くようです。便利な世の中になったもんです。

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さて、Dannok(ダノック)からハジャイに帰ってきて、最後に1つだけ観光らしい事をしました。ハジャイ市内から7kmほど北東に、ハジャイ公園という大きい公園があり、そこに街を一望することができる展望台やケーブルカーがあるとの事で行ってまいりました。

 

行き方ですが、例えばキムヨン市場から公園入り口まで、Grabタクシーなら片道300THB(1,000円)くらいで行けると思います。モーターサイなら150THB(500円)。展望台に車で直接行く事も可能らしいです。もちろんレンタルバイクでも。

一番安上がりなのは、キムヨン市場前あたりから、Phet Kasem 通りを北上する白いソンテウ(乗り合いバン)に乗ることです。片道10THB(35円)で公園の入口まで行けます。

ちなみにハジャイ公園は、英語で「ハジャイ・パーク」と言ってもあまり通じないので、タイ語の「スアンサータラナ・ハジャイ」と言ったほうがいいでしょう。

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わたしが公園に着いたのは午後3時ころでした。

公園の入口はいくつかありますが、一番奥の入口から入って左に100mくらい歩くと、展望台とケーブルカー乗場へ行くミニバスチケット売場がありました。

下の写真は、帰るときに撮ったものなので閉まっていますが、最終バスが出発する午後4時まで開いていて、中にスタッフがいます。

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バスチケットは往復で20THB(70円)。チケット売場の女の子は英語が話せました。私がタイ語で話かけても、返事はかたくなに英語です。お前のタイ語はつたなすぎるんだよと言いたいんだと思います。

バスの出発時間は30分毎?1時間毎?よくわかりませんが、私が着いてから10分くらいで人も10人くらい集まったのでバスは出発しました。 

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急な坂をズンズンガンガン登り、途中で観音様のお寺や、龍の頭の階段なども通りすぎ(写真撮るの忘れました)5分弱で最終の展望台、ケーブルカー乗場に到着しました。

左手に大仏、正面に展望台、右手にケーブルカー乗場があったので、まずはケーブルカーに乗ってみることにしました。

というかこのケーブルカーはいったいどこに行くの?とスタッフに聞くと、フォーフェイスブッダ!とのこと。なるほど、ご利益がありそうなのでとりあえずチケットを買います。

チケットは外国人料金が200THB(700円)と書いてあり、タイ人料金はタイ語とタイ数字で書かれてありますが、大人100THB、子供が50THBですね。外国人にわからないように書くとは、タイ人はほんとしたたかさんです。

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チケットを買い、乗場で待っていると数分でケーブルカーが私を迎えにやって来ました。乗るのは私一人だけでした。

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ケーブルカーからはハジャイの街が一望できます。非常にいい眺めです。街の郊外には林や森がたくさんあります。

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ケーブルカーは5分ほどで、向かいの山の頂上に到着しました。いよいよフォーフェイスブッダ(4面仏陀)とのご対面、とその前にまずは周りから見ていきます。

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象の像がたくさんあり、「身体健康」などの言葉や、人の名前らしきものが書かれてあります。きっと信者が購入して、絵馬のように願いを書いたりするんでしょう。中型の象でたしか4000THB(14,000円)って書いてたかしら。

梱包されているのも象の像もたくさんありますが、どこかに出荷されるのでしょうか。

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階段を降りた所には、ピンク色の巨大な3面象の像もあったぞう。実家のちかくにあったタコ公園を思い出しました。

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そしてタイの寺によくある、ケージの中の鳥を逃がしてあげるタンブン(タイ語で”功徳を積む”)がありました。中国語でも「放鳥」と書いてますね。この他にも、魚、亀、蛙などが入ったケージもときどきお寺で見かけます。

お金を払って動物を自由にしてあげる事によって、徳が積めると信じられています。

じゃあこの鳥を用意した人には逆タンブンがあるんでしょうか。

奥で居眠りしているお姉さんは徳が低そうです。

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さて他にはとくに観る物もないので、ようやく4面仏陀とご対面なんですが、仏陀のお堂に入ると、なにやらタイ舞踏を踊っているおねえさんが2人いて、その間でお祈りをしている人がいます。

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見ていると、どうやら4面仏陀の、1面ずつにお祈りと舞踏をささげているようです。1面にかける時間は5分程度で、4面全部踊っていました。

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なんなんだろうと思っていたら、外に説明がありました。どうやらお金を払って踊ってもらっているらしいです。説明には中国語でこう書いてあります。

 

踊りを捧げたら4面仏陀は喜ぶよ

無病息災 家庭円満 万事うまくいくこと間違いなし

1面だけ踊るのは380THB(1,300円)

4面全部踊ると 1,300THB(4,500円)

4面仏陀に踊りを捧げて運気上昇

 

踊り子さんは、神社でいう巫女さんのようなものでしょうか。

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というわけで

 

とんでもない霊◯商法です。

 

 

さて次は元来たケーブルカーでまた戻り、展望台を見に行きますが、見事に暗雲が立ちこめてきました。街見下ろしてる場合じゃねえ。

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さっさと大仏にいきます。

すごい!黄金に輝いてます!

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まるでマグマ大使のようです。

怪獣が現れたらゆっくりと動き出すのかもしれません。

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下から見上げると乳首もピンコ立ちです。

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大仏様の台座の下にも部屋があったので入ってみると、そこにも黄金の仏様がいらっしゃいました。そして仏様の前にいらっしゃるお坊さん達は、超リアルお坊さん人形です。

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マツコデラックスもいました。

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そして外に出ると、仏陀の足を発見しました。

足だけというのも珍しいですね。スペアなんでしょうか。

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そして時間は午後4時10分、最終バスがやって来たましたが、今にも降り出しそうな空模様です。大仏様の頭の上の突起が、避雷針に見えます。

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バスに乗り込むと同時に、雨がぽつりぽつりと降り出しました。みなさん間一髪セーフです。

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そしてバスで下まで降り、公園の入口からまた白いソンテウに乗ってキムヨン市場へ戻りました。

無事に観光終了です!

 

おなかが減っていたので、Zabbroi Restaurant(セーブローイレストラン)というイサーン料理の店で、夕食を食べました。店の名前にแซบ(セーッb)とつくのは全部イサーン料理の店です。イサーン語で美味しいという意味ですから。

ソムタム・プープラーラー(醗酵した魚と沢蟹のパパイヤサラダ)と、コームーヤーン(豚の喉肉の炭火焼)を注文しました。ソムタムは臭くて辛くて最高でした。

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そんなわけで最終日にちゃんと観光をして旅を終えることができました。

やっぱり観光ゼロというのは寂しいですからね。何事もバランスが大切だと思います。

ハジャイは案外バランスの良い街かもしれません。

みなさんもぜひ機会があればお立寄りください〜。