シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

大人の平日旅行 ハジャイとダノック

みなさん、サワディーカッp

今ヤンピン和尚は、タイとマレーシアの国境の町Dannok(ダノック)にいます。

今週月曜日にシンガポールから、タイ南部最大の都市、Hat Yai(ハジャイ)に飛んできまして、土曜日の朝にまたハジャイからシンガポールに帰ります。

飛行機に乗る前に、シンガポールの空港に併設している、今年新しくできたJewel(ジュエル)という噂のショッピングモールに行ってきましたが、モールの中にある滝がなかなかすごかったです。水しぶきによるマイナスイオンが、館内に充満していました。

でも空港からは長い廊下を10分くらい歩かなければいけないので、時間に余裕を持って行きたいですね。

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ハジャイにはもう三回ほど来たことがあるのですが、シンガポールからは一番近いタイの都市で、飛行機チケットもけっこう安く、今回も往復で1万2千円くらいでした。

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今まではハジャイから近郊の島に行ったり(リペ島)ハジャイ市街を軽く観光しただけ(寺とかナイトマーケット)なので、今回はバイクでも借りて郊外を見て回ろうと思ったのですが、まぁ来てみたら案の定、ホテルのベッドでダラーッと寝転がり、本を読んだりYoutubeを見たりして、腹が空いたらタイ料理を食べに外に出て、夜はライブバーでビール飲んで寝る、連日そんな感じになってしまいました。

またここらへんはホテルが安くて、設備は古いですが、一泊2、3千円で、割と広々としたビジネスホテル風の所に泊まれますし、小洒落たホステルなら700円くらいでも泊まれます。

 

ハジャイはシンガポール人、マレーシア人のおじさん達に非常に人気がある街で、私がシンガポールから乗った飛行機の乗客も、ほとんどが中華系のオジさんでした。

というのもハジャイは中華系タイ人が非常に多く、燕の巣やフカヒレなどが食べらます。私は興味がないので食べた事はないですが。

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しかしなんと言っても一番の人気の理由は、おじさんを相手にしてくれるオネーチャンがたくさんいる事ではないでしょうか。街を歩いていると、タイ人のオネーチャンを連れたおじさん達をよく見かけますし、以前泊まったホテルでは、オネーチャンを連れたマレー系の若者の集団も見かけました。

Pattaya(パタヤ)にわんさかいる白人のおじさん達を、中華系に変えたのが、この街ハジャイなのかもしれません。残念ながら私は、見た目が思いっきり日本人のためなのか、そういうお声はまったくかからないので、彼らがいったいどういう所でオネーチャン達を拾ってきてるのか、皆目検討がつきません。

 

ですから私は毎日食べる事に集中していました。

私はタイ料理の中でもイサーン料理(タイ東北部の郷土料理)が好きなんですが、ハジャイにもいくつかありまして、ソムタム(パパイヤサラダ)、ラープ(挽肉サラダ)、イサーン風ソーセージなどが食べられます。もち米と食べるとさらに美味しいです。

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ソムタム、豚のラープ、もち米

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ガイヤーン(焼鳥)と、ヤムプラードゥックフー(ナマズのカリカリ揚げのせサラダ)

イサーン料理意外にも、代表的なタイ料理、カオマンガイ(チキンライス)や、クエイティアオ(スープヌードル)、マンゴースティッキーライス(マンゴーともち米のデザート)、カオクルッガピ(エビ味噌まぜまぜチャーハン)と、色々食べてみました。

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あとハジャイは南部の都市なので、マレーシアに近いこともありマレー系タイ人もたくさんいるので、マレー風の料理、たとえばフライドチキンライスも有名です。

こちらはイスラム教なので、豚肉も酒類もありませんから、鶏肉か牛肉を、甘いミルクティーと一緒に食べましょう。

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TVでは、ムエタイはもちろんのこと、闘鶏や闘牛(牛と牛が戦います)などのチャンネルもあります。よくわからないのですが、相手が戦意を喪失したら勝ちのようです。

タイ人は一般的に温厚だと言われていますが(怒ったら超怖いです)、他人の戦いを見ることでストレスを発散させているからなんでしょうか。知らんけど。

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そんな堕落した数日をハジャイで過ごしたわけですが、ある夜にライブバーでビールを飲んでいたら、台湾人の男性に話しかけられまして、一緒に飲んだり話したりしたんですが、彼はハジャイの前にDannok(ダノック)というマレーシアとの国境の町に数日滞在していたみたいで、なかなかユニークで面白い町だったと言っていたので、私も次の日にハジャイを出て、ここダノックの町にやって来ました。

ハジャイのバスターミナルから、ロットゥーというミニバンに乗って1時間ほどで着きました。200円です。

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バンコクまで続く国道4号線を中心に、東西に細い路地がいくつかあるだけの小さい町なんですが、その中に10階建てほどの大きいホテルがいたるところに建っていて、すごく不釣り合いな感じがします。

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ホテルの部屋からの景色

 

私も今までいくつかの国境の町に行ったことがありますが、どこも似たような雰囲気があるもんです。とくに周りがジャングルのような森に囲まれて、少し埃っぽいところが、ベトナムとの国境にある中国の街「河口(ヘイコー)」を彷彿とさせます。

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思えばあそこも、男性の欲望が爆発したような町で、巨大な風俗街があり、ベトナム人女性がたくさんそこで働いていました。

 

そしてここダノックも、どうやら同じように男性が欲望を爆発させる町のようです。町のいたるところにカラオケ、マッサージと書いてあるピンクと紫を基調とした店がたくさんあるんですが、私も町をブラブラしているとお声がかかりました。

あるKARAOKEと書いてある小さい店のオジさんに日本語で呼び止められました。なぜ日本語が堪能なのかは不明です。

 

どこ行くの?

いや、ブラブラしてるだけだけど。

女の子は探してない?

いや、別に探してないけど・・・ ここカラオケ屋だよね?

カラオケ屋だけど、カラオケはないよ。女の子がいるから、ちょっと見てって。

・・・じゃあ見るだけ。

 

そうして小さい店の中に入ると、ソファがたくさんあり、女の子が2、3人スマホをいじってリラックスしています。そしてすぐに、奥の部屋、店の外から女の子が続々と集まってきて、その数全部で10人ほどが私の前にズラーーッと並びました・・・。平均年齢23歳くらい?

キレイかどうかは、ちょっと好みのわかれるところだと思いますが、個人的には素朴で優しい子たちなんじゃないかなという印象です。

 

あの・・・これは?

こっからこっちが3500バーツ(12,000円)、こっちが4000バーツ(14,000円)。

(!?・・・ちょっと高くない?)

これは一晩の値段ね。あなたのホテルで朝までいっしょ。

・・・なるほどね。みんなタイ人なの?

いや、みんなラオス人。でもあの子とあの子は英語もちょっと話す。

へぇ・・・、でもまだ午後4時だしね・・。

時間は関係ないよ。今からホテル行ってご飯食べてゆっくりしたらいい。

ちょっと今は決められないわ。ごめんなさい。また来ます。

大丈夫、待ってるから夜にまた来て。

はい、ありがとう、じゃあまた。

( 女の子達解散 )

 

まぁこんな感じで店をなんとか出ましたが、そのあとも違う店で声をかけられました。少し話してみると、どうやら声をかけてくるオジさんたちはタイ人ではなく、中華系マレーシア人です。でもタイ語もペラペラでした。

 

そんなわけで、もちろんもうその店には戻りませんでしたが、夜涼しくなってからも、また町をブラブラしました。そのときも違う場所でスクーターで走ってきたオバさんに、うちの店を見に来いと、強引にスクーターの後ろにのせられそうになって逃げました(笑

もうとにかくそんな町らしいです、ここダノックは。

 

国境にも行って少し調べたところ、車だけじゃなく、自転車でも歩いてでも国境は超えられるみたいで、マレーシア側に渡ると、ペナン行きのバスなどがあるということです。まぁバスやミニバンに乗って超えるのが無難だとは思いますが。

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でもレストランはたくさんあるし、ホテルも安くて大きいので、個人的にはハジャイよりも居心地がいいです。

よく小説家や物書きがホテルで缶詰になって仕事をすると聞きますが、ここはピッタリなんじゃないでしょうか。とくにそういう夜の女性が大好きな方には。でもオネエチャンが一晩中隣りにいたら仕事にならないですかね。

もしタイ語が話せれば、オネエチャンにインタビューしながら、彼女の半生を本にするなんてのも面白そうですね。彼女たちはラオスでいったい何があってこんな辺鄙な町へ寄越されたのでしょうか。

 

ということで、もう少しここでのんびりして、週末にはシンガポールに帰りますので、また今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

サワディーカッp