前回の話
夫婦水入らず旅行 リペ島その3 リペ島でのある普通の一日 - シンガポール漂流生活
12月17日(火)
夜中にトイレに行って、お腹の中の物を出し切ったのでお腹が空いていた。
7時頃に少し散歩してから、サンライズビーチ近くの小さい店で、オカズぶっかけ飯を食べる。
選んだのはトムカーガイ(酸味のあるココナッツスープ)のようなものと、煮卵が一個。
いくら?と聞いたら、イムゴーン(まずは腹を満たせ)と言われた。ナムプリック(チリソース)と長豆、キュウリのサラダがついてきた。
食べ終わって値段を聞くと、不気味な微笑みで80THB(290円)と言われた。
高すぎないか!サラダが高かったのか、煮卵が高かったのか、俺が外国人だからか。
ホテルに戻りすぐにチェックアウトして、パタヤビーチにあるスピードボートのオフィスまで歩いて行き、チェックインした。
出発時間の9時までまだ30分以上あったので、カフェでコーヒーを飲んだ。
最後の最後まで高かったなぁリペ島、という感想。まぁタイ国内の他の島でも、同じように高いのだからしょうがない。
というか私が普段タイの田舎ばかり旅行しているのでそう感じるのかもしれない。バンコクなどの物価に慣れている人には屁でもないだろう。
色々考えていると、否が応でもマレーシアとタイの比較をしてしまう。
マレーシアの島(ランカウイ、ティオマン、ペルヘンティアンなど)は、まだ未発展で不便な事もあるが、比較的人が少なく静かで安い。
タイの島(リペ、ピピ、サムイ、プーケットなど)はすごく発展していて便利ではあるが、価格は高いし人はスレているし、観光客が多過ぎる。
そして以前来たときよりも、タイ人も中国人の観光客も以前より少なく、欧米人だらけという感じがした。
日本人はというと、ランカウイ島から乗って来たスピードボートに、一人日本人のオジさんが乗っていただけ。パスポートを受けとるときに、私の前で国籍を呼ばれていたので間違いない。その後も町で数回すれ違ったが、話しかけはしなかった。その一人だけ。
あるダイビングセンターの看板には、私たちは色んな言語を話しますと書いていて、中国語、韓国語、あと10カ国以上の欧米の言語が書いてあったが、日本語はなかった。
乗船は9時の予定だったが、20分遅れでようやく始まり、数組に別れて小さいボートで沖に停泊している大型のスピードボートまで行き、乗り換える。
みんなボートに乗り込み、ボートは出発した。最初はおおきく跳ねて、船酔いする人が出そうな感じだったが、30分くらいで揺れは落ちついた。
ボートは1時間半くらいかかってタイ南部のパクバラ港に着いた。
ボートから降りると、私の名前が書かれた紙を持った女性がいたので、彼女について旅行代理店へ行き、ハジャイ行きのミニバンに乗り込んだ。
バスは豪華な感じで、足下にはジョニーウォーカーのウィスキー、頭上にはミラーと無駄に派手な内装だ。こんなもので私が喜ぶとでも思っているのか。でもちょっと興奮した。
バンが出発すると、少し小雨が降ってきた。
タイのどこにでもある田舎道を走り、やっと高い物価から開放されたと感じ少し安心した。
バンは2時間くらいかかって、まずはハジャイ空港に着いた。そこで数人がおりて、今度はハジャイ市内に向かう。ドライバーにホテルの名前を聞かれたが、言ってもわからないようだったので、地図を見せて説明し、ちゃんとホテルの前まで送ってもらった。
予約しておいたホテル、P-residenceというホテルは小道の奥にひっそりとあった。我々の部屋はなんと一階で道に面していて、まるでアパートの一室みたいだ。一泊2,200円くらい。
部屋はわりとモダンで広く、奥さんは気に入っていた。私は小道に面しているのが気に入らない。二人のホテルに対する趣味は真逆なのでいつも困る。
部屋はなぜかすごく寒い。日光がまったく当たらないからではないだろうか。
荷物をおいてすぐにお昼ご飯を食べに行った。
私のお気に入りのイサーン料理(タイ東北部の料理)の店が近くにある。私はハジャイはもう5、6回来ていて、その度に必ずこの店に来る。Baan Khun Bhuという名前の店だ。
ご主人は私の顔を覚えていてくれた。あいかわらず腰の低いご主人。
奥さんはスープヌードルが食べたいというので、メニューにはなかったがMama(タイのインスタントヌードル)で特別に作ってもらった。私はコームーヤーン(豚の喉肉焼き)とモチ米を頼んだ。
もっと頼みたかったが、奥さんがもうタイ料理に飽きたみたいな事を言ってるので、頼まないでおいた。
しかし料理はやはり美味しく、奥さんも満足していた。お会計は140THB(500円)。やっぱりもっと頼めばよかった。
食後、奥さんは疲れているというのでホテルに戻り、私は両替をするために街の中心部、リーガーデンホテル付近に行った。
マレーシア人がたくさんいて、中国語やマレー語が飛び交っている。今はマレーシアのスクールホリデー(学校の長い休み)だからだろうか。
両替レートは悪い。1SGD=22THBだ。
奥さんの分も合わせて150ドルだけ両替した。
ホテルの近くにあるお寺の塀の絵が、洪水を描いていて可愛いかった。
ハジャイもよく洪水が起こるのだろうか。
それからその近くでマンゴースティッキーライス(マンゴーとモチ米)を買ったが、さほど大きくもないのに70THB(250円)と思いの外高かった。高いマンゴーなのだろうか。それとも青いモチ米が入っていたからか。
ホテルに戻って食べたが、そんなに驚くほど美味しいということはなかった。
タイももうあまり安くないなぁと感じ始めている。
しばらく部屋でゆっくりし、夜7時頃に晩ご飯を食べに二人で外に出た。
リーガーデンホテル付近の、露店が出たり観光客で賑わっているところを歩く。フカヒレ、燕の巣が売っているが、奥さんはあまり興味がないようだ。
奥さんがどこかオススメの店はないかと言うので、以前行ったことがある中華系の店に行ってみた。しかしすごく混んでいて、テーブルに座ったが店員も全然来ないし、注文してからも相当待つのではないかということで店を出た。
ホテルの近くに戻って店を探すが、ビビビッとくるようなものがない。
奥さんがまたスープヌードルを食べたいと言うので、それなら簡単だとクイティアオ(麺料理)の店に入った。奥さんはシーフード、私は鶏肉の、センヤイという平たい米麺を頼んだ。
MSG(化学調味料)にうるさい奥さんなので、タイのスープヌードルはあえて今まで薦めなかったが、とても美味しい、毎日食べたいと言っていた。私にとってはタイのクイティアオはMSGがすごくて、頻繁には食べられないと思うのだが。
帰りにコンビニでヨーグルトなどを買って、15分くらい散歩してからホテルに戻った。
日中雨が降っていたせいか部屋の中はけっこう寒く、長袖長ズボンをはいて寝た。
つづくさ
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