前回の話
リペ島 夫婦水入らず旅行その1 ランカウイ島からリペ島へ - シンガポール漂流生活
荷物を置いて、洗濯をしてから昼ご飯を食べに行った。
ホテルを出る前にフロントで、シュノーケリングマスクはあるかと聞くと、タダで貸してくれた。
レストランはできるだけローカル向けっぽい所を選んだ。その方が安くて美味しそうだから。
とりあえずパッタイと、フライドチキン、ソムタム(パパイヤサラダ)とモチ米を頼んだ。飲み物はソーダ。ビールはやめておいた。
久しぶりのタイ料理は、やはり美味しかった。
ソムタムの辛さは普通を選んだが、やはりなかなか辛い。最初はヒーヒーフー言いながら二人で食べたが、途中から慣れてきた。
半分くらい食べた時点で、量が多過ぎてこれは完食は無理だなと思ったが、話しをしながらゆっくりよく噛んで食べると、結局全部食べることができた。やはり最後まであきらめちゃいけないなと思った。
お会計は315THB(1,140円)。ちょっと高めだが、これぐらいなら大丈夫だ。シンガポールで食べるタイ料理よりはまだ若干安い。
お腹いっぱいになり、奥さんは部屋で寝ると言ってホテルに戻って行ったので、私は一人でシュノーケリングマスク片手に、ビーチに向かった。サンライズビーチと呼ばれる島の東にある浜辺だ。
しかしボートが多く景観があまり良くないので、浜辺を北へ北へと歩いて行く。
トップレスで日焼けしている白人のオネーチャンがいたので、チラ見してしまった。
木陰があったので、そこに荷物を置いてさっそく海に入ってみた。少し冷たい。透明度はなかなかだが、珊瑚はほぼなく、白砂が広がっている。
魚も少しいて、気づいたら50cmくらいの刀みたいに長い魚が下を泳いでいたので、ゆっくりとあとをつけたりして15分ほど泳いだ。
ビーチにあがり、今度は砂遊び。
砂浜に座り、手でひたすら穴を掘っていく。いくつか層があって、貝殻の層や、細かい砂の層などが交互に重なっている。
50cmくらい堀ったので、膝下をすっぽり埋め、太ももを覆うくらい砂をかけ、海を眺めてまったりした。ちょっと変な人に見えたかもしれない。
日焼けを気にしなくていいのなら、こんな事を一日中やっていたい。
しばらくして、荷物を取りさらに北に向かって歩いた。
北の端に来ると、海の向こうに大きな山が見える。隣りの島だ。
海あり山あり、他に何もなしの素晴らしい景色だと思う。
あるリゾートのBARでスプライトを1本買い、イスを確保して、またその前の海に入った。
沖に柱みたいな物が突き出ていたので、そこまで泳いで行こうと思ったが、海流が強くて西へ西へとどんどん流される。あっというまに日光浴している人達の前まで流された。
一度陸地へ上がり、もう一度同じ所から入水するがまた流され、日光浴客の前へ。すごい水流だ。東へ向かって全力でクロールしても1cmも進まない。
これは沖まで行くと帰ってこれなくなる心配があるなと思い、あきらめて浜辺にあがり、またスプライトを飲んだ。
マレーシアや、インドネシアの海で溺れかけた事が数回あるので、もう無茶な事はしない。
もう4時近かったので、歩いてホテルに戻ることにした。アンダマンリゾートの敷地内を横切った。高そうな部屋が並んでいる。客はほとんど欧米人だと思われる。
リゾートの後ろは、綺麗なビーチとは打って変わって、地元民の祖末な民家が並んでいる。バナナの畑や、ゴミの山があり、ニワトリが走り回っている。
歩いて帰ったが、パンツがうちももにすれて痛い。
部屋に戻ると、奥さんはこの部屋は暑いと言っているので、窓を開けさせ、扇風機を強にした。蚊が入ってくる可能性があるがしかたない。
前に一人で来たときは色んなホステルのドミトリーに泊まった。どこも2000円近くするのに、寒くて、うるさくて、汚くて最悪だった。
シャワーを浴び、しばらく部屋で休んでから、夕方5時半頃にホテルを出て、二人で今度はサンセットビーチへ夕日を見に向かった。
途中でスーパーに寄って色々見てみたが、やはり何もかも高い。とくにベルギーのビール、Hoegaadenは、ランカウイ島で3RM(80円)だったものが、ここでは160THB(580円)と、まさかの7倍で売られていた。
サンセットビーチへ続く道には、犬や猫がたくさんいる。みんなフレンドリーで、頭をなでてやるとしばらくついてくる。
20分くらいしてやっとサンセットビーチの入口に着いた。
ホテルに帰る人を乗せるタクシーが待機している。偽物のタクシーにご注意という看板があった。
林の中を抜けてビーチに行くが、その途中で猫がぽつんといたので、撫でるために立ち止まって屈むと、急に蚊の大群に襲われた。くるぶしを見ると、4匹も蚊が止まっていた。恐怖で一目散にビーチへと走った。
あの猫と蚊はグルだったのかもしれない。
ビーチから帰って行く人たちとたくさんすれ違った。夕焼けはまだだと思ったが、曇りだったので、綺麗な夕焼けは見れないとあきらめて帰るらしい。
たしかに雲が出ていて、夕日は見られなさそうだったが、それでもビーチは静かで綺麗だった。
砂浜にしゃがんで綺麗な貝を探したり、砂の上に字を書いたりした。
日が沈むと、浜辺にも蚊と思われる虫が増えてきた。
浜辺に残っているのはほとんど白人だった。彼らは体質の違いから、蚊にまったく刺されないというのはよく聞く話しだ。
だからアジア人は蚊を恐れて早々に立ち去ったのだ、と勝手に思う。
我々も痒くてたまらずビーチを去った。
帰る途中、ある商店の前で変なかっこうで寝ている犬を見た。カラッと揚がってるのかと思った。全く無防備だ。
ホテルの方まで戻り、サンライズビーチの入口にある、ローカルっぽい食堂で晩ご飯を食べた。前に来たときもここでよくご飯を食べた。
奥さんはあまりお腹が減ってないみたいで、野菜炒めとビールを1本。私は豚肉チャーハンを頼んだ。
料理はすぐ来たが、店員の愛想はあまり良くない。以前来たときは、もうちょっと愛想があったと思うが。この2年でイヤな事がたくさんあったのだろう。
味はまぁ普通だが、価格はやはり高かった。だいたいどこで食べても同じなのかもしれない。そしてオシャレな店はもっともっと高いのだ。
高くて美味いならともかく、以前はまったく味のないトムカーガイを出されたことがあり、それが少しトラウマになっている。
店にも蚊がいて、足が痒くてたまらなかったので、食べ終わるとすぐ店を出た。
散歩がてらにWalking Streetの入口から南の方に歩いて行くと、もっとローカルっぽく、賑わっている店がたくさんあった。明日の晩ご飯はここに来ようと思った。
ホテルやゲストハウスもたくさんあり、比較的静かそうだ。ローカルっぽい商店もたくさんあるし、もしまた今度独りで来ることがあればここに泊まろうと思った。もう来ないと思うが。
一番南まで行くと行き止まりみたいになっていたので、道を少し戻りビーチに出てみた。すごい強風でまったくゆっくりできそうにない。
昼間もそうだったが、東から吹く風が強い。
ランカウイ島のチェナンビーチとはえらい違いだ。急にランカウイが恋しくなってきた。
ビーチから通りへ戻るときも、変な小道に入ったせいで、民家を抜けなければいけなく、ちょっと気まずかった。もっと簡単にビーチに行けるようにしてほしい。ビーチはみんなのものだ。
Walking Streetに戻り、ヨーグルトを買って部屋に戻って食べた。
寝る前に蚊を1匹見つけたので、20分くらいかけて執念深く探して、きっちり殺してから寝た。
つづくよ
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