友人の個展を見に、妻とKLに来ています。
中華系マレーシア人のアーティストで、アイウェイ・フー(Aiwei Foo)という女性です。ときどきシンガポールにも来てパフォーマンスをしているので、お見知りおきを。
今回もバスでKLまで来ました。朝6時に家を出て、8時に国境を越え、9時にJBバスターミナルを出発するバス(片道10 SGD)に乗り、13:30にKLに着きました。
今回はPuduという、ちょっと怪しいエリアに泊っています。
3分の1がミャンマー人労働者で、もう3分の1が女衒(ぜげん)のオヤジ。残りが普通のマレーシア人という感じ(個人的な意見)
とにかく怪しいエリアですが、美味しそうな食べ物屋が多いので、四六時中人であふれかえっています。
中華系のエリアですが、KLの中華系はほとんどが広東系なので、私の場合は中国語よりも、マレー語を話したほうが通じます。
昨日の夜は晩御飯のあとに、デザート屋でピーナツと黒ゴマペーストのデザートを食べました。ラテアートみたいになんか描いてくれてるんですが、最初はよくわからず、逆にしたらなんとなくわかりました。
友人の個展は、KLの中心からほんのちょっとだけ離れたSemantanというエリアのSuma Orientalsというギャラリーでやっています。
テーマは「Foever gone but always exist」
永遠に無くなっちゃったけど、いつもそこに存在している、日本人にも「諸行無常」という言葉で親しまれているアレでしょうか。
Aiwei Foo Reframes Time In 'Forever Gone But Always Exists' (eksentrika.com)
畳一畳くらいの作品は、毎日時間を決めて、一日数時間、それを数週間かけて、鉛筆一本で描いたそうです。
そしてそれを消しゴムで全部消して、ようやっと作品は完成です。
消してしまった作品は、消す前の状態のコピーが隣に展示されてあるので、見比べることができます。個展初日のパフォーマンスでも、2m四方の大きめな作品を、音楽をバックにごしごしと消していました。
私も若いときに、アーティストを目指して東京で数年頑張ったこともあるんですが、アーティストもなかなか楽じゃないよなぁと今は感じます。
普通の仕事をしながら、家でチラシの裏にでも絵を描き続けて、それを誰に見せることなく生涯を終えるなんてのも、それはそれで良いと私は思います。
自分にとって最も重要な評価をするのは、他人ではなく自分ではないでしょうか。
アイウェイの個展は3月末までやってます。お近くにお越しの際はぜひ行ってみてください。
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