シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

今日は断食明け、ハリラヤプアサだね

今日はハリラヤプアサです。

ハリラヤプアサは、ムスリムの一か月の断食明けのお祝いです。

 

私も仲の良いマレー系の友人がいて、彼は自分の柔道教室も経営しています。先月そこに練習に行ったときに、いつもの挨拶程度に、ごはん食べた?(アジア的な挨拶)と聞いたんですが、彼はあまり覇気のない笑顔で、今ラマダンだから食べてないよ~、水も飲めないよ~、と言うではありませんか。アラマッ!

 

自分の柔道教室なのでしょうがないですが、断食しながら柔道もするって大変だなと思いました。この期間はさすがに教えるだけで、乱取りなどのハードな練習には参加しないようですが。

とはいえ彼ももう30オーバーの年齢なので、もう毎年何十年もやってきてるわけですから、慣れたもんなのでしょう。

 

ラマダン中に彼らと一度、練習のあとに、あるコピティアムのマレー系の店に晩御飯を食べに行きました。

断食は何も食べないわけではなく、日の出時間から日の入り時間まで何も食べられないだけで、日の入り時間が過ぎると食事解禁になります。

 

コピティアムに着いたとき、時間はまだ午後7時少し前でした。

すでにおなかが減っていた私は、友達に何時に食べられるの?と聞いてみると、その日の日の入り時間は19:20とのこと。

しょうがないので、何も注文せずテーブルでしばし歓談していましたが、時間まであと10分くらいというところで、周りにいた何人かのマレー系のおじさん達が、自分の食べ物を買ってきてテーブルに置きました。

ああもう食べるのか、この時間ってけっこう曖昧なんだなと思ったんですが、おじさんたちは料理をテーブルに置いただけで手をつけずに、時間まで夕暮れ時の空の下、また歓談をつづけました。

この光景がなぜだかとても美しかった。なぜだかわからないが、ラマダンがあってよかったなと思いました。

我々もおじさんたちに習って、早めに料理を買ってきて、日の入り時間ちょうどに食べ始めました。

 

 

イスラム教の戒律は、非イスラム教の人には理解し難いのか、あまり良い評判を聞きません。

断食、ハラル、日に5回の礼拝、女性の髪や肌を覆い隠す被り物や、一夫多妻制、割礼など、たしかに今の西洋文化にどっぷり浸かった現代人から見れば非合理的で野蛮なのかもしれないですが、もうちょっと成り立ちの意味、理由などにも注目してほしいところ。

 

私が行ったことのあるイスラム圏の国は、マレーシア、インドネシア、バングラデシュくらいのものですが、彼らを見ていて、自分もイスラムに生まれたら良かったなと思うことは、しばしばあります。

イスラム教に限らず、神様を本気で信じ、自分の一生を信仰に捧げようしている人が美しく、羨ましく思えてしまうんでしょう。

 

もう何年かしたらイスラム教に改宗、というか入宗してるかもしれません。他にもおすすめの神様をお知りの方は、ぜひご紹介ください。

 

 

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