先日シンガポールにて、バス停でバスを待っていたときのことです。
そのときは午前10時くらいで、天気は良好。
バス停のベンチには日が差しており、ほとんどの人はその日差しを避けるため、ベンチには座らず日陰に隠れていました。
私はバスがすぐ来るだろうと思い、さほど気にせずベンチに座り、燦々と降り注ぐ太陽光線を体中に受けながら、スマホでネットをしていました。
すると一人の日傘を刺したおばあさんが英語で話しかけてきました。
おばあさん)145(バス番号)は来るか?
わたす)?(来るバスの番号が書かれた表示板を見て)ああ、来るよ。
なんで来るってわかんねん?
いや、あそこに書いてるじゃん。145って(バス停を通るバス番号が書かれたプレートを指差し)
そうじゃなくて、何時に来るかってことやがな。
ああ・・・(めんどくせえな)まぁすぐ来るんじゃないの。
調べてくれたらええやん。
え?
あんたの携帯ネットできるんやろ?
ああ・・・わかったよ。あと・・・3分くらいで来るね。(調べてあげた)
そうか、ありがとうな。ところであんたな、なんでこんなとこ座ってねん。日差しめっちゃあたっとるで。あんたな。日差しこんなん浴びたらえらい事になるで。
え?
あんたまずな、こんな日差し直接浴びたらな、肌の癌になるんやで。肌もきったなくなるしやな、うちの親戚のオジさんなんか、頭もツルッ禿になったんやで。
ああ・・・、でもたまにはビタミンDが必要かなと思って。俺あんまり外出ないから。日光浴でビタミンDとれるじゃない?
あんた何言ってんの!それは朝8時半までの話しやで!8時半までの日光はええの!でもそれ以降は浴びたらすぐ病気になるんやで!それになあんたな、うちの親戚のオジさんなんか、頭もツルッ禿になったんやで!
そうか!たしかにそうだ!オバハンの言う通りだ!ゴメン!俺ちょっと日陰行くわ。ほらオバハン、145来たよ。
そうやであんた!8時半もう過ぎてんねんから、ここ座ったらあかんがな!あっ、145きた145。
それからオバハンは、私を一度も振り返ることなくバスに乗って行ってしまいました。
バスに乗ってからもなにか運転手に話しかけてるようでした。話し好きなんですねきっと。
たしかにオバさんに言われたあとは、8時半以降の日光は控えようかなという気になりました。やはり8時と10時じゃ照りつけ度が、格段に違いますからね。ツルッ禿になりたくないし!
シンガポールも色々な人がいていいなあ、多様性って素敵やなあと思いました。
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