シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

どうしようもない僕にマンゴスチンが降ってきた

前回の投稿からだいぶ日が空いてしまいましたが、ただいまマレーシアでは、ドリアンが絶賛販売中です。

どこに行っても道ばたに仮設テントが立って、ドリアンが大量に並べてあります。私はまだマレーシア2年目のぺーぺーなのですが、過去と比べると今年はちょっとドリアンが多過ぎのような気がします。豊作というよりは、ドリアン農家が増えたんじゃないかという私の勝手な予想です。

中国人がドリアンを爆買いしているというニュースもよく聞くので、それにあやかろうと思って、みんなドリアン市場に参戦してきたのでは。みんな頭がいい、というかあさましい。

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こうなると天の邪鬼の私は、ドリアンをあまり食べなくなります。単純にみんな食べてるから食べないというのもあるんですが、こうも市場が大きくなると、きっと大量生産のために身体にあまりよろしくない薬とかが散布されまくって、粗悪な物が出回っている気がするので。気がするだけですが。

でもみんなが向かない方ばかりいつも見ていると、思わぬ拾い物もあったりしますから、天の邪鬼も捨てたものではないんですよ。

 

さてドリアンのシーズンということは、同時にマンゴスチンのシーズンでもあるわけです。誰が言ったかドリアンがフルーツの王様ならば、マンゴスチンはフルーツの女王であります。この2つは収穫のシーズンも一緒ならば、食い合わせも良いらしいです。

ドリアンは身体を熱くしマンゴスチンは身体を冷ます効果があると言われていて、身体のバランスを調整するためにも、この2つはセットで食べるものと考えられています。 

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そんなフルーツの女王が、じつはうちの裏庭にもいらっしゃる事を、最近やっと思い出しました。

ある日の午前中、バックヤードで洗濯物を干していると、隣のインドネシア人家族の敷地から、若い兄ちゃん(おそらく雇われている労働者)が、つかつかとうちの庭に入ってきて、なにか地面から拾い、なにか叫んでまた戻って行きました。

あいかわらず普通に不法侵入してくるなぁと呆れましたが、そこでやっとマンゴスチンが落ちてきている事に気づきました。マンゴスチンの木はとても高いので、落ちて来るのを待つのです。

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私もさっそく庭に降りてみると、たしかに2、3個落ちていました。

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お味は売っているやつと同様、洗練された独特の甘み。

ただ甘いだけの果物が多いですが(失礼ぶっこきました)このマンゴスチンは本当に独特な味で、女優で言えば小野みゆきというところでしょうか。(私の勝手なイメージです)

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それから毎日お庭に出てはマンゴスチン拾いをしてるのですが、どうやらドリアンとは逆に、うちのマンゴスチンは今年は不作なようです。

去年はたしか毎日10個以上拾ったものですが、今回は多くて3、4個。上を見上げても、あまり実がなっていません。もうちょっと多かったら、友達におすそわけしたり、お酒でも作りたかったんですが。

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まぁ肥料をあげているわけではないので、しょうがないですね。おとなしく外で買ってきます。

うちの庭の木は、私たちがここに住み着くずっと前に、オーナーさんが植えたものだと思われます。フルーツの木を見ていると、早いに越した事はないなといつも思わされます。

桃栗三年柿八年、梅は酸いとて十三年。このマンゴスチンはいったいどれくらいの歳月を経て、今こうやって実を落とすまでに至ったのでしょうか。

私も思えばシンガポールに移住してから早10年になろうというところですが・・・あっ、この話は長くなりそうなのでまた今度に。

それではみなさん、ドリアンを食べるときは、マンゴスチンも忘れずに。