シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

ペルヘンティアン島/ウィンドミルへの道 2019

 クチル島には、山の頂上にウィンドミル(風車)があり、そこから隠れビーチへ降りることができるルートがあるのです。そしてその入り口がここロングビーチにあります。

 

前回も行ったのですが、もうだいぶ忘れてしまったので、一応ホテルのスタッフに聞くと、階段の老朽化(ロウチクカではなくロウキュウカですよ)が進んで、抜け落ちている部分があるらしいから気をつけて、との事。

行ってみたい人もいるかと思いますので、けっこう詳細な行き方を記すことにしますね。

 

Google Mapにもちゃんと道がのっています。

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 入り口はBubu Resortから1、2分歩いたところで、小さいテントがたくさんはってある所の脇から入っていきます。もしわからなかったら、ウィンドミル?と誰かに聞けば教えてくれるはずです。

ウィンドミルはどうやらマレー語では、Kincir Anginというみたいですね。非常に陰気くさい入り口なので、一人だと躊躇うかもしれませんが、実は毎日かなりたくさんの人がここから登っているみたいなので、臆せず進みましょう。

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森の中は蚊がたくさんいますが、立ち止まらない限り刺されることはないと思うので、キビキビと登っていきましょう。足場は悪いですが、気をつけて歩けばサンダルでも大丈夫だと思います。まぁ靴をはいて行くのにこしたことはないですが。

足下には、日本ではあまり見ない、ムカデのような虫がたくさんいます。かわいいもんです。

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しばらく登ると森の中を抜け出て、空が開けた道になります。こうなるとかなり開放感がありますが、今度は日差しがキツくなります。

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しばらく行くと、左手に鉄塔が現れますが、これはもちろん風車ではありませんから、そちらの方へは行かずに、右に進路をとって、また同じような道を歩き続けます。

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そして5分もしないうちにフェンスが見えて来たら、そこが頂上です。風車が2機立っていて、フェンスが周りにあるので、そのフェンスを回り込むようにして奥へと進みます。右に回ってもいいですし、左に回ってもいいです。私は左に回りました。

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そして2、3分歩いて回り込むと、展望台があり、そこが絶景ポイントだったんですが、今は木々に視界を遮断されています。しかし小屋の奥にまだ道が続いているので、そこを進んで、階段を降りていきます。

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そしてついにターコイズブルー隠れビーチがお出ましです。テンション上がってもよかですよ。私が行ったときは、階段の下から、マレー系の若者たちがヒーヒー言いながら登って来ていました。

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まだここは変わっていないな〜、素晴らしい!よしビーチにも行ってみよう!と、階段を降りて行ったんですが、ここで衝撃的な光景を目にします。

 

塩を含んだ海風のせいでしょう、ここから下の階段がボッロボロに劣化して、階段が少し抜け落ちている、どころじゃありません。

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まるでリアル・スーパーマリオ、または高橋名人の冒険島です。

少し躊躇いましたが、ここまできたら引き返すわけにはいきません。手すりをしっかりと握りながら、足場を選んで慎重に降りていきます。

踊り場も穴ぼこだらけで、天空の城みたいになってます。

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この場所も5年前に来たときは、多少錆びてはいたものの床も壁もまだ壊れてはおらず、ハンモックなどを吊るして黄昏れたものです(下の写真)。まさかこんなになってしまうとは。

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そして下に降りれば降りるほど腐朽はひどくなっていきます。もうさすがに無理かもしれないと思いましたが、ここで、さっきすれ違ったマレーボーイズたちは、本当にここを通ったのか!?と疑問がわいてきます。彼らの身体は濡れていたので、間違いなくビーチまで降りたはずです。

それならばやはり私も行くしかないと覚悟を決めて、手すりだけをしっかり握りしめながら少しずつ降りていきますが、最後はもう手すりすらもボロボロで、これは下手したら、手すりごと取れて落下するかもな、と覚悟しました。

写真では伝わらないかもしれませんが、地面までは3m近くあり、下は尖った岩や金属が落ちていますから、落ちると軽いケガではすまないはずです。

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そしてなんとかかんとか一番下まで辿りつくことができました。

一番下はもう本当にボロボロで、金槌一つあれば私一人でも全壊させられることでしょう。海風ってすごいなぁと改めて思いました。マレー人もこれにはびっくりしたでしょうね。

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以前はここから梯子や手すりがあって、海に入っていくことができたんですが、もう傾きがひどくなっていて無理そうです。

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しょうがないので、左手の岩場の方からビーチに降りていきました。

ビーチには欧米人の3人グループがいましたが、数分後にボートがきて彼らを乗せていったので、どうやら彼らは階段ではなくボートでここまできたようです。

砂浜には砂のおっぱいが残されていました。

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誰もいなくなったので、わたしもスノーケルマスクをつけて、思う存分泳ぎ回りました。ちなみにここは白砂の浜辺で、おそろしく水も砂もキレイですが、珊瑚などはないので、スノーケリングが好きな人には物足りないかもしれません。

浜辺の置くの方には岩場が切り立ってできた洞窟のような所もあって、口笛を吹くとコウモリが何羽も飛び出してくる所がありました。

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そうしていると、突如背後からヴゥーーンという変な音が聞こえてきました。しかし振り返っても誰もいない。そしてちょっと上を見上げると、一機のドローンが飛んでいました。私は何もリアクションすることができず立ち尽くしていると、どこかへ飛んで行きましたが、この時にドローンの怖さがはっきりとわかりました。知らない誰かに覗かれるというのは本当に気持の悪いものです。

あれがもっと小型になり、物音も立てなくなったら、もうこの世に安住の地はなくなりますね。少なくとも、もう青姦はできません。ご愁傷様です。

 

ビーチに戻ってみると、遊びにきたマレーボーイズ達が数人いたのですが、どうやらさきほどの腐朽した階段ではなく、岩場の斜面から降りてきてるようです。私もそろそろ帰ろうと思い、彼らが降りてきている岩場のほうに行ってみると、なんとなく道ができています。そして見るからに、階段よりも安全そうです。

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なるほどと思い登って行くと、さきほどのボロボロの踊り場まで戻ることができました。というわけで、浜辺に降りていく人は、ぜったいに階段は使わず、こちらの岩場のほうを慎重に降りて行ってください。こちらのほうがぜったいに安全です。

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そんなわけで、無事に頂上の風車にもどり、同じ道を通りロングビーチに帰りました。

帰り道ではかなりたくさんの人とすれ違ったので、やはりまだ人気があるようです。みんながみんな岩場を降りるかどうかはわかりませんが。

 

浜辺まで降りなくても、なかなか良い景色が望めるので、時間を持て余した人はぜひ行ってみてください。以上、幸運を祈る!

 

 

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