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午前中のティーセレモニーが終わり、夜の結婚披露宴に備えて、我々は一度ホテルに戻りましたが、戻る前に少しだけセレンバンの旧市街をブラブラしました。実は私はこの街には7、8年前に一度一人で来たことがあります。あのときはシンガポールから一週間かけて自転車で来ました。そしてこの街に着き、もうしんどいわ、といってバスに自転車を乗せてシンガポールに帰りました。なつかすぃ思い出です。
私が当時泊ったオンボロ旅館も見つけましたが、もう潰れてしまったようでテナント募集の貼紙が貼ってありました。
当時は一部屋一泊25RM(650円) でした。下の写真はそのとき泊った部屋と、私の全ての荷物です。
セレンバンの街を歩いていると、名前に「九州」とつくお店をいくつか見かけたのですが、よく考えるとここセレンバンはヌグリ・スンビラン州の州都で、ヌグリ・スンビランは日本語に訳すと九つの州でした。九つの州という名前の州があるなんて、すごくややこしい気がするんですが。四十七県という名前の県があるようなもの?
時間もちょうど12時をまわったところだったので、市場のようなところでお昼ご飯も食べてみました。
私はチキン・ライスを頼んだのですが、味も美味しくボリュームもあって4.5RM(120円)!
これに気を良くして隣の店でチェンドルも頼んでみました。これも一口目はなかなか悪くないと思ったのですが、かき混ぜていると豆もなにも入っていません。氷とシロップとこの緑の寒天だけです。これにはさすがの仏のヤンさんと言われた私も怒髪天をつきました。豆の入ってないチェンドルを出されたのは初めてです。こんなのチェンドルと呼べるんでしょうかいや呼べない。
そしてようやくホテルに戻り、部屋で昼寝したり近くのカフェでダラダラしたりして時間をつぶし、ようやく夜7時にタクシーに乗って結婚披露宴会場へ向かいました。
会場入り口には、今朝と同じようにバッチリメイクにご満悦の新婦と、その新婦にご満悦の新郎がお出迎え。新婦は午前中よりも自信に満ちあふれている気がします。
ちなみに服装ですが、スーツなどは着用する必要はなく、みなさん割とキレイ目の普段着という感じです。私もジーパンに柄のシャツ。
親戚一同と合流し、紅包(アンパオ)を渡し、会場へと入ります。ちなみに我々のアンパオですが、最初は二人で300RMを用意していましたが、これじゃあさすがに少ないという事になり、400RMにしたんですが、4は縁起が良くないということで、380RM(9,800円)を入れました。これがシンガポールでの結婚式になると380SGD(30,000円)になりかねないので恐ろしい。
会場は日本と同じような感じで、丸テーブルがいくつも用意されていて、中央にはステージが用意されています。
簡単な前菜などが運ばれてきて、それを食べたりしていると、午前中も活躍した司会の中華版つのだ☆ひろがマイクを持ち話し始めました。あいかわらず素晴らしい司会です。
義理母の独自調査によると、今回この司会には全部で7000RM(181,000円)払っているのだとか。
そしてついに新郎新婦が入場してきました。そしてステージに上がりウェディング・ケーキに入刀です。ここまでは日本の結婚式とさほど変わりませんが、お偉いさんのスピーチなどはとくになく、新郎新婦は引っ込み、料理が運ばれてきて、宴会スタートです。
メニューは全部で9品です。お酒もあり、頼めばビールに、ワインに、ウィスキーと色々持ってきてくれますが、私の席で飲むのは、私とバツイチのやさぐれた叔母の二人だけです。
ここからはときおりステージのビジョンに、二人の結婚写真などが流されたりするだけで、ひたっっっすら宴会が続きます。とくに報告することはございません。
料理が2、30分おきくらいに一品ずつ運ばれてくるんですが、この料理の量が多いのなんの。私は2品目ですでにおなかいっぱいになり、他の人もそんなに大食いなわけではないので、料理が運ばれて来るたびにみんなため息ばかり。普段食べたらすごく美味しいんでしょうけどね。
何品か目にフカヒレが運ばれてきましたが、三杯くらい残ってしまい、もったいないからという事で容器をもらって持ち帰ることに。他のテーブルでも料理をビニール袋に入れるのが目につきはじめます。
そして時計を見るともう時刻は22時過ぎです。やっと新郎新婦がお色直しをして登場し、各テーブルを回ってヤーーームセーーーン!*1と乾杯をしたり写真を撮ったり。
そして23時を過ぎたころ、やっと最後から2品目のデザートのような物が来たときに、席を立って帰る人達が出始めました。おいおいあと1品だぞ頑張れよ!と思ったのですが勢いは泊らず、我々も帰る準備を始めます。
しかし会場の出口にはちゃんと新郎新婦が立ってお出迎えをしていました。そうかこれでいいんだ!
ということで結局最後の1品にはお目にかかることなく結婚披露宴終了!
締めの挨拶などもとくにありませんでした。
噂には聞いていたとおり、ほんとうにメリハリのない?結婚式でしたが、わたしが初心者なので、メリとハリを見落としただけかもしれません。
そんなわけではち切れんばかりの腹を抱えて、我々はGrabタクシーを呼び会場をあとにしました。次回は私もタッパーをたくさん持参していきたいと思います。
以上、初めてのマレーシアでの結婚式でした〜。
お二人ともお幸せに!
*1:シンガポールとマレーシアでよく使われる、乾杯のかけ声。もともとは広東語