シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

交通事故からみる習慣の違いについての考察

今日はマレーシアに滞在していますが、久しぶりに仕事もする事もあまりなく、朝から歩いて市場に行ってきました。

その途中で救急車が道に停車して、人だかりができているのを見つけ、野次馬根性で歩いて見に行きました。

とても交通量の多い道路なんですが、そこに救急隊員倒れている男の人がおり、道の脇には彼のものらしきバイクが止まっていて、間違いなく交通事故だと思います。

救急隊員が手当をしていて、彼はすでに首にギプスのような物をつけられていました。そして彼の近くには血溜まりがいくつかできていて、出血したことが伺えます。

 

さらにそれを手当したと思われる、血がべっとりついた脱脂綿の塊のようなものと、その脱脂綿が入っていたと思われる水色のプラスチックの袋が10個くらい散乱していました。

そしてほどなくすると、救急隊員が彼を担架に載せて、それを救急車の中に載せて、そして走り去りました。

走り去ったんですが、私が驚いたのは、血がべっとりついた脱脂綿と、それを入れていたプラスチックの袋を、まったく片付けずに走り去ったことです。

しばらくするとその車線にも車がゆっくりと走り始めて、それらが車にどんどん踏まれていくのが、なかなかシュールな光景でした。

ここでは公務員からして、ゴミを片付けるという習慣がないようです。

 

人の行動に対していいとか悪いとかは、私は考えないようにしていますが、習慣の違いというのは面白いなあと思いました。

日本人のようなゴミを片付ける習慣がある人たちが見ると、間違いなく憤ると思いますが、結局は片付けたって、リサイクルしたって、ゴミになるような物を生産しつづける限り、環境は悪くなっていくような気がします。日本を出ると、否が応でもそれを見せつけられます。

 

今日の仕事は、もやしの頭とお尻を取る作業です。

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