シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

~ソウルだよおっかさん~ 母親を連れてはじめて韓国に行ってきた

アンニョハセヨ~

先日韓国から帰ってきたばかりで、未だ韓流かぶれしてますヤンピン改めヤンピョンです。

 

前の記事では北海道にいると書きましたが、あれから母親と奥さんと3人で(父はすでに他界)新千歳空港からT'way航空という韓国のLCCで、ソウルへ行ってきました。

はじめて聞く航空会社でしたが、韓国によく行く人には人気があるのかな。新千歳→ソウルの直行便で、片道16,000円くらいでした~

 

 

韓国は今回はじめてで、じつは今までは韓国に行きたいと微塵も思ったことがありませんでした。

でも今回、北海道からシンガポールに帰る前に寄り道できる所で探したら韓国が浮上してきて、うちの母がBTSや韓国ドラマのファンなので、ちょうどいいかなと思い、3人で行く事にしました。

 

ソウルを3人で5日間ほど観光し、母が一人で北海道に帰ったあとは、奥さんとバスで釜山まで行き(ソウルから高速バスで5時間)さらに一週間ほど滞在してきました。

 

ヤンピョンの母と奥さん

南大門の前でおしゃまなポーズをするヤンピョンさん

 

結果から言うと、とても楽しかったです!万歳(マンセー)!

 

実は今まで私は韓国に対して、あまり良い印象は持っていませんでした。

まず2002年に冬ソナを筆頭に韓流ブームが日本に押し寄せてきたときに、メディアのゴリ押しにうんざりし、それから「芸能界は在日韓国人ばかり」という頭が弱い人向けのゴシップに影響を受けてやや反韓、反在日に偏りました。

 

しかし数年前にフィリピンで、韓国人が経営する英会話学校に2週間滞在したのですが、そこでものすごくフレンドリーな韓国人のルームメイトに会い、韓国人って意外と良い人なのかなと考え直しました。

 

韓国は階級社会?

 

それでやっとニュートラルに考えられるようになったんですが、韓国ってきっと日本に似てるんだろうから、旅行した所でたいした面白くもないだろうと思っていました。

しかし、今回ソウルと釜山を一週間ずつ旅行してみて、韓国って面白いし、韓国人スゲー!と、すっかり親韓になって帰ってまえりましたニダ。

 

韓国にはイチョウの木がたくさん

 

まず驚いたのは、意外にも人が親切だったことです。

「意外にも」なんて言うのは、私が勝手に韓国人は反日だと思っていたからです。

でもこれは日本のメディアの印象操作が半分原因でしょう。あとサッカーや野球の日韓戦で、感情的になる選手が目立つのも原因かと。

 

でも実際に韓国に行ってみて、韓国人と接してみて思ったのは、親切だな、礼儀正しいな、そして日本人のこと別に嫌いじゃないんだなという事です。

これは私の予想ですが、たぶん韓国に行って嫌な思いをしたという人よりも、優しくしてもらったという人の方が多いんじゃないでしょうか。きっとそう思います。

 

チマチョゴリを着るイスラム女性

反日どころか、個人レベルではおそらく親日の方が多いと感じました。

噂では韓国人は日本人と欧米人が好きで、黒人や東南アジアの浅黒い人を見下しているとも聞いたことがあります。知らんけど

 

反日教育のような物も実際にあるらしいですが、まずはお互いあまり感情的にならないで、一つ一つ真偽を見極めて行くというのが大切だなと感じました。

 

漢字を勉強する韓国人の子供たち

 

そして次に感動したのが、食べ物がとても美味しく、そして健康的だったことです。

私は元々韓国料理にすごく疎く、韓国料理と言えば、スンドゥブ、チヂミ、マッコリくらいしか知りませんでした。(ちなみにチヂミというのは韓国南部の方言で、韓国人は「チョン」と呼んでいるそうです。キムチチジミは、キムチチョンです)

 

チヂミは屋台の定番料理

 

だから韓国料理に詳しい人からすると当たり前の事なんですが、まず鍋料理が多いです。

炒め物もありますが圧倒的に鍋料理。なので油っこい物をあまり食べませんでした。餃子などもありますが、中国と同じで蒸し餃子が基本です。

 

 

そして鍋料理も、私が食べたものは非常にあっさりしていて、スープを飲んでも胃がもたれるという事はありませんでした。韓国の市場などに行くと、高麗人参やシンガポールでもよく見る乾燥ナツメヤシなどの薬材がたくさん売っています。

きっと料理にも多用されている事でしょう。

 

 

あと韓国料理と言えば有名な、頼みもしないのに料理に付いてくる大量の小皿のおかず(パンチャンと言うらしいですね)、あれも店によってバリエーションがたくさんあって、楽しめました。

よくわからない葉っぱが出てくるとテンション上がります。南部の釜山に行ったときは、魚介類が割と多めで、タラコの和え物は本当に美味しかったです。

 

 

ちなみにガイドブックに載っている有名店とかはほぼ行かず、行き当たりばったりで見つけたローカル色の強い店でばかり食べました。

ただ、そういう店はメニューに日本語はおろか英語もないし、店員さんも韓国語のみという所が多かったので、最初は注文するのがとても大変でした。最初の2、3日は予期しない物が出てくる事も度々ありました。

 

こういう点ではガイドブックに載っている店に行ったほうが、向こうも外国人慣れしていて無難でしょう。私はそういう所が嫌いなので行かないんですが。

 

海の幸は迫力満点

 

他にも、韓国のサウナ文化は最高だと思いました。

街中いたる所に、チムジルパンという日本のスーパー銭湯みたいな施設があり、だいたい1,000円前後で、ほぼ時間無制限で楽しめます。サウナ好きの人は絶対行かないと!

 

室内着は無料で貸してくれる
サウナ内で携帯をいじったりもできる

↓ 行ってないけどソウルで外国人に人気な仁寺洞汗蒸幕

About us | Insadong Spa (modoo.at)

 

あとは美術館や博物館で、入場無料の所がすごく多いです。

しかも展示もとっても見応えがあって素晴らしいんです。これに慣れてしまうと、日本のミュージアムはなぜこんなに高い料金を徴収するのだ、と必ず疑問が生まれてきます。

まぁそれぞれ国の事情があるんで、日本が悪いという事ではないんですが、旅行者からするとミュージアムが無料なのは本当にうれしいです。

 

個人的な意見ですが、韓国のアートのレベルは非常に高いと思います。とくにソウルの国立現代美術館(MMCA)は素晴らしかった。

국립현대미술관 (mmca.go.kr)

 

 

あと韓国は山が多いので、外国人も気軽にハイキングできる所がたくさんあります。

韓国の、特に年配の人は、普段からアウトドア・ファッションの人が多く、いつでも山に登れる状態です。あの方たちは旅行もあの服装で行きますよね。シンガポールや日本でもときどき見かけます。

 

 

良いか悪いか地下鉄の駅などにもエスカレーターが非常に少なく、みんないつも階段ばかり登ってますから、足腰も相当強いはずです。

初心者も健脚者も楽しめるレベル別ソウル登山・ハイキングコース5 : 韓国観光公社公式サイト「VISITKOREA」

 

 

韓国って本当に山が多くて、街中いたる所に急な坂があり、ソウルなんてよくこんな所を首都にしたなと感心します。坂が多すぎて自転車はあまり普及していないとも聞きました。

 

釜山の人気撮影スポット 甘川文化村

 

他にも面白い所はたくさんあって、マッコリでも飲みながらもう数時間は話せますが、今回はこのへんで。

今回思い切って韓国に行ってみて、色んな事を自分の目で見ることができて本当によかったです。台湾人も良い人です。中国人も良い人です。でも日本人として、まずは韓国人ともっと仲良くなろうと思いました。

アンニョハセヨ~