シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

初めてのジャカルタ その4

その3はこちら

初めてのジャカルタ その3 - シンガポール漂流生活

 

旅行も残す所あと2日となり、本日4日目はついに午後から、ジャカルタで日本語を教えていらっしゃるM氏と午後から会う予定。

朝は大男J氏がまともな物を食べたそうだったので、昨日の夜にビールを飲んだレストランへ行きました。適当に知っている物だけ注文すると、朝から甘ったるい朝食になってしまいました。カヤジャムたっぷりのトーストに、シロップたっぷりのバナナフリッターです。バナナフリッターはサクサクで、なかなか美味しかったですが。

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私は昨日の一日ショッピングモール巡りでちょっと疲れていたので、わしはホテルで休んどるさかい、あんさん今日は一人で観光してきてな、と身勝手な事を言って朝9時頃J氏をホテルから追い出し、一人で観光に行かせました。

そして私は12時過ぎまでホテルの部屋でダラダラし、昼過ぎから行動開始です。

 

まずはお腹が減っていたので、何が食べたいか自分に問いかけたところ、先日行ったチャイナタウンで見かけた、あの魚の料理が食べてみたい!との事だったので、Grabバイクで先日行った漢方薬通りに行きました。

そして裏通りを歩いていると、ありました。よくわからないんですが、私の心を揺さぶる魚料理らしきものが。

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PI OH TIM、なんなのでしょう。TIMはタイムイズマネーのことだと思いますが。よくわからないですが、魚料理なんじゃないかという自信はあります。そこで、常連さんみたいな顔して、これ一つ、と頼んでみました。

来たのはなんの変哲もない魚スープでしたが、特徴は分厚い魚の皮がたくさん入っていて、それのコラージェンっぷりがすごくて、プリップリしてました。これと白飯を食べて、55,000Rp *1 ですから、やはりそこそこ高価な料理といえます。美味しかったです。

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飯を食べ終わると時間は昼の2時過ぎ。M氏との待ち合わせは3時40分なので、もうしばらくあります。J氏からメッセージが入り、モナスに登ってきたよ、そのあとに博物館行ってきた、一回ホテル戻ってゆっくりしてから合流するね、との事。

私は漢方薬通りを北上し、ローカル市場を見て回ったり、ゆっくり裏道を彷徨いながら、ついに待ち合わせのKOTA地区に到着しました。

KOTA地区は、インドネシアがオランダの植民地だったときの風景が、未だに色濃く残っているエリアで、バタビア建築と呼ばれるヨーロッパ風の建物がたくさん見られます。

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なかでも一番有名なのが、ファタヒラ広場という所で、語感的には片平なぎさみたいなものですが、スカーフを被って目がクリックリした子供たちが、おおはしゃぎで蛍光色の自転車に乗ったりしていました。

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この周りには博物館や美術館がたくさん集まっていて、質はともかく、時間潰しにはことかきません。私もいくつか博物館などを見ているうちに、あっというまに待ち合わせ時間が来まして、待ち合わせのKOTA駅のベンチで待っていると、M氏が電車に乗って到着しました。

M氏とも久しぶりの再会でしたが、まさかジャカルタで再会できるとは思ってもみませんでした。人生は予測不可能です。

とりあえずゆっくりお話したかったので、近くの静かなカフェに移動しました。カフェはとても良い感じの雰囲気でしたが、意外にもお客さんはゼロ。これは穴場だなと思いながら椅子に座ると、途端に5、6匹のに囲まれました。

M氏はもうこんな事態には慣れっこなのか、何事もなかったかのように、ジャカルタの生活やご自分の近況などについて色々と話してくれました。本日も午前中はお仕事で、修学後は日本の医療施設での就職が決まっているインドネシア人の学生達に、日本語を教え、午後は私のためにわざわざ早退してくださったとのこと。ありがたい話です。

 

30分くらい話していると、カフェの外に大男の姿が。J氏が一人観光を終え、合流しました。

M氏J氏初対面でしたが、意外に共通点が多かったりして、サブカルな話などで意気投合していました。どうなるかと思っていましたが、非常に良い化学反応で一安心です。

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せっかくなので3人で、コロニアルな雰囲気漂うKOTA地区を散歩してみました。

するといきなりなにやら物々しい雰囲気に遭遇。よく見ると映画の撮影かなにかをしています。しかもアクション映画っぽいです。

 煙を起こしたり、打ち合わせやリハーサルが行われています。そして部外者はどうやら私たち3人だけで、ロケ場所内を行ったり来たりして、日本語であーだこーだとペチャククチャうるさいはずなんですが、そんな私たちを白い目で見たり、追い返そうという人は誰もいません。こんな所にもインドネシア人の寛容さ、心の広さを勝手に感じたのですが、考え過ぎでしょうか。

 

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時間はもう夕方6時近くで、雨も降り出してきたので、夕食を食べにGrabタクシーで移動しました。向かった先はまたもや漢方薬通りの「山東餃子」。

オーナーはもちろん中華系で、ビンタンビールもしっかり置いてありました。焼き餃子に水餃子、空芯菜にあんかけ焼きそば、どれも美味しかったです。

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我々も美味しい料理にお酒が入れば、話は尽きません。M氏はジャカルタの任期が終わったあとは、うまくいけば今度はマニラに赴任するかもという事で、J氏もマニラではすでに営業を展開しており、次の3人の再会はひょっとしたらフィリピンのマニラで実現するかもしれません。談笑は夜8時くらいでお開きとなりましたが、M氏いわく、海外のどこかのゲストハウスで出会った旅人達のような会話ができて楽しかったとの事。

帰りもGrabタクシーを呼び、ホテルまで帰り、ここでM氏とはお別れになりました。

 

J氏はホテルに着くなり荷物の準備です。彼の帰りのフライトは早朝の6時。夜10時過ぎには消灯し、真夜中3時に起きて、ブルーバードタクシーに乗り、J氏もついにホテルをあとにし空港に向かいました。

 

次の日、私も最終日で、この日の午後3時の飛行機でシンガポールに帰国となります。おとなしくホテルでおとなしくして、昼過ぎにチェックアウトと同時にタクシーで空港に向かえばよかったのですが、そこはいくつになっても落ち着きのないヤンピンさんのこと。

まず朝8時に朝ご飯を食べたあと、バイクタクシーJalan Pasar Baruという、日本語に直訳すると「新しい市場通り」に行ってみます。しかし時間が早過ぎてほとんどのお店はまだシャッターが閉まっていました。

ここでガックリしてもしょうがないので、またすぐバイクタクシーを呼び、次はJ氏も行ったという国立博物館へ。まだ早い時間なので人もあまりおらず、急いで2、3、4階と見て回ります。J氏が4階にあった黄金の宝物が凄かったよと言っていたので、そこに焦点を合わせて見て回ったのですが、お宝にはあまりビビッとは来ませんでした。残念。

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ビビビッときた、装飾された骸骨とジャワ原人

 時間はあっというまに11時で、またバイクタクシーを呼び急いでホテルに戻って、チェックアウトの準備です。少し休んでから12時ちょうどにホテルをチェックアウトし、ここからタクシーで空港に行けばいいんですが、1時間くらいまだ余裕があるよなと思ったら、公共バスに一度乗ってみたくなってしまいました。こうなったらもう乗るしかありません。ホテルの前のバス停から公共バスに乗って、昨日行ったコタ地区まで行きました。

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女性と男性は別れて乗っていました

あとは昼飯を軽く食べてタクシーに乗ればちょうど良い時間。なのですが、なんだかしっくり来る飯屋が見つからず、灼熱の太陽の下、バックパックを背負い20分近く街を歩き回ります。このときに自分はつくづくバカ野郎だなと思いました・・・。

そしてやっとここで食べようと妥協して、ある屋台に入ったのですが、なぜか激混みで料理が出て来るのに10分待ちました。しかも街のややはずれなので、こんなとこですぐにタクシーが来てくれるのか不安でしょうがありません。

やっと出て来た料理を猛ダッシュで食べるのですが、なかなかの大盛りで結局ちょっと残してしまいました。

屋台のお兄さんにお金を払ったら、なにかインドネシア語で私に訴えてきます。なんだろう、お金足りてるよな、細かい札あげればいいのかな・・・とか困っていたら、お兄さんがフィルム、フィルムと私の顔を指差します。おそらく日本の映画俳優か誰かかと聞いていたみたいです。違う違うと笑いながら否定しました。いったい誰のことを言っているのか気になりますが、私にそんな余裕はありません。

 

さて急いでGrabでタクシーを呼ぼうとしますが、ここにきてインターネットの調子が悪い!携帯を危なく握りつぶすところでしたが、ここで焦らずに辛抱強く対処します。そしてなんとか5分後にタクシーを呼ぶことに成功し、汗ダラダラのままでタクシーに乗り込み、結局予定到着時刻の30分前にはちゃんと着きました。

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空港の出発ホール

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現大統領ウィドドさんの等身大パネル


30分余裕をもって到着したにもかかわらずこのドタバタ感と、服の汗だく具合。改めて自分がノミの心臓だということを実感しました。

そしてろくにお土産を買う事もなく、定刻のフライトでシンガポールに無事に帰りましたが、このあとにひいた風邪は、この時の心労が大きく関係していると思われます。

 

以上、初めてのジャカルタ旅行のリポートでした!

長らくつきあっていただき感謝! 

 

*1:450円くらい