先日ふと思い出しました。
フィリピンのドゥテルテ大統領のことを。
前に友人と世間話をしていたんですが、私はこの友人を非常に賢いやつだなと勝手に思っておりまして、彼のコロナに対する見解を伺っていました。彼は、大手のメディアなどではまったく聞いたことがない情報や、彼独自の見解などを話してくれました。
私は終始、こいつどっからこんなワケのわからん情報を仕入れてくるのかなと、感心して聞いていましたが、その中で彼が「ドゥテルテはなかなか良い大統領だ。あいつは国や国民のために自分を犠牲にして頑張っている」そういうような事を言っていました。
わたしはドゥテルテ大統領に関してはまったく何も知らなかったので、へぇそうなのかなぁ、じゃあ今度調べてみようと思ってから、しばらく忘れていたんですが、昨日の晩急に思い出し、寝る前にとりあえずWikipediaを読んでみたんですが、めちゃくちゃすぎて、思わず吹き出してしまいました。
めちゃくちゃだなと思ったところをWikipediaから抜粋させていただきます。
【 人物 】
10代の頃には喧嘩に明け暮れていて、度々刑務所に出入りをしていた。そして16歳の時には、喧嘩で人を刺殺したと語っている。
大学卒業後は法科大学院に進む。在学中に同級生から少数民族の出自をからかわれ、この同級生を大学の廊下で銃撃する事件を起こしたが退学は免れた。
ドゥテルテ自身の性的少数者の権利などに関する意見は一貫しておらず、度々意見は変わっているが、本人は元妻のエリザベス・ジマーマンに出会う以前まで同性愛者だったと言い、「(元妻の)ジマーマンとの関係を始めて、そうだこうでなければと思った。私は再び男になったんだ」として「私は自分で(同性愛を)治した」と発言した。
【 政治家として 】
ダバオは、ドゥテルテの暗黙の容認の下で「ダバオ・デス・スクワッド」と呼ばれる自警団組織が犯罪者を超法規的措置による私刑で殺害しており、人権団体やアムネスティ・インターナショナルがドゥテルテの手法を批判している。タイム誌はドゥテルテのことを「処刑人」と記述した。
ドゥテルテはこのような不法な殺人について、自身のいかなる関与も否定しているが、2015年のクリスマス直前には、ビデオメッセージで「犯罪者たちよ、これがお前たち最後のメリークリスマスだ」とフィリピン大統領選挙に向けて意気込みを語り、フィリピンで話題となった。
後に明かした所によると、ドゥテルテは市長時代、警察官達に手本を示すために大型バイクで路地をパトロールし、喧嘩やいざこざを探し回って犯罪者とみられる人々を自ら殺害していたという。市長時代には3人の犯罪容疑者を射殺したと発言している。また、強姦殺人容疑の中国人の男性をヘリコプターから投げ捨てたこともあると発言している。
【 超法規的殺人指令問題 】
ドゥテルテは大統領就任前から麻薬撲滅のために厳しい態度で臨むことを表明しており、就任後の施政方針演説では「麻薬王や資金源、密売人の最後の一人が自首するか、あるいは投獄されるまでやめない。彼らが望むならあの世に葬り去ってもよい」と公言した。この発言は当然人権上問題がある発言であるが、ドゥテルテは「人権に関する法律など忘れてしまえ。私が大統領になった暁には、市長時代と同じようにやる。麻薬密売人や強盗、それから怠け者ども、お前らは逃げたほうがいい。市長として私はお前らのような連中を殺してきたんだ」として、人権を事実上、無視することにしている。
実際に、麻薬犯罪に関わる容疑者を裁判にかけることなく、逮捕の現場で射殺する事件が2016年に就任後わずか1ヶ月余りで1800件が発生している。9月18日には麻薬取引に関与する者が多すぎて「全員を殺しきれない」と述べ、厳しい取り締まりを6か月延長することを発表し、就任から半年後の12月21日には麻薬戦争の死者が6182人に達した。
2016年7月7日の演説においてドゥテルテは、フィリピンの麻薬王の一人と疑われる実業家のピーター・リムについて、「彼(ピーター・リム)は飛行機から出てきた瞬間、命を落とす」と発言し、15日には南部ダバオの麻薬取締局で面会を果たした。その際、リムに対して面と向かって「殺すぞ」「処刑するよ……始末するよ」と脅し、リムに麻薬から手を引くよう警告した。
ドゥテルテは、腐敗警官の対処などにも超法規的殺人を利用することを考えており、2018年8月9日までに重罪犯罪に加担した疑惑で捜査を受けている国家警察の警察102人を大統領府に呼び付け、「犯罪行為を続けるのなら、殺害する」と脅した。
なお、超法規的殺人を実行するのは警察官だけではなく、警察官から指示を受けて主婦などの一般人が実行する場合がある。その際には、1人殺すと多くて2万ペソ(約4万4000円)の報酬を得ることができる。
【 対国連関係 】
上記の人権蹂躙について、アムネスティ・インターナショナルは繰り返し警鐘を鳴らし、2016年8月5日には虐殺の即時中止を求める緊急行動要請を発表している。さらに国連人権高等弁務官事務所も、2016年8月18日、「超法規的な処刑から国民を守るため必要な措置を取ることを求める」声明を発表した。
これに対しドゥテルテは、こうした警告に強く反発し、一時は国際連合の脱退をほのめかし、かつてのインドネシアで「第二国連」を掲げたスカルノのように、中華人民共和国と共に国連に代わる新しい国際機関を設立することも示唆した。国連事務総長の潘基文との会談も拒否し、「馬鹿者」と罵倒している。
また、2018年3月にドゥテルテの麻薬撲滅戦争を批判してる国連人権高等弁務官事務所のゼイド・ラアド・アル・フセイン弁務官が、ドゥテルテのことを「精神鑑定」が必要と言ったことに関して、ドゥテルテは周囲から反論を控えるよう言われていたが、後の4月3日の演説中に「おい、売春婦の息子、俺が精神科医に診てもらう必要があるだと?」「精神科医は『あなたは大丈夫だ。ただののしるのが好きなだけだ』と言っていたぞ」と発言し、さらにゼイド弁務官に対し「見ろ、お前の頭は大きいが空っぽだ。頭脳がない。空洞だ。空っぽだ。髪を伸ばす栄養分すらない。なぜならほら、はげているから」と非難した。
【 対米関係 】
人権蹂躙をやめるよう訴えたアメリカ合衆国大統領バラク・オバマを、タガログ語で最大級の侮蔑語である「売春婦の息子」を意味する「プータン・イナ (Putang ina)」という表現で侮蔑するなどの行為を繰り返した。
【 対中関係 】
2018年2月、中比ビジネスクラブの創立20周年記念イベントで「フィリピンを中国の一つの省に変えることができる」「南シナ海の軍事施設は我々ではなく、米国に対抗するもの」と発言した。同年4月に中国のボアオ・アジア・フォーラムに出席する際には「習主席を本当に愛してる」と発言している。
2019年6月、アメリカが排除を呼びかけているファーウェイの5G製品をフィリピンの通信ネットワークに採用し、同年4月にプライバシーの懸念からファーウェイの顔認証監視システムを導入する予算案を議会が阻止した際も大統領権限で拒否権を発動した。同年7月には国際連合人権理事会で日本などの22カ国が中国の新疆ウイグル再教育キャンプなどを非難した共同書簡に対抗して中国を支持する書簡を公開したロシア、シリア、北朝鮮、ミャンマーなどの37カ国にフィリピンも加わった。
私が吹き出してしまったのはざっとこんな所です。
とりあえずどう控えめに見ても、人の1人や2人は殺した事がありそうですね。
かなり異色の大統領だという感じがしますが、国民からの支持率は過去最高との事です。心強いんでしょうね、こんな豪快な人がトップだと。
もし私の友人が言うように、このドゥテルテさんが本当に国や国民のために自分の犠牲も厭わないような素晴らしい大統領だとしたら、これは面白い。
まぁ従来のリーダーでは、一般庶民の暮らしは一向に楽にならないというのが、ここ50年くらいで完全に証明されてますから、こんな新しいキャラもいいんじゃないでしょうか。
個人的には、国連や人権団体から嫌われているという所にすごく好感が持てますね。
これからもドゥテルテ大統領から目が離せません!
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