シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

シンガポールで歯を抜いたっていう歯無し

もうすぐCNY(チャイニーズニューイヤー)です。

日本人の友人が「チャイニュー」と略しているのを聞いて、ちょっとだけ卑猥な印象を受けました。これは私が男性だからでしょうか。正確には、私が下衆な男だからでしょうか。
何でも4文字にしたがるんだなと思ったんですが、グレートワールドシティーは「グレワ」と呼んでるみたいですね。高島屋も「タカシマ」とは呼ばみたいですし。

 



さて、去年の11月くらいから歯医者に通うはめになったんですが、先週ついに感動のフィナーレを迎えました。


最初はRoot Canel(根管治療)になるかもしれないと聞かされていたので、ルートキャネルってなんやねん。田代マサシがいたグループか?とか思ったんですが、調べてみると、なーーんだ俺日本で何回もやってるわ、いわゆる神経抜くってやつね、はいはい、たしか数千円、高くても一万かそこらだったよな、とすでに日本で経験済みだとわかりました。
しかし日本でやったのは保険診療

ここシンガポールでは全て自費診療になります。


イヤな予感を胸に、現地価格を調べてみると、案の定滅茶苦茶高価な治療じゃあーりませんか!案定滅茶苦茶高価治療!

私のは奥歯なので、最低でも700ドルから1500ドルと書いてます。

あるシンガポール人の友達の場合は、結局2000ドル近くかかったそうで、これには私もびっくりして奥歯が飛び出そうになりましたが、結局飛び出ではくれませんでした。

 



ああこれは向こう一年麦飯を食わなくちゃいけないなぁと痛い出費を覚悟したんですが、NDCS(National Dental Centre Singapore)という所で検査してもらうと、これは根管治療はできない!抜くしかない!抜こう!一発ぬいてスッキリしよう!と若くて美人な女性歯科医師さんに言われました。

 

ということで根管治療ではなく、抜歯に決定しました。

 

噛む度に痛くて、いっそ無くなってしまえと思っていたので、抜くのには異論もなく、根管治療よりは安くすむだろと思ったので、ヤッタ\(^_^)/と思いました。

 

 

そしてそれから一か月後。

年は明けて、忘れもしない1月12日、あれ、14日だったかな。まぁどっちでもいいんですが、指定された11:50分の15分前に行き、受付をすませて待っていると、11:50分きっかりに名前を呼ばれました。やればできるじゃないか。

 

指定された治療室に行くと、前回とは違う先生ですがまたしても美人な女性歯科医師さん。本来ならテンションが上がるところですが、初めての抜歯ということで、不安恐怖でそれどころではありません。
先生が本日の治療や治療後の事について色々説明してくれるんですが、イエス、オーケー、とうなずきながらも心ここにあらず。


そして治療が始まりました。まずは麻酔注射で、先生が例の針のながーい注射器を持っています。恐怖。

そして美人にブスッと刺されたんですが、思ったよりは痛くありませんでした。しかし長い。全て注入するのに10秒以上かかりました。
注射が終わると、先生が私の顔のえらのあたりを、マッサージみたいな感じでずっと揉んでくれました。たぶん注射した麻酔がよく浸透するように揉んでくれているのだと思うのですが、なんかすごく幸せな気分になり、このときだけ恐怖を忘れることができました。(童貞か)

そしてさきほど注射をした箇所の隣に、もう一発麻酔注射をされました。

 

そしてついに引っこ抜きタイム。
先生がなにか新たな道具を持ちだしたんですが、怖くて見ることができず、ずっと目をつぶって震えていました。おそらく大きなペンチみたいな物だったと思います。

 

痛みはないのですが、すごい力で口の中のなにか(歯にきまっている)を引っぱられ、口がちぎれるんじゃないかというくらいアガアガもがくこと数十秒。
突然先生が、強く噛んでみてというので、言われるままに噛んでみました。しばらく噛んで、もういいのかなと開けようとすると、ああそのまま噛み続けてくださいと言われたのですが、それと同時に寝ていた電動イスの背が起き上がってきます。

え?あれ?と困惑していると先生が、抜いた歯は持って帰りますか?と聞いてきました。

あら、あららら、もうとっくに抜き終わったのね。

 

噛んでいるあたりを舌で触ると、脱脂綿のような物が入っていました。抜いたあとの止血用の脱脂綿を噛んでおけということだったんですね。麻酔で感覚がないもんだから、なにがなんだかわかりませんでした。

 

せっかくなので抜いた歯はプラスチックの袋に入れて持って帰ることにしましたが、これがグロい。自分の歯肉のかけらとかついてるし。。。銀歯が被せてあって、馬の蹄みたいでした。

 

 

そして先生にフガフガとお礼を言って、さっさと治療室をあとにしました。支払いはオンラインでできるので、すぐに病院を出ました。


ちょっと買い物があったので、チャイナタウンを1時間くらい歩いたんですが、麻酔が効いているので、自分がどんな表情をしているのかがわからないず、マスクをずっとつけて口元を隠していました。こんな所でマスクが役立つとは。

 


そのあと4時間ほどで、やっと麻酔が切れたんですが、意外にも痛みは全然ありませんでした。恐る恐る舌で箇所を触ってみると、やっぱりぽっかりと穴が開いています。気持ち悪くて食欲も出なかったんですが、さすがに何か食べなくてはいけないので、夜は奥さんにお粥を作ってもらって食べました。

 

そして次の日、そういえばいくらかかったんだろうと、これまた恐る恐るHealth Buddyのアプリを開いて請求額をチェックしてみると、なんとたったの87ドルでした。


さすがに2、300ドルはかかると思っていたんですが、シンガポールのくせになんとまぁ良心的な。

 

2日目もお粥ばかり食べ、抜いた側では物を噛まずにしてたんですが、3日目からは普通の食事に戻し、少しずつ抜いた側も使って噛むようにしました。
まったく問題ないのですが、穴はまだ開いてるので、そこに食べカス等が入るのが少し気持ち悪く、食事後はかならずうがいをするようになりました。
この穴一生開いてるんでしょうか。できればいつか閉じてほしいんですが。

 

ちなみに今回の歯の問題の原因ですが、ホーカーかどこかで食べた料理の中に入ってい骨の破片(たぶん鶏の骨)をガリっと思いっきり噛み、それで歯が割れちゃって、そこから細菌が侵入して感染症になってしまったと、私は見ています。定かではないけれど。

 

というわけで、シンガポールで抜歯したけどめっちゃ安かったよ(先生も可愛かったよ)というレポートでした。
歯は大切に!

 

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