シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

「ポリクリニック」シンガポールで最も安価な医療機関!?

去年の夏くらいから奥歯が痛くなり始めたのですが、痛みが治まったりもするので、歯医者にずっと行っていませんでした。

 

yangpingsan.hatenablog.com

 

だってシンガポールは歯医者がめっちゃ高く、通ってたらなんだかんだで10万、20万くらいかかったという話もよく聞きます。

そんな金があるなら昆虫図鑑のセットでも買いたい私は、自分の自然治癒力を信じて、歯痛なんて知らんぷりんで今の今までやってきました。

しかし先日、私と同じPR(永住権保持者)の日本人の友人が、歯痛でポリクリニックに行ってきたというのです。

 

シンガポールの医療機関は、私立国立(政府系医療機関)に分けられ、ポリクリニックは政府系の医療機関で、正式名称はNHGP(National Healthcare Group Polyclinic)といい、シンガポール国内にはおそらく10以上あり、私が住んでいるポンゴル地区にも1つあります。

 

 

政府系は私立に比べて、医療費はうんと安いのですが、シンガポール国民PRにはさらに政府補助金も給付されます。

PRは国民よりも補助金は少ないみたいですが、それでも外国人は一切もらえないということを考えればありがてえ話です。

シンガポール国民が私立系の開業医などの診療を受けた場合、政府系の診療を受けた場合の治療費の約20倍くらいかかると聞いたことがあります。

それならシンガポール国民はほぼみんな迷わず政府系に行くだろう、と思いきや、政府系は安価なゆえに人気があり待ち時間が相当長く、予約もなかなか取れないので、お金がある人は手っ取り早く私立の方に行き、庶民には考えられないような金額を払うんだとか。

 

 

 

去年歯痛で歯医者に行くか悩んでいたときに、庶民派ローカルの友達に、こういう時はどうする?と聞いたら、まぁポリクリニックに行くと思うけど、予約が半年くらい先になる事もあるからね~というのを聞いて、ポリクリニックはないなと思っていました。

 

しかしそれも改善されたのか、その友達が大袈裟だったのかわかりませんが、日本人の友人に聞く限りそんなに待たされないようなので、さっそく予約を入れてみました。

 

予約はHealth Buddyというアプリから出来ます。

アプリをインストールし、Singpassというシンガポールのマイナンバー的なID認証システムを使ってログインし、オンラインで予約をします。

 

 

するとあっけなく次の週にアポイントが取れてしまいました。

あっけなーー。こんなにあっけなかったっけなーー。

 

そして面白いもので、歯医者に行ける、行って治してもらえる、と意識するようになったら、普段はさほど痛くなかったのに、突然痛く感じるようになってきました。

これは早く治療してもらわねば!

 

そして次の週の平日、ポンゴルのOasis Teracces という超モダンなモールにある、ポリクリニックに行ってきました。

 

 

予約は11時でしたが、20分前くらいに着き、歯科のある5階に上がりました。受付で予約している事を告げると、整理番号を渡され、それから20分ほど待ったころに電光掲示板に私の番号が表示され、診察室に通されました。

 

先生は中華系の若い男性で、英語で色々質問をされたあと、別室に移され、普通のレントゲン写真1枚と、Orthopantrogramというパノラマ・レントゲン写真 を1枚撮りました。後者は初めて見る機械で、顔の周りをカメラが一周しました。

 

その写真を見た結果、どうやら私の奥歯の根本が感染症を起こしているらしく、だから物を噛むと痛むらしいのです。私はてっきり親知らずとかかなと思っていたのですが、全然違いました。

そして、この治療はここではできないので、Outram ParkにあるNDCS(National Dental Centre Singapore)に紹介状を書いてあげるから、そちらへ行きなさいと言われました。

それで診察は終わり、また待合室で待っていると10分ほどで名前を呼ばれ、次の予約の話をし、例の紹介状をもらい、それが終わるとロビーにあるATMのようなマシーンで、カードを使って自分で支払いを済ませました。私はNETSで払いました。

 

気になる請求額ですが

 

診察:36

レントゲン2枚:77

政府補助金:-30

・・・・・・・・・・・

合計:SGD83(8,300円)

 

高いのか安いのか、医療費慣れしてない私には判断が難しいんですが、少なくとも補助金30ドルは出ました。そしてシンガポール国内で、これよりも安くするという事はきっと不可能だと思うので、値段が高いとか安いとか考えるのはナンセンスでしょう。

日本に帰ったときに無保険で歯医者に行くという選択肢はまだあるのかもしれませんが。

 

そして支払いをすませモールを出たところで、あれ?そういえば次の予約が来週の火曜日になったけど、次は何をしに行くの?という疑問が浮かんできました。紹介状を書いてもらったNDCSに行くのはまだ12月です。

そういば診察中に先生が歯のクリーニングがなんたらと言っていたので、それだろうと思いました。

 

クリーニングなんかしなくていいよと思い、次の日にキャンセルをしようとしたんですが、キャンセルの方法が電話をかけて音声ガイダンスで進んでいくやつで、けっこう複雑だったので、あきらめて予約の通りに行くことにしました。

 

 

そして次の週、また平日の午後にまたポリクリに行ってきました。前回とは違う先生でしたが、思ったとおりクリーニングでした。20分くらいかけて、久しぶりにガシガシやられました。終わってうがいしたら口の中が血だらけです。

 

 

そして診察終了後、またカウンターに呼ばれ、やはりもうここでの治療は全部終わりみたいで、予約は入れずに、またマシーンで支払いをしました。

 

気になる2回目の請求金額

 

セメント:5

研磨:59

歯石除去:59

詰め物:76

政府補助金:-80

・・・・・・・・・・・

合計:SGD119(11,900円)

 

 

うーーーん・・・クリー二ングだけだと思ったら、詰め物もしてくれたんだね。

頼んでないんだけど、しかたないか。せめて聞けよと言いたいところですが、いい社会勉強にもなったので。

 

 

というわけで、まだ12月にNDCSでの根幹治療みたいなのが残ってて、その金額がけっこう心配なところですが、まぁ一応PRですから、目ん玉が飛び出すほどの金額は請求されないと、そう信じています。

 

以上、シンガポールのポリクリニックの費用感を報告いたしました。誰かの参考になれば幸いです。

 

歯に関しては、歯磨きとか定期健診とかそういうのどうでもいいから、とにかく砂糖を摂りすぎるなと私は言いたい。子供の時に甘い物を食べさせ過ぎなければ、大人になってからもあまり食べないはずです。

食べさせ続けると、私のような歯がボロボロの大人になってしまいますよ。ちなみに親も一緒にですけどね。うちの母親も歯がボロボロ。

 

母と歯は大切に!

ハハハハハ!!

 

 

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