シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

ブッダの生まれ変わり

このあいだテキトーにYouTubeを見ていたら、気づけば大川隆法にたどり着いてしまいました。

大川隆法といえば、1986年に設立された新興宗教「幸福の科学」の創始者。

東大法学部卒の元商社マンで、出身は日本一怪しい県徳島の、マリワナの産地麻植郡(おえぐん)だそうです。そそるプロフィール!

 

最近は人気YouTuberである、息子の大川宏洋(ひろし)のほうがもっと有名です。

 

幸福の科学は今やとてもインターナソナルな宗教団体で、世界167ヵ国に組織があるのだとか。シンガポールには、ゲイランのSims Avenue沿いにこじんまりとした事務所があるようです。

 

ちなみに創価学会はシンガポール近辺にはこれだけあります。すごいよ大作さん!そしてご愁傷様。

 

息子の大川宏洋氏のYouTube動画は何回か見たことがあって、自分の実の父親を詐欺師呼ばわりでめちゃくちゃ言ってたので、やっぱ胡散臭い宗教なんだなと思っていました。

しかしよく考えたら、大川隆法の顔すらもちゃんと見たことがないので、これは良い機会だと思って、ものすごい古い、若き日の大川隆法と田原総一朗の対談の動画を見てみました。

すると意外や意外、大川隆法ってなかなか面白い人なんだな~と、逆に魅了されてしまいました。まさにミイラ捕りがミイラに。

 

田原さんが相変わらず俗っぽい低能な質問で(田原すまん!)色々問い詰めるんですが、うまくいなして、しかも若干小馬鹿にした薄ら笑いまで浮かべてるのが印象的でした。

そして言っている事も(私的には)ちゃんと筋が通っていて、その場しのぎのでまかせを言っている感じではありませんでした。

とにかく頭がすごく良くて、人間としての器もかなりでかい事は間違いないと思いました。

 

youtu.be

 

昔はこんなにふくよかだった隆法さんですが、今のお姿はといえば、だいぶお痩せになり、お化粧もわりかし濃いめで、一見するとオジサンかオバサンかわからないくらい中性的です。

 

さて、この大川隆法氏は自分のことをブッダの再誕だと言っているそうですが、幸福の科学なんかよく知らない大半の人はこういう事を聞くと、絶対に違うわ!このインチキ詐欺師!などと思うのではないでしょうか。

しかし本気で考えるならば、絶対に違うなんてことは誰にもわからないわけで、もしかしたらこの怪しいオバサンオジサンが本当にブッダの生まれ変わりかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

 

でも私だって・・・やっぱりちょっと俺の想像してるブッダの生まれ変わりとは違うんだよな~、と思ってしまったんですが、そこでハッと気が付きました。

自分は勝手にブッダやキリストを美化していたなと。

 

そもそもブッダやキリストが本当に実在したかすらも誰にもわからないのですが、もし本当に実在していたとしたら、もしかしたら本当に現在偶像として崇拝されているように両方ともイケメンだったかもしれないし、もしかしたら全然イケメンじゃなかったのかもしれない

もしかしたら、顔はシミそばかすがたくさんあって、歯並びガタガタで、おでこがM字ハゲで、眉毛八の字で、胴長短足だったかもしれません。

 

 

そして、頭はキレるしすごい良い事は言うんだけど、割と癇癪持ちで、飽きっぽくて責任感がなく、女にはだらしがなかったかもしれない。

それだって言うことはなかなかだし、カリスマ性もあるから、人がたくさん集まってきて、割と有名になったのかもしれない。

そんなレベルの人たちがその時代に何人かいたのだけど、たまたま色んな事が重なって、ブッダとキリストの二人の格言や功績に、尾ひれはひれがついて膨れ上がって、今の時代まで語り継がれて(利用されて)いるのかもしれない。

 

もし事実がその程度だったんなら、大川隆法さんがブッダの再誕でも、割と受け入れられるし、もしかしたら隆法さんの名前と幸福の科学が、色んな事が重なって、何世紀か先には世界を統一しているかもしれない。

 

 

実際に見たわけじゃないけれども、あの宗教家も、あの療法士も、あの自然農法家も、あの吟遊詩人も、すごい事はすごいんだけど、必ず人間味があって、完璧というにはまだ遠く、みんな悩みながら一生懸命生きて、そっけなく死んでいったような気がするんです。

 

だから隆法がブッダだろうがメシアだろうが、そんな目くじら立てて非難したりバカにしたりするような事じゃないような気がしました。

もしかしたら私もあの有名な英雄の生まれ変わりなのかもしれないし、その英雄は

実際はただの狡智に長けたろくでなしだったのかもしれない。

 

自分が好きなものを美化したい気持ちはよおくわかるけれども、いつかは裏切られたと咽び泣くのが関の山。愛猫はいつか死に、可愛い少女はいつか老婆になります。

しかし、そこがいい。それだからこの世は面白いのよと、思うのでありました。

 

南無アーメン陀仏

 

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