シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

君はグノーシス味のサワードウを食べたことがあるか

ここ一ヶ月くらいパン作りに励んでいたんですが、先日サワードウの種をお友達からいただいたので、サワードウも作ってみました。

 

まだ一回しか焼いてませんが、巷で言われるほど難しくはない気がします。

もちろん人様に売れるくらい見た目もキレイで、味も完璧なんていうサワードウを作るのは、簡単ではないと思いますが、私は元々見た目にも味にもそこまでこだわりはないので、日本の果物とかを見ても、こんなキレイで、こんな甘くなくてもいいから、もうちょっと安く売ってくれんかのうと思います。

美味しく食べたいなら、いつもよりお腹すかせればそれですむ事ですから。

 

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それにしてもパン作りって色んな事ができるので本当に面白いですね。

たとえば材料の水を、牛乳、紅茶、ワインなどに変えたり、ナッツやドライフルーツを入れてみたり、はたまた野菜やお菓子なども入れたり、はたまた形を丸だの角だのビヨンビヨーンだのに形成してみたって、とにかくパンにはなるんですから。

 

純粋な子供とかにやらせたらとんでもない事になりそう。

私が子供だったら、待ち針をたくさん刺したヘル・レイザーパンを焼いてみたいです。

まぁ今の私は夢も志もないつまらない大人なので、ひたすら粉水塩だけのシンプルなパンを焼き続けていますが。

 

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最近を手に入れまくってまして、ネットで買ったり、人から買ったり借りたりして、まだ読んでない本が家にたくさんあります。読みたくて買ったはずなんですが、なぜこれを読みたいと思ったのか思い出せない本もあります。

 

昨日読み終わったのは

ユダヤ教VSキリスト教VSイスラム教―「宗教衝突」の深層
という本なんですが、なかなか面白かったです。

これは私が読みたくて買ったんじゃなくて、ある人にもらったたくさんの本の中に紛れ込んでいたもので、あまり期待せずに読みましたが、まさしく偶然を装って神から与えられた本に違いないでしょう。

 

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日本人は海外の宗教にはあまり詳しくはないですが、欧米人とつき合うならキリスト教について知っておいたほうがいいかもしれません。日本人の多くの習慣が仏教や神道をベースにしているように、欧米人の習慣、考え方もキリスト教の影響を非常に強く受けていると思います。

現代では、イスラム教がちょっと過激で怖いイメージがありますが、歴史を見ると間違いなくキリスト教のほうが過激で怖いです。キリストの刑死がすでに怖いですが、その後も血で血を洗うような殺戮を繰り返してきたのがキリスト教、そんな印象を受けました。

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ユダヤ教、イスラム教は、戒律や規則、そして行動が大事です。

だから必ず日に何回か礼拝をしたり、特定の食べ者は食べちゃいけなかったり、とにかく決められた戒律を守り、行動しなければいけません。

 

かたやキリスト教は、戒律のようなものは実は特にないそうです。キリスト教徒が必ず守らなくちゃいけない事がたくさんありそうですが、あれは各教会や宗派などが勝手に決めたことらしいです。

じゃあキリスト教において何が一番大事かというとそれは信仰です。

 

私は神様の存在をちゃんと信じています!

 

そう思うことが信仰です。だから極端に言うと、そう思ってさえいれば何をしても許されるのだとか。

 

人の物を盗みました。でもちゃんと神様を信じているからオッケー!

人を殺しました。でもちゃんと神様を信じているからオッケー!

 

誤解を招くような極端な書き方をしましたが、わざとです。

ちなみにうちの奥さんはプロテスタント。

 

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でも、だからこそキリスト教の歴史は非常にバラエティーにとんでいて面白いのです。

日本人にとっても、イスラム、ユダヤ教よりも、キリスト教のほうが馴染みがあります。クリスマスとかバレンタインなんかも馴染んでいますが、やっぱり小学校に歴史の授業で習ったフランシスコ・ハゲ・ザビエル

 

あのオヤジはイエズス会なんですが、イエズス会というのはキリスト教そのものではなく、その中の(秘密?)結社のようなもので、諜報や軍事的な側面が強いんだとか。

 

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長崎には宣教にきたという事になってますが、日本を乗っ取るための視察という噂や、

当時鉄砲を使うのに必要だった硝煙を売り、代わりに日本人女性を奴隷として買っていった(からゆきさん)という噂もあります。

実際にからゆきさんの多数は、隠れキリシタンによる史上最大規模の一揆、島原の乱が起こった長崎県島原の出身です。

キリスト教が人身売買というのは、さすがに学校では教えられないっしょ。

 

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ところでその本の中で、一際私の心にビビビっとくる言葉がありました。

それは グノーシス

なんてミステリアスな響き。

 

聞き慣れない言葉ですが、これは一つの世界観でありまして、簡単にいうと

 

この世を創造した神は全知全能なんて言われてるけど、あいつは神なんかじゃなくてむしろ悪魔だ!だから悪魔が作ったこの物質世界は不完全で、苦しみに満ちているんだ!

 

そんな主義です。

私は頭がさほど良くないので、これ以上しみったれた下手な説明はしませんが、その本いわく、このグノーシス主義は色んな文学や映画や漫画などにも影響を与えているんだとか。

例えば、エヴァンゲリオン、進撃の巨人、あのストーリーは非常にグノーシス的なのだとか。人間なんてララーラーララララーラ、って感じでしょうか。

 

そしてもっともグノーシスさ全開の作品が「デビルマン」なのだそうです。

私はまだ読んだことがないのですが、ネットであらすじを調べてみて、ああ!読みたーい!と思いました。救いが微塵もないトラウマ・エンディングらしいです。

 

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全部で3巻しかないのでアマゾンで買おうと思ったのですが、1冊3千円以上するので、ためらってます。シンガポール内でデビルマンをお持ちの方はぜひご連絡を。一週間500円でレンタルさせてください。

 

私の好きな漫画「寄生獣」や、「風の谷のナウシカ(漫画版)」なんかも、そう考えるとかなりグノーシスな気がします。みなさんも、よかったら身の回りでグノーシスを探してみてください。

 

今のこのコロナ禍の世界自体が、私にすると一番グノーシスですが。

 

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