シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

漫画でもなんでも読めばいいべさや

2週間前に友人から、オンラインで無料で読めるある漫画をすすめられ、漫画なんてくだらないけどせっかくすすめてもらったんだから、ちょっとくらい見てみるかなんて読み始めたら、止まらなくなってしまって昨日ようやく全288話(まだ続いていますが)を読み終えてしまいました。

 

その漫画とは、ゴールデンカムイです!

 

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[第1話] ゴールデンカムイ - 野田サトル | となりのヤングジャンプ

 

あらすじは、日露戦争帰りの元軍人と、あるアイヌ民族の少女が、北海道のどこかに隠された埋蔵金を探して、てんやわんやという話しです。

ちょっと荒過ぎて何言ってるかわかんなかった人は、以下の本当のあらすじを読んでみてください。

主人公は日露戦争帰りの元軍人の「不死身の杉元」。彼は一攫千金を夢見て、北海道へ砂金摂りの出稼ぎにやって来ていました。 ある日、彼はひょんなことから埋蔵金の話を聞きつけます。元はアイヌのものであった財宝を、「のっぺらぼう」と呼ばれる男が奪いどこかへ隠したというのです。
のっぺらぼうはあえなく捕まってしまいますが、決して埋蔵金のありかを喋らず、外部の仲間に向けて密かにメッセージを送りました。その方法はなんと、囚人の体に刺青で暗号を彫り彼らを脱獄させるというもの。
偶然にも刺青の脱獄囚と出会った杉元は、埋蔵金の話が本当であることを確信しました。その後、アイヌ人の少女、アシリパに協力してもらうことになり、凸凹コンビが結成されました。
しかし、他にも埋蔵金を狙う者たちがいました。上層部に隠れて動く陸軍第七師団の鶴見一味や、のっぺらぼうに扇動された脱獄囚たちです。
こうして3つの勢力が入り乱れる、埋蔵金獲得レースが幕を上げました。

 

昔は私もけっこう漫画が好きで、毎週月曜日の朝にコンビニへ行って、少年ジャンプ、マガジン、ヤングジャンプ、スピリッツ、などなどを立ち読みする、ごく一般的なおっぱっぴーだったんですが、まぁシンガポールへ来て数年経って完全に興味が失せてしまい、ここ数年すっかりご無沙汰になっていました。

 

一番好きな漫画は「寄生獣」と「柔道部物語」で、番外として好きなギャグ漫画は、おおひなたごう先生の「おやつ」「フェイスガード虜(とりこ)」です。

 

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ワンピースは読んだことがないし、チラッと見たことはありますが、たぶん大嫌いだと思います。新しい漫画は全然知らないよという事を伝えたいのですが、ワンピースが新しい漫画だと思ってる時点でもう終わってますね。

 

そんな私が読み切ったというゴールデンカムイなんですが、なぜ最後まで読んでしまったかというと、ストーリーも面白いし画風も好きなんですが、一番の理由は物語の舞台が私の故郷「北海道」だということ、そしてアイヌ民族に焦点を当てているというのがもう一つです。

 

北海道に住んでいてもアイヌとあまり関わりがない人がたくさんいますが、私の地元にはアイヌの末裔の人達がたくさんいて、私の友だちにも何人かいます。

彼らは比較的毛深くて、睫毛も長くて、どことなくコーカソイド、ロシア人の要素が顔に少し残っています。こうやって身体的特徴を淡々と説明するのはなんか差別っぽくてやや気が引けるのですが。

実際に私が子供のときは、アイヌという言葉が少し差別的な意味を含んでいたと思います。それでもけっこうな数のアイヌ系の人達がいたので、さほどマイノリティーという感じはしませんでした。

そして私も、そういう人々が身近にいるという事を、あまり気にしたことはありませんでした。

 

しかし20代の時に東京に移り、自分が北海道民という事を意識するようになり、さらにシンガポールに移ってからは日本人という事を意識するようになりました。

そして日本人の起源にも興味を持つようになったのですが、この問題は絶対にアイヌ抜きでは語れないと思いました。

 

アイヌ民族と、琉球の人達、さらには坂上田村麻呂に征伐された古代東北の蝦夷(えみし)、そしてこれらにイスラエルの失われた10支族も入ってくると、妄想は無限に広がります。

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もちろんこのような事は教科書には載っていませんし、学会でも否定されている事ですが、私の経験と直感に従うならば、私の信じる真実は常識とはまるで反対になります。

自分が幽霊らしきものを見たのなら、私は幽霊を見たと思う、幽霊はきっといるんじゃないかな、と正直に言える大人に私はなりたい。たとえ小馬鹿にされ、差別を受けようと。

 

そして小馬鹿にされながらも自分に正直に生き、自然と共生してきた人々が、アイヌであり、もう滅んでしまった様々な少数民族ではないでしょうか。

ということは、もし君がアイヌを尊敬しアイヌのように生きたいと思うならば、君は人に小馬鹿にされ、差別を受け、迫害されて滅んでいく、そういう人生を生きなきゃ嘘じゃないか。

キリストを尊敬するなら、キリストのように殺されなきゃ嘘じゃないかと、私はなんちゃってキリスト教徒共を問いつめたいと日々思っているのですがそんな機会も勇気ないのでここでこっそりと吐露するにとどめましょう。みじめ

 

話しが脱糞してしまいましたが、ゴールデンカムイは道産子にとっては一層面白い漫画ではないでしょうかという事を言いたいのであります。

 

かといってこれをきっかけにまた漫画にハマってしまったという事はなく、やっぱり活字のほうが好きだなと改めて思いました。

全く共感されないと思いますが、売れてる漫画を読んでると、編集者の意図をものすごく感じるんです。こうやれば読者にウケるだろうなと編集者が漫画家に入れ知恵をして無理に描かせているような妄想をしてしまい、表現者の端くれ(私も絵を描くので)として、そこにやや憤りを感じるのです。

ようするに私自らの妄想がせっかくの漫画を台無しにしているということですね。考え過ぎには気をつけましょう。

 

ちなみにこの漫画、あと8日で無料公開が終了するらしいので、読みたい方は今から読み始めて一日3、40話をノルマに読みまくってください。

ギリギリのお知らせですんません。

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