シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

太陽暦のニューイヤー

あけましておめでとうございます。

激動の2022年が始まったようですが、毎年口を甘酸っぱく言っているように、シンガポール在住歴12年目のヤンピンさんにとっては、このアンモ(白人)ニューイヤーよりも、旧正月であるチャイニーズ・ニューイヤーのほうが新しい年だな〜感が強いのです。

 

またいつものように、俺はみんなとはちょっと違うんだぜぶってみました。

 

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先日、日本語のレッスンで「大晦日」についての簡単な文章を作り、生徒さんと一緒に読んでみました。

これは日本語を勉強して2年くらい経つ生徒さんのレベルに合わせて作った文章です。難しい語彙がたくさん出てきますが、読む前にこれらの語彙は事前に意味を教えておきます。

 

 

【大晦日(おおみそか)】

 

大晦日は、12月31日のことです。

晦日(みそか)の元々の意味は「三十日」です。日本は、1873年に、中国が使っている旧暦から、ヨーロッパが使っている新暦に変わりました。ですから、大晦日は「三十日」じゃなくて、「12月の最後の日」の意味です。

 

大晦日には、夜の12時からお寺で「除夜の鐘」を鳴らします。鳴らす回数は108回です。これは、人間の煩悩の数です。

そして、その頃に「年越し蕎麦」を食べて、新年を迎えます。蕎麦は細くて長いので、大晦日に蕎麦を食べたら、「長生き」ができると信じられています。

 

大晦日の夜には、「レコード大賞」の受賞者が発表されます。レコード大賞は、その年の一番優秀な歌手を一人だけ選びます。日本の歌手にとって、最高の舞台です。

 

そのあとは、NHKで「紅白歌合戦」が放送されます。これも、その年に人気があった歌手が、紅白(女組と男組)に別れて、歌を歌って競います。たくさんの日本人が、家でこの番組を見ます。

 

レコード大賞とか個人的にはどうでもいいんですが、文字数をかせぐために書きました。それに、日本の音楽が好きな生徒さんだったので。

 

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これを書くためにネットで大晦日について調べていて初めて知ったのですが、日本が太陰暦から太陽暦に変更したのは、1873年(明治6年)からだったんですね。常識のない私は全然知りませんでした。

 

明治維新で暦の他にも色んな物が変わったそうですね。

例えば和服から洋服になり、ちょんまげも止めました。

人力車が始まったのもこの頃だそうです。西洋の馬車を参考に発案されたそうですよ。

 

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あとはオランダから搾乳技術を取り入れ、牛乳を飲む様にもなりました。徴兵制度もこの時始まり、日本は富国強兵を促進していましたから、牛乳を飲ませ身体を大きくし、強靭な兵士を作ろうとしたんでしょうね。

 

ちなみに現代日本人が信望している一般的な栄養学は、同じくこの頃に作られたドイツ栄養学を基礎としています。

ドイツも日本と同じように強い兵士を作ろうとしていましたから、カロリー重視で動物性のタンパク質をたくさん摂れというこのドイツ栄養学も、強い兵士を作るためであって、けして健康な身体を作るためではないと私は思います。

 

日本には、身土不二(しんどふじ)のような素晴らしい考え方があったのに、すっかり騙されて肉だ牛乳だ、さらには小麦粉に砂糖、旬じゃない物も食べたいから輸入も始め、あげくの果てには地球の裏側から野菜よりも安価な肉を買うようになり、すっかり心も身体も不健康になってしまいましたね。嘆かわし〜

 

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私も小さい頃は牛乳をたくさん飲んで育ちましたが、成人になって色々知ってからはピタッとやめました。(でも最近お菓子やパンを作るようになってまた復活したけどねへへへ屁!)

 

栄養学に限らず医療においてもそうですが、万人の身体にとって良い物など存在しないのです。

まずはその人の体質、そのときの状態をしっかり把握してから、その崩れたバランスを立て直すために何を補うかという事を考えなければいけないと思います。

症状だけ診てポンと薬を出す医者なんかあてにしたって、病気なんて治らないですぜ。

 

シンガポールへ来てもなお日本料理しか食べないなんて言ってる人がたまにいますが、南国の気候の中に住んでるんですから南国で育った物を食べたほうが絶対身体にいいと思いますね。

私は日本料理が体質に合ってるの、と言われたら返す言葉もないんですが。

 

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ちょっとまた暦の話に戻るんですが、やっぱり私は今の太陽暦よりも旧暦のほうが好きなんです。

なぜかというと、当たり前の事なんですが、旧暦は月の動きが元になっているので、元旦は必ず新月になるのです。そして月の真中の15日は必ず満月。だから満月の事を十五夜というのですね。

これってすごくわかりやすいと思うのです。空を見上げると今日が何日かとかわかるんですよ。

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月の動きは人体にも大きな影響を与えますね。女性の生理周期とか、出産などの生命の神秘にも深く関わっています。

星や自然といっしょに生きてきた人間は、今自然をおろそかにし、あらぬ方向へ進んでいるのではないでしょうか。

 

私は陰陽論が大好きで、これは私独自の見解なんですが、今は陰陽の「陰」が非常におろそかにされた時代だと思うんです。

 

まずは今述べた太陰暦よりも太陽暦が重視されていること。

正月を旧暦で祝う国はまだまだたくさんありますが、ユニバーサルな太陽暦を無視することはもはやできません。おまけにクリスマスやバレンタインなどのわけのわからぬ?西洋文化も、世界中に完全に定着しました。

 

そして女性(陰)よりも男性(陽)が力を持つ社会であること。女性の社会進出などと言われていますが、あんなのは表面的なものにすぎず、女性は未だに性の道具としか見られていないような気がします。残念ながらこれは男性社会の事情を知る私の正直な意見です。体外受精なども、女性を装置かなにかと見ているようで私は嫌いです。

 

そして、しないこと(陰)よりも、すること(陽)を尊ぶ傾向があること。

努力といえば何かをする事だと思われていますが、それよりも今の人達に必要なのは、せざるべき事を我慢してやらない努力じゃないかと私は思います。とにかく何かしなきゃ気が済まない落ち着きのない人だらけです(わしがそうじゃ!)

成さない事は、成す事と同じくらい大事なはずです。さらにやったもん勝ちなどの言葉も今の時代を象徴しているように思います。

 

あとは、見えないもの(陰)がおろそかにされ、見えるもの(陽)だけを信じる人達が増えていること。見えない物とは何でしょう。愛?絆?もしかして幽霊?それともコロナ菌?

コロナ騒動でいえば、見える数字に騙されて、コロナ規制がもたらす見えない実害を無視している、と言うこともできないでしょうか。そして大きな声(陽)ばかりが世に溢れ、小さな声(陰)はかき消されるばかり・・・。

 

どうでしょう。こんなに偏った世界で、あなたはバランス良く中庸を進んでいくことができるでしょうか。

 

 

正月早々話が重い!!!

 

あっ、私の好きな旧正月は一ヶ月後だからいいのか。

今年の春節(旧正月)は2月1日だそうですよ〜。

カレンダーがない人は空を見上げましょう🌝

 

 

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