シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

私に起きたプッシーな出来事

昨日ですが、プッシープチショックの略です。私が作りました。たった今)な出来事がありました。

 

昨日の朝、日本語のレッスンがありまして、Tiong Bahru PlazaにあるTOAST BOXに行きました。

ほとんどの生徒はオンラインに移行したのですが、まだ数人、やはり直接会って授業を受けたいというオツな生徒がいるので、そういうときは私も喜んで馳せ参じます。

 

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朝8時頃にTOAST BOXで生徒さんに会い、私はTeh-C Kosong(テーシーコソン:砂糖を入れない無糖練乳ミルクティー)、生徒さんはハニーレモンを注文し、店内のテーブルに座ってレッスンを始めました。レッスンは1時間30分です。

 

飲み物を注文したので、飲み物があるうちはマスクをしていなくてもいいという、実はよく意味のわからないルールの元、もちろん私たちもマスクをしていませんでした。

 

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そしてちょうど1時間ほど経ったころでしょうか。

一人のおばさんスタッフが近寄ってきて、我々のコップと、自分がしているマスクを交互に指差して、なにかモゴモゴ言っています。

すぐに「飲み物を飲み終わったらマスクをしてね」と言っているんだなとわかりました。しかし私たちのコップには、ほぼ冷えてしまいましたがまだ半分以上飲みものが入っていますし、我々もちびちびと飲み続けています。

なので「いやまだ飲み物入っているし、飲んでるからね」と言ってコップの中を指差したんですが、おばさんは機械のようにまた同じ事を繰り返します。そして我々もまた同じ事を言い、おばさんも表情一つ買えずにまた同じ事を・・・。

 

数回繰り返しラチが空かなくなった雰囲気の所で、おばさんスタッフはテーブルを離れて行きました。

我々は、まだ飲み物が入っている自分たちのコップを確認し、まだ・・・入ってるのに、と少し唖然としました。プッシー状態です。

 

そして気を取り直してまたレッスンを始めたのですが、また15分ほど経ったところでしょうか。今度は若い男性のスタッフが近づいてきました。

そしてまた我々のコップを指差し「すいませんが、飲み物を飲み終わったらマスクをしてくださいね〜」と言ってきたので、我々はまた3分の1ほど飲み物が入っているコップを指差し「いや、まだ、飲んでますから」と言ったところ、そのスタッフは目の玉をあらぬ方向に向け、「あら、あきれた!」という、英語で言うところの Whatever! とでも言っているような Sarcastic(嫌みったらしい)表情を見せつけ、去っていきました。

 

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あと10分ほどで授業は終わるので、最後まで集中しようとしましたが、なかなかプッシーで集中できませんでした。

もちろん生徒さんは「まだ飲み物残ってるのに、何て失礼なのここのスタッフ!」とブリバリに怒っていました。

 

なんとか1時間半経ち、授業を無事に終え、すぐに店を出て家に帰りました。

そしてあとから何がプッシー(しつこい?)だったのかを考えてみました。

 

 

正直言って私は腹を立てたわけではありません。

あの店員達が失礼極まりないとも思っていませんし、そういう店のポリシーに従って、忠実に働いている良いスタッフなのだと思います。

往々にして失礼な店員というのはイライラしているものですが、彼らは至って冷静だったと言えるでしょう。

 

要は、私達は一応、世の常識とルールに沿って行動していたのにもかかわらず、「こいつら本当に非常識でモラルのない奴らだなぁ」と呆れられた事がショックだったのです。

 

私が普段行くほとんどの飲食店や、茶飲み場では「飲み物が残っている限りそこに居続けてもいいし、マスクもする必要はない」という私が思っているルールで問題は全くないでしょう。

しかし昨日行ったTOAST BOXのように考える店が、増え始めているということでしょう。もしかしたら、こんな事にいまさら気づいたのヤンピンさん?と思う人もいるかもしれませんが。

 

スタッフ、そして店の考え方はおそらく

今は国民が一つになってコロナの拡大を防がなきゃいけないときなんだ!だからできるだけ早くマスクをつけ直して、少しでもコロナに感染する確率を下げるべきなんだ!自分の健康のためはもちろん、他の人のためにも!

てなところでしょうか。

 

この「他の人のために」(という大義名分)なら何をやってもいいという、世にもおっかねえ概念が横行しているように少し感じます。

 

私の行動は、けして自分のためじゃなく、家族のため、子供のため、恋人のため、友だちのため、全世界のため。そんな自分以外の事を考えて行動できる私は、愛に満ちた人間。そんな人間がいずれ幸せになるというのは、疑いようのない真実。だってどこかの偉い人が言っていたから、いや、今や誰もがそう言っている。

でも私が未だに満たされないのはなぜ?

 

そんな悩める子羊で世の中溢れ返っていませんか。

私の妄想ならいいのですが。

 

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とはいえ、私はもうなんでもいいので、もし一人だったらどんなに納得できなくても彼らの指示に従い店を去るでしょう。もちろんもうその店には行かんけど。

マスクを完全に徹底するという事に関しては、どちらが多数派なのか私はわかりませんが、多数派が少数派を虐げ、同化を強要するということは世の常でしょう。

 

でも同化したところで、調和がある平和な世界とやらはやってこないのでは。

 

私は、人間は様々だから良いと思うのです。

姿形、体質、性格、すべたが多様だからこそ、その違いを認め、お互いを尊重し、調和を作ることができる。

 

もし人間がみんな同じだったらどうなるでしょう。同じで均一で平等だからこそ、他者を出し抜きたい、自分だけが得をしたいという考えが必ず生まれ、調和を作ることができなくなるんではないでしょうか。

 

そんな事を、Teh-Cを飲みながら、キミとゆっくり話し合いたいんだよ

 

 

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