先週、マレーシアに住んでいる日本人の友人、Sさんがシンガポールにやってきました。
一緒にお昼ご飯を食べて、久しぶりに色々お話ししたんですが、実はSさん、自分のお仕事とは別に、最近はYoutuberとして週に何本か動画を自分のチャンネルにアップして、なかなかの再生回数を得ているのだとか!
私はSさんがそんな事をしているとは全然知りませんでした。けっこう身近にいるんですねYoutuberって。
そこでSさんの作ってる動画を見せてもらったんですが、これがまた面白い。
てっきりSさんが軽い調子で、「どうも〜みなさん今日はですね〜」とかやってるのかなと思いきや、ハンバーガーを作っているところを延々と映しているのです。しかもSさんの姿はおろか、声すらも入っていません。しかも日本語のテロップなどもなく、ときどき英語で少し情報が映る程度です。
潔い!私はYoutuberの概念をことごとく壊されました。
シンプルで非常に私の好みです。
以下の動画が一番再生回数が多く、もう100万回を超えたそうです!
Sさんのチャンネルではマレーシアのストリートフード、それもハンバーガーを中心に、それを作っている所を淡々と撮影しているのだとか。
これがけっこう癖になってしまい、家に帰ってから一人で5、6本たて続けに見てしまいました。
何かけたの今!とか、それモッツァレラチーズじゃねーだろ!とか独りで突っ込みを入れてしまうくらい引き込まれますね。
そんなSさんが、シンガポールでも動画を少し撮影したいという事で、二人でシンガポールの原宿(私が勝手にそう思っているだけです)、ブギスストリートに行ってきました。
Sさんがまず立ち止まったのは、タコ焼きとお焼きの間みたいなお菓子です。
さっそく携帯で動画を撮り始めました。
確かにあのタコ焼き用みたいな鉄板の穴に、ピュッピュッと生地を入れていくのは絵になります。
Sさんは特に店員には撮影のことは聞いていないので、店員は怪訝な表情でSさんを見つめ、Sさんは鉄板を見つめ、私はその二人を少し遠くから見つめ、もう一人の店員がその私を見つめ、奇妙な四角関係が出来上がってしまいました。
Sさんは生地の入った鉄板をひっくり返してくれる所を待っているのですが、なかなか店員さんはひっくり返してくれません。
その間、Sさんはメニューなどの動画も撮りますが、動きもしないただのメニューの板を20秒近くじっと撮っています。Sさん曰く、5秒の静止画の為に、少なくとも倍くらいの時間は撮るそうです。面白いですね。
なかなか焼けないので、Sさんはとりあえずそのお菓子を一袋買いました。
店員もやっと、ああこの人お客さんなのねと、少し安堵の表情を見せます。買った商品も大事な動画の要素ですから、ただ作っているところを撮影するだけということはないそうです。
そしてやっと店員が鉄板をひっくり返し、そのダイナミックな動画も撮れたので、店を後にします。
二人でそのお菓子を食べたのですが、思ったより甘さ控えめでとても美味しかったです。
次にSさんが目をつけたのは、ブギスストリートの出入り口に出ているアイス屋さんです。
ここでもSさんはすぐに携帯を取り出し無言で動画を撮り始めます。
アイス屋のおばさんも少し怪訝な顔をします。
買う前にまずは動画を撮り切るというのが基本みたいですね。
一通り動画を撮り終え、Sさんもそのアイスを一つ買いますが、まだ食べません。
食べる前に様々な角度からそのアイスを撮影するのです。
けっこう暑い日で、アイスはもう溶けかかっているというのに。
おしゃれなカフェとかで、注文した物をなかなか食べずに、何枚も写真を撮っている女の子とかよく見ますが、動画を20秒も撮る人ってなかなかいませんよね。
その後ちゃんとそのアイスも食べてましたが、けっこう美味しかったようです。
今回はこの2つで満足したようで、これで撮影終了となりました。
どんな風に編集されるか楽しみです。
Sさん、これからも色んなストリートフードの動画、期待しています!
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