シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

シンガポールで5年ぶりのキャンプ

先週の平日にイーストコーストキャンプしに行ってきました!

一人で。自転車で。

シンガポールで最後にキャンプをしたのはもう5年くらい前だと思うので、本当に久しぶりでした。

 

シンガポールのキャンプ場は事前にキャンプの申請をしなければいけません。

シンガポール国民とPR(永住者)は無料でできますが、他の外国人の方についてはよくわかりません。

申請はインターネットでして、それを街中に設置されているAXSというマシーンでプリントアウトし、その印刷した紙を常時携帯しておかなければなりません。

 

ときどき警察や、公園のスタッフが確認しにきます。

今回は誰も来ませんでしたが、ずっと前のキャンプでは、真夜中の3時くらいに警察にテントをノックされた事があります。撃ち殺してやろうかと思いました。

 

キャンプ申請のページ↓

Redirect App Flow

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申請はしたものの、当日になっても本当に行こうかどうか迷いました。

なんせ私の家からイーストコーストのキャンプ場Gエリアまでは17Km。これをテントやらなにやら重いものまですべて、一人で自転車で持っていくんですから。

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地下鉄やバスでもなんとか行けない事はないんですが、フードコートに行ったり、トイレに行ったり、なにかと自転車が必要だと思ったので、やはり自転車で行きたかったのです。

しかし私の今年の抱負は「一度やると決めたことは絶対にやる」ですから、しかたなくふてくされ顔で、午後3時頃に出発しました。

 

しかしいきなり思いも寄らぬ事態が発生。せっかく準備したバックパックが自転車の後ろの荷台にうまく固定できない。。。

仕方なくバックパックの中に荷物を二つに分けて、片方を荷台に載せ、バックパックは自分で背負うことにしました。重い荷物を背負った状態で自転車に乗ると、ケツが痛くなるんですよね。

 

仕方なくそれで出発したんですが、自転車をこいで数分経ったとき、テントの中で読もうと思っていた本を持ってくるのを忘れた事に気づきました。気分はガタ落ちです。

 

しかしそのときある事に気がつきました。

これは以前旅行していたときによくあった「常に予想もしない事が頻繁に起こり、そのたびに工夫と決断と苦労を強いられ、人間的に成長していくあのパターン」だと。

そうか、旅行ができなくなった今、俺は無意識にこれを求めていたのだ!だから運命は俺をキャンプ場へと向かわせるのか!

船は港にいるとき一番安全だが、それは船が作られた目的ではないのだ!!

 

こんなわけのわからない事を考えながら走っていると、意外と早くキャンプ場に着きました。ものすごい汗だくのままとりあえずテントを建てて、公衆トイレでシャワーを浴びて、一息つきました。

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ちなみにわっしのテントはDecathlonで70$(5,600円)でした。

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一息ついたものの本も何も持ってきてないので、携帯でもいじろうかなと思ったのですが、これも良い機会だと思い、携帯はオフにしてボーーッとしてみる事にしました。

暇つぶしグッズが驚異的な発展を遂げた昨今、ただボーーっとするのはけして簡単な事ではないというのは、みなさん周知の事でしょう。

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私は空と地平線を見つめながら、今までの人生を小学生頃から振り返ってみました。

実家で18年、札幌で6年、東京で5年、そしてシンガポールで今の今まで、思えば出会いと別れ、失敗と苦悩の連続だったなぁと、そんな事を夕暮れどきまでじっと考えていました。とても有意義な時間だったと思います。

 

それから少し持ってきたウィスキーを飲んだり、お菓子を食べたりしてゆっくりしました。

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そして7時ちかくになってから自転車で、3km離れたところにある East Coast Food Villageという、唯一のフードコートに晩飯を食べに行ったんですが、ここがもうすでに激混みで、テーブルはないし、どこの店も長い行列。しかも開いてるお店は、サテーかシーフードの店ばかりで、選択肢も少ない。

しかたなく比較的空いてるお店でお粥を頼んだんですが、値段は高いのに量は少なくて、かなりがっかりしました。

以下のなんの変哲もない小ぶりな猪肉粥で5ドル(400円)です。

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もうここには二度と来るまいと思いました。

次は、食べ物は自分で用意して来ると思います。

 

夕食後はすぐにテントに戻って、またウィスキーを飲みながら、考え事をしたり酔いどれで歌を歌ったりして10時頃にテントに入って寝てしまいました。

 

もちろんテントを閉め切って寝たのですが、夜中の12時頃にまた起きてしまいました。テントの中が少し暑く、息苦しかったせいだと思います。

起きてから気づきましたが、地面が硬くて寝心地が悪い。蟻がどこからか入ってくる。さらに真夜中でもときおり上空を飛行機が飛んでいくので、ちょっとうるさい。

このように夜中に問題が続出して、その後はあまりよくは寝られませんでした。改善の余地ありありです。

 

しかしなんやかんやで寝たらしく、朝6時くらいにまた目が醒めたので、朝日を見ようと思って、砂浜に座りずっと東の空を見つめていました。

同じく朝日を見ようとしている人が何人かいて、みんな写真を撮ったりしていました。

私も写真を撮ってみたんですが、写真を確認してから、なんかどこかで見たことある写真だなと思ったら、Kindleのアイコンでした。

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8時くらいになりおなかが空いたので、公園の北にあるBedok Food Centerというホーカーに行きました。

イーストコーストのエリアGからは、地下道を通って片道2kmくらいで行けるので、エリアGでキャンプをするときはここに行くことをオススメします。ものすごく辺鄙なところにありますが。

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ここは非常にマレー色が強いホーカーで、マレー料理ばっかりです。インドネシア料理と言ってもいいかもしれません。

建物もミナンカバウ式の屋根で、かなり歴史のあるホーカーじゃないかとお見受けします。

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ここで朝ご飯にミー・ソト(香辛料スープヌードル)を食べました。

昨日のホーカーとは打ってかわって、朝からそんなに食べられるわけねーだろという量で4ドル(320円)でした。

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食べ終わってまたキャンプ場に戻り、テントの中でぐったりしているとすぐに10時になってしまいました。私は12時から少し仕事があるので、急いで帰らなければなりません。

名残惜しかったですが、テントを畳んで、シャワーを浴びてまた自転車で17km走って家に帰りました。キャンプってハードですね。

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 というわけで、改善点が非常に多かった久しぶりのキャンプでしたが、日常では絶対に味わえない平穏、そして試練がありました。旅行ができなくなった今、私はキャンプの中に何か大切なものを見い出そうとしているような気がします。

 

ちなみに今は、キャンプができるのは一人につき月4日までと決まっているようです。

たしかにこの制限がなかったら、家嫌いでキャンプ好きな私のような人々は、一ヶ月に何十日分もの申請を出し、テントを張り続けてて、永遠にキャンプ場にとどまることでしょう。まぁ私は奥さんの分もあるので、一ヶ月に8日はキャンプできるのかな。

在宅好きの人には考えられないでしょうけど、まぁそういう人もいるという事です。

 

だって

船は港にいるとき一番安全だが、それは船が作られた目的ではないのだから!

 

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